SNS広告・検索・DM経由の返金をうたう詐欺を見分ける方法|相談前に確認すべき手口と安全な相談先の選び方
ChuChuやHEATをかたる窓口など、返金相談を装う連絡に不安を感じた人へ。広告・検索・DMでの誘導の見分け方、確認事項、相談先の選び方を解説します。
dip(ディップ)は、会員同士がメッセージをやり取りするポイント制の出会い系サイトです。2026年9月24日時点の公式サイトの表記では、事業者の所在地はフィリピン、クレジットカード決済は米ドル建て、メッセージ送信は1通40ポイント(400円)となっています。
運営者が海外にいる場合、日本の会社を相手にするときと比べて、問い合わせや返金の交渉が難しくなりやすいのが実情です。この記事では、dipの公開情報で確認できたことと確認できなかったことを分けたうえで、海外の出会い系サイトに払ったお金を取り戻すための手順と相談先をまとめました。dipでポイントを買ってしまい、どう動けばよいか迷っている方に向けた内容です。
公式サイト(uid.pmi4-g8sd.com)の「特定商取引法に関する表記」「利用規約」「年齢認証」の各ページを、2026年9月24日に確認しました。
| 項目 | 公式サイトの記載 |
|---|---|
| 役務提供事業者 | ROAM WILD COVE LIMITED CORP.SERVICES INC. |
| 所在地 | フィリピン(ILOCOS REGION) |
| 電話番号 | +63で始まるフィリピンの番号(13時〜17時、土日祝を除く) |
| [email protected](サイトのドメインとは別のドメイン) | |
| 役務の内容 | インターネット上での会員同士による交流場の運営 |
| 料金 | 1pt=10円。メッセージ送信40pt、チャットの閲覧や写真の閲覧は0pt |
| ポイントの有効期限 | 購入日から6か月以内 |
| 支払方法 | 電子マネー各種・クレジット決済(前払いのみ) |
| カード決済の注記 | 米ドル建て。為替の変動や手数料で、請求額が申し込み額と約1割異なる場合がある |
| 退会 | 問い合わせ用メールアドレスに退会の意思を送る。規約第9条では、申請後1時間以内に処理し、保有ポイントはすべて消滅するとしている |
| 返金 | 会員の意思でポイントを購入するシステムのため、原則として返金に応じない |
ドメイン pmi4-g8sd.com は、WHOISで2023年1月9日の登録と表示されました。トップページには「18歳未満利用禁止・高校生の利用不可」と書かれ、会員登録は身分証明書の写真を添付したメールを送る方式になっています。
第三者の調査記事(2026年6月8日更新)では、問い合わせ先のメールアドレスがサイトと同じドメインの [email protected] と記録されていましたが、9月24日時点の表記は別ドメインのアドレスに変わっていました。同じ記事には、現在とは別の電話番号も以前の番号として載っています。表記は予告なく変わることがあるため、自分が使っていた時期の表記を画面ごと保存しておくと、相談のときに説明しやすくなります。
「ディップ」「dip」で検索すると、求人情報サービスを手がける「ディップ株式会社」の情報が数多く表示されます。出会い系サイトのdipの特定商取引法の表記に載っている事業者は、上記のとおりフィリピン所在の別の名称の会社で、公開情報から両者の関係を示すものは見当たりませんでした。名前が同じというだけで求人サービスの会社に問い合わせても、解決にはつながりません。
また、出会い系サイトは、同じデザインや同じ仕組みのまま、サイト名やドメインを変えて運営されることがあります。自分が使ったdipがどれかを特定するには、次の記録が役立ちます。
dipの表記には、海外事業者が運営する出会い系サイトでよく見られる特徴がいくつか含まれています。いずれも、それだけで問題があると決まるものではありませんが、使う前後に意識しておきたい点です。
円で申し込んでも、請求は外貨建ての海外利用として処理されます。表記どおり、為替や手数料で請求額が申し込み額とずれるため、明細を見ても「どの購入がいくらだったか」を突き合わせにくくなります。購入のたびに決済完了メールを保存しておくと、後で整理が楽になります。
