SNS広告・検索・DM経由の返金をうたう詐欺を見分ける方法|相談前に確認すべき手口と安全な相談先の選び方
ChuChuやHEATをかたる窓口など、返金相談を装う連絡に不安を感じた人へ。広告・検索・DMでの誘導の見分け方、確認事項、相談先の選び方を解説します。
出会い系サイト「chemistry(ケミストリー)」でポイントを使い続けてしまった、サイトが見られなくなって不安、という方に向けた記事です。
まず確認できたことを書きます。ウェブアーカイブには、2024年11月3日と2025年2月15日に保存された「chemistry」というサイト(wawahrsdfrhfsdfh.com)が残っています。2026年9月24日に当編集部が調べた時点では、このドメインは名前解決ができず、サイトは表示されませんでした。
口コミ調査サイトでは、このサイトの運営者表記として英国の会社「ECOTEUR LIMITED」が紹介されています。当編集部はサイト上の表記の原本を確認できていませんが、英国の会社登記簿(Companies House)を調べると、同じ名前・同じ住所の会社が2社見つかり、どちらも解散済みでした。この記事では、海外の会社名が書かれたサイトを自分で調べる方法と、運営者と連絡が取りにくい場合の取り戻しの手順を中心に説明します。登記の状況は事実として記すもので、どの会社かを詐欺と結論づけるものではありません。
| 項目 | 内容 | 情報のもと |
|---|---|---|
| サイト名・ドメイン | 「chemistry」、wawahrsdfrhfsdfh.com(2025年2月は ml.ml.wawahrsdfrhfsdfh.com) | ウェブアーカイブ |
| トップページの内容 | 利用規約・年齢認証・特定商取引法の表記・プライバシーポリシーへのリンク、「18歳未満は利用禁止」の表示、メールを送って登録する方式 | 同上 |
| 2026年9月24日の状態 | ドメインの名前解決ができず、表示されない | 当編集部が確認 |
| 運営者表記 | 口コミ調査サイトでは「ECOTEUR LIMITED」(英国ウェンブリーの住所)と紹介。当編集部は原本未確認 | 第三者サイト |
| 料金表 | 当編集部は原本を確認できず | - |
| 公的機関の注意喚起 | 当編集部の検索では、サイト名の掲載は見つからず | - |
Companies House で「ECOTEUR」を検索すると、登録住所が同じ(39 St. Johns Road, Wembley)の会社が2社表示されます。
どちらも事業内容の分類は「通信販売またはインターネットによる小売」です。このどちらかがchemistryの運営者なのか、別の会社なのかは、登記簿だけでは分かりません。ご自身の画面に残っている表記の会社名・住所と照らし合わせてください。
chemistryの名前で検索する人の多くは、次のどれかで迷っています。
このうち請求名の違いは、決済代行会社を通した支払いでは珍しくありません。そして、サイトが消えても決済の記録は残ります。次の章からは、手元に残る記録で何ができるかを順に見ていきます。
なお、利用者の体験談や被害額をまとめた公的な資料で、chemistryの名前を挙げたものは今回見つかりませんでした。ネット上の体験談は、書き手が本当に利用した人か確かめられない点に注意して読んでください。
海外の会社名が書かれている場合、登記簿を見るだけでも分かることがあります。英国の例で手順を示します。
会社が解散していると、会社そのものに返金を求める道は細くなります。その場合は、カード会社や決済代行会社、振込先の金融機関といったお金の通り道の側に働きかける手順の比重が大きくなる、というのが当編集部の考えです。
ベトナムや香港など英国以外の住所が書かれている場合も、「表記を保存する」「利用した期間と照らし合わせる」の2点は同じです。調べ方が分からなければ、保存した表記をそのまま相談先に見せてください。
アーカイブに残るchemistryのトップページは、男女別のアドレスに空メールを送って登録する方式でした。この方式は手軽ですが、登録したメールアドレスに勧誘メールが届き続けるきっかけにもなります。
消費者庁のサクラサイトの解説では、異性との出会いを装うもののほか、心を病んだ芸能人を支えてほしいと同情に訴えるもの、遺産や大もうけの話で釣るものが紹介されています。芸能人やその関係者を名乗るメールがきっかけで登録した場合は、とくに慎重になってください。
ポイントを大量に使ってしまった後の考え方は出会い系・サクラサイトに大量課金してしまった場合でも解説しています。
カード会社に請求名・日付・金額を伝え、調査を依頼します。海外の会社のサイトでは、明細に決済代行会社の名前が出ていることが多いので、その名前も伝えます。チャージバックはカード会社が国際ブランドの規則に基づいて判断する手続きで、結果が約束されるものではありません。リボ払いや2か月を超える分割払いなら、割賦販売法の「支払停止の抗弁」を主張できる場合があります(4万円以上の取引が原則で、リボ払いの場合は3万8千円以上。1回払いは対象になりません)。
時間との勝負なので、振込先の金融機関と警察へは真っ先に連絡します。犯罪利用預金等の返還に関する法律(振り込め詐欺救済法)に基づいて口座が凍結されると、預金保険機構のサイトに公告が出て、被害回復分配金を申請できるようになります。分配の上限は凍結時点の残高です。詳しくは銀行口座に振込してしまった場合の対処法をご覧ください。
海外の加盟店として決済された場合は、外貨建ての請求になり、為替レートや海外事務手数料で金額が注文時と変わることがあります。カード会社に伝えるときは、明細に書かれた金額をそのまま伝えてください。
電子マネーは、発行会社に番号・購入日時・レシートを示して、利用されたかどうかを確認します。未使用なら止められる余地があります。番号を相手に送った画面やメールも、あわせて保存しておきます。コンビニの払込票で払った場合は、控えと受付番号を持って収納代行会社と消費生活センターに相談します。
相手の会社が解散していても、相談をあきらめる必要はありません。相談先ごとの役割は次のとおりです。
188の使い方は消費者ホットライン「188」の使い方、相談から解決までの流れは返金相談の流れにまとめています。
A. 会社に直接求めるのは難しくなりますが、カード会社・決済代行会社・振込先の金融機関への申出や、振り込め詐欺救済法の手続きなど、お金の通り道の側から取り組める手順があります。支払いの記録をそろえて188に相談してください。
A. メールの受信箱に残る登録完了メールや課金の通知、カード明細、振込の控えが証拠になります。スマートフォンの写真フォルダに過去のスクリーンショットがないかも確認してください。
A. Companies House のサイトは誰でも無料で検索できます。英語表示ですが、会社名を入れると設立日・解散日・登録住所が確認できます。
A. 返信やリンクのクリックはせず、迷惑メールとして処理してください。メール内のリンクから別のサイトに登録すると、同じような課金が続くおそれがあります。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。