メール占いは1通いくら?払った総額を明細と購入履歴から出す方法

メール占いで「気づいたらかなり払っていた」というとき、最初にぶつかるのが「結局いくら払ったのか分からない」という問題です。結論から言うと、1通あたりの料金に通数をかけて計算するより、カード明細・振込記録・レシート・アプリの購入履歴といった支払いの記録から足し上げるほうが確実です。総額と内訳が分かると、どの窓口に何を相談するかが決めやすくなります。

この記事は、メール占いの料金の仕組みを確かめたい人、これまでの支払いを整理して相談の準備をしたい人に向けて、料金表示の読み方から集計表の作り方までをまとめたものです。

1通あたりの料金は、どこに書いてあるか

メール占いの料金は、たいてい「ポイント」で表示されています。1通送るのに何ポイント、1ポイントが何円、という2段階になっているため、円に直さないと実際の負担が見えにくい仕組みです。確かめたい場所は次の3つです。

  • 料金表・ポイント購入画面:1ポイントあたりの価格と、まとめ買いの割引
  • 利用規約:送信・受信・開封のどれに料金がかかるか、無料期間の終わり方
  • 特定商取引法に基づく表記:運営者の名称・住所・電話番号、代金の支払時期と方法

インターネットでの通信販売について、特定商取引法は広告に販売価格(役務の対価)や支払いの時期・方法を表示するよう定めています。ネットで申込みを受けるときの最終確認画面にも、価格や支払時期などを表示する義務があります(同法第12条の6)。料金がどこにも見当たらない、最終確認画面に金額が出ていなかった、という場合は、その画面自体を保存しておきましょう。

公的機関が公表している事例では、1通あたりの料金として1,500円という数字がたびたび出てきます。国民生活センターが2020年に公表した相談事例では、2日間の無料期間の後、メッセージ1通あたり1,500円分のポイントが必要になったとされ、2023年の見守り新鮮情報でも送信1回につき1,500円かかったという事例が紹介されています。ただし、これは公表事例に出てくる金額であって、すべてのサイトの相場ではありません。自分が使ったサイトの表示で確かめてください。

「1通」の数え方で、金額は大きくずれる

同じ「1通1,500円相当」でも、何を1通と数えるかで総額は大きく変わります。規約で確かめたいのは次のような点です。

確認する点金額への影響
送信だけが有料か、受信・開封も有料か受信にも料金がかかるなら、やり取り1往復で2通分になる
文字数や添付画像で料金が変わるか長文・画像付きは追加ポイントがかかることがある
鑑定メッセージと「チケット」「特別鑑定」が別料金か通常の通信料とは別に、まとまった額が請求されることがある
無料期間がいつ終わったか無料のつもりで送った分が、実は有料だった可能性がある

たとえば、1通1,500円相当のサイトで1日10通のやり取りを2週間続ければ、それだけで21万円になります(計算例)。国民生活センターの2020年の事例では、2週間以上のやり取りで、銀行振込で約17万円、クレジットカードで約38万円、あわせて約55万円を支払ったと報告されています。この事例では特定の言葉を1文字ずつ送るよう指示されており、1文字送るたびに1通分の料金がかかる計算になります。

ポイントを円に直すときは、まとめ買いの割引にも気をつけてください。同じサイトでも、少額で買ったときと高額パックで買ったときとで1ポイントあたりの単価が違うことがあり、「1通○ポイント」だけを見ていると、実際にいくら払ったのかがかえって分かりにくくなります。

通数から計算した金額と、実際に払った金額が合わないことはよくあります。その差を埋めるのが、次に説明する支払いの記録です。

支払い方法ごとに、記録が残る場所

総額を出すには、使った支払い方法ごとに記録を集めます。国民生活センターの集計(2016年度以降の相談、n=4,458)では、占いサイト等への支払いは、カードなどの後払いが約半分(47.2%)、口座振込などの即時払いがそれに近い45.9%、電子マネーなどの前払いが6.8%という内訳でした。複数の方法を併用していることもあるので、ひとつ見て終わりにしないのがコツです。

支払い方法記録の見方気をつける点
クレジットカードカード会社の会員ページのWeb明細、紙の利用明細利用先の名前がサイト名と違って表示されることもある。分からない行はカード会社に問い合わせる
銀行振込通帳の記帳、ネットバンキングの取引履歴振込先の口座名義をメモする。振込のたびに名義が変わっていないかも見る
コンビニ払い払込票の控え、レシート、支払番号が書かれたメール紙は失くしやすいので、見つけたらすぐ撮影する
プリペイド型電子マネー購入レシート、カード台紙国民生活センターの事例には、退会後にやり取りが消え、手元にレシートしか残らなかったという相談もある
App Store(iPhone)reportaproblem.apple.com、または「設定」から「アプリと購入履歴」デバイスでは既定で「過去90日間」が表示される。表示期間を切り替えてさかのぼる
Google PlayGoogle Play の注文履歴(play.google.com)、購入時の確認メール購入に使った Google アカウントでログインして確認する
携帯電話の料金とまとめて払う決済携帯電話会社の会員ページの利用明細通話料などと一緒に請求されるので、内訳の行を探す