閲覧は無料で、送信だけに40ポイントがかかる仕組みです。相手から長いメッセージや写真が届き、返事を送るたびに400円が減っていきます。10往復で4,000円、50往復で2万円です。相手が「連絡先はあと少しで教える」と引き延ばす場合は、送信のたびに費用がかかっていることを思い出してください。
年齢確認のために、身分証明書の画像をメールで送るよう案内されています。サイト側は生年月日以外を隠してよいと書いていますが、送る場合は住所や名前、顔写真を隠し、送った日時と送り先アドレスを控えておきましょう。
退会するとポイントはすべて消滅し、画面も見られなくなる可能性があります。退会の前に、メッセージ画面、購入履歴、特定商取引法の表記を保存してください。保存の手順は出会い系トラブルの証拠保全で詳しく説明しています。
dipの名前で検索する方が抱えている不安は、主に次の4つに分けられます。
国民生活センターには、出会い系サイトで連絡先の交換や会う約束のためにポイントを買ったのに約束が守られなかった、という相談が寄せられています。同センターの集計では、出会い系サイトに関する相談は2025年度に3,399件でした。心当たりがある方は、「無料登録」から高額課金になる仕組みもあわせて読んでみてください。
dipが案内している支払方法は、電子マネー各種とクレジット決済です。
カード会社への申し出の流れはチャージバックで詐欺被害を申告する方法にまとめています。
コンビニなどで買ったカードの番号をサイトに入力して支払った場合は、カード本体とレシートを保管し、発行会社に連絡します。日本資金決済業協会は、プリペイドカードや電子マネーを悪用した「プリカ詐欺」について注意を呼びかけ、困ったときは消費者ホットライン(188)に相談するよう案内しています。編集部としては、番号を入力・送信してしまったら、あわせて発行会社にも早めに連絡することをおすすめします。まだ使われていなければ、利用を止められる場合があります。
サイトの外で相手に銀行振込をした場合は、振込先の金融機関と警察に連絡してください。国内の口座であれば、振り込め詐欺救済法の手続きの対象になる可能性があります。
| 相談先 | 役割 |
|---|---|
| 越境消費者センター(CCJ、国民生活センター) | 海外の事業者との取引トラブルの相談を受け付け、海外の協力機関を通じた連絡などを案内する |
| 消費者ホットライン 188 | 最寄りの消費生活センターにつながる。カード会社との交渉の進め方も相談できる |
| 警察相談専用電話 #9110 | だまし取られたと考える場合、脅しを受けた場合 |
| 法テラス(0570-078374) | 弁護士への相談窓口や費用の立替制度を知りたいとき |
相談の前に、dipの特定商取引法の表記のスクリーンショット、登録メール、相手とのメッセージ、支払いの一覧(日付・円の金額・請求の外貨額・支払方法)をまとめておくと、どの窓口でも話がスムーズです。海外に拠点がある相手の場合、日本の窓口だけで解決しきれないことも多いため、カード会社への連絡と公的窓口への相談を並行して進めるのが現実的だと編集部は考えています。準備の手順は相談前チェックリストにまとめています。
A. 2026年9月24日に確認した特定商取引法の表記では、役務提供事業者はフィリピン所在の「ROAM WILD COVE LIMITED CORP.SERVICES INC.」でした。求人サービスの「ディップ株式会社」とは名前が同じだけで、公開情報から両者の関係は確認できませんでした。
A. 表記では1pt=10円、メッセージ送信が40pt(400円)で、チャットや写真の閲覧は0ptとされています。カード決済は米ドル建てのため、請求額が申し込み額と約1割異なる場合があると書かれています。
A. 利用規約第9条では、退会するとポイントはすべて消滅するとされています。返金は原則として応じないと書かれていますが、それで相談の道が閉ざされるわけではありません。退会前に記録を保存し、カード会社や188に相談してください。
A. 国内の事業者よりも交渉は難しくなりやすいのが実情です。カード払いならカード会社への申し出、電子マネーなら発行会社への連絡を急ぎ、越境消費者センター(CCJ)にも相談してください。いずれも返金を保証するものではありません。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。