集計表のつくり方:日付・金額・そのとき言われたこと

記録が集まったら、1回の支払いを1行にした集計表をつくります。紙でも表計算ソフトでもかまいません。おすすめの列は次のとおりです。

  1. 日付(支払った日。カードなら利用日)
  2. 支払い方法と金額(円)
  3. 買ったポイント数や「鑑定チケット」などの名目
  4. その前後に鑑定師から言われたこと(「あと少しで当選番号が分かる」など、覚えている範囲で)
  5. 記録の保存場所(スクリーンショットのファイル名、明細の月)

4番目の列は、金額の集計だけなら不要に見えますが、相談の場面ではとても役に立ちます。どの言葉をきっかけにいくら払ったのかが一目で分かり、返金を求める根拠を考えるときの材料になるからです。月ごとの小計と、無料期間が終わった日も書き添えておくと、全体の流れがつかみやすくなります。

作業の前に必ずやっておきたいのが、サイト内のやり取りの保存です。退会した後は、鑑定師とのメッセージ画面が開けなくなるおそれがあると国民生活センターも指摘しています。集計を始める前に、画面を撮影して手元に残しておきましょう。保存の方法は占い詐欺の証拠の残し方にまとめています。

総額が見えたら、支払い方法ごとに次の一手を考える

集計表ができると、支払い方法ごとの金額が分かります。そこから先は、方法によって相談先や使える制度が変わります。

  • クレジットカードの分割払い・リボ払い:2か月以上の後払いで、一定額以上(東京都の解説では4万円以上、リボ払いは3万8千円以上)の取引は、販売側とのトラブルを理由に支払いを止めるよう求める「支払停止の抗弁」の対象になりえます。翌月1回払いは割賦販売法の適用外とされています。
  • App Store・Google Play 経由の購入:Apple は reportaproblem.apple.com から返金をリクエストする手順を案内しています。Google Play は、ストアのアプリの多くは第三者のデベロッパーが作っており、払い戻しの判断はデベロッパーが行うため、まずデベロッパーに直接連絡するよう勧めています。いずれも返金が約束されるものではありません。
  • 銀行振込・電子マネー:振込先の銀行や発行会社、警察への連絡が中心になります。

参考までに、国民生活センターが2016年度以降の占いサイト等の相談(n=2,500)を集計したところ、既に支払った金額の平均は122万4,107円で、10万円以上100万円未満が34.1%、100万円以上500万円未満が22.6%を占めていました。金額が大きくなるほど、早めに相談して手を打つ意味が大きくなります。支払い方法ごとの具体的な手順は占い詐欺の返金方法で詳しく説明しています。

相談に持っていくと話が早く進むもの

消費生活センター(消費者ホットライン「188」)や弁護士に相談するときは、次のものをそろえておくと、状況を一から説明する手間が省けます。

  • 集計表(支払い方法別の小計と総額)
  • サイト名・URL、会員IDなど登録情報が分かる画面
  • 料金表・利用規約・特定商取引法に基づく表記の画面
  • 鑑定師とのやり取りのスクリーンショット(特に支払いの直前に言われたこと)
  • 明細・通帳・レシートなど、支払いの元になった記録

総額がはっきりしない段階でも、相談はできます。「分かっている分だけで○万円、ほかにも払った気がする」という伝え方で十分です。当サイトの相談予約では、集計の途中からでも整理をお手伝いしています。なお、集計や相談は返金を約束するものではない点をご了承ください。

よくある質問

Q. メール占いで買ったポイントがまだ残っています。総額にはどう入れればいいですか。

A. 集計表には、実際に支払った金額をそのまま入れてください。そのうえで、残っているポイント数を別にメモしておきます。使ったポイントと未使用のポイントでは、返金を求めるときの考え方が変わることがあるため、両方が分かるようにしておくと相談がスムーズです。

Q. カードの明細に占いサイトの名前が見当たりません。

A. 明細の利用先名が、サイト名とは違う名称で表示されることがあります。利用日と金額がポイント購入のタイミングと合う行に印をつけ、分からない行はカード会社に取引先を問い合わせてください。サイト側の購入履歴やポイント購入の完了メールと突き合わせると特定しやすくなります。

Q. 何年も前の支払いまで集計したほうがいいですか。

A. 記録が残っている範囲で、できるだけさかのぼって集計しておくのがおすすめです。どこまでの支払いについて何を主張できるかは、使う制度や期限によって違うため、集計してから相談先で判断してもらうほうが確実です。

Q. 家族に内緒で払っていたので、明細を見られたくありません。

A. 消費生活センターへの相談は本人だけでできます。明細は自分の会員ページで確認し、必要な部分だけを印刷や画面保存しておけば足ります。ただ、金額が大きく、家計にかかわる場合は、早めに信頼できる家族に打ち明けたほうが、結果的に対応を進めやすいことも多いです。

この記事の出典

※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。

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詐欺返金相談ナビの相談前整理事例

サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。

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参考資料

  • 警察庁「サイバー犯罪・特殊詐欺に関する情報」
  • 消費者庁・国民生活センター「消費者トラブルに関する公表情報」
  • 金融庁「無登録業者に関する注意喚起」
免責:本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の事案に対する法的助言ではありません。記載内容により返金・回収・解決を保証するものではありません。個別のご相談は、弁護士または公的機関にご確認ください。