HEATヒートとは?被害相談の前に確認すべきポイントと相談先
「HEATヒートは大丈夫?」と検索される方へ。出会い系・サクラサイト詐欺で報告されがちな手口と、トラブル時にまず取るべき行動を中立的にまとめました。本記事はHE…
SNSで知り合った恋人にお金を送ろうとして、銀行の窓口で送金の目的を細かく聞かれたり、「この送金はお受けできません」と断られたりした。そんなときは、別の銀行や別の方法で送り直す前に、いったん手を止めてください。金融機関の確認は、詐欺の被害を防ぐために国が求めている対策の一つで、声をかけられた時点は被害を止められる大きな分かれ目です。
この記事では、銀行が送金の理由を尋ねる背景、相手から「本当の理由は言わないで」と指示されていた場合にそれが何を意味するのか、断られた後に勧められがちな別の送り方の危うさ、そしてすでに一部を送ってしまった場合の動き方を説明します。
窓口で理由を聞かれると、疑われているようで不快に感じるかもしれません。けれども、これはあなた個人を疑っているというより、金融機関に求められている確認の手順です。
金融庁は2026年4月に公表した広報の中で、特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺の被害が深刻さを増していることを踏まえ、金融機関に対して、不正のおそれを検知した取引について顧客に確認することや、出金停止・凍結・解約といった措置を迅速に行うことなど、さまざまな対策を求めていると説明しています。そのうえで、対策の効果を高めるには顧客側の理解と協力も必要だとして、警察庁や業界団体と連携した動画も制作しました。金融庁と警察庁は2025年9月にも、インターネットバンキングの利用を含む預貯金口座の不正利用防止策の強化を連名で要請しています。
つまり、窓口での質問は、同じような送金で被害にあった人が多いからこそ行われているものです。質問に答えることは、自分の送金が本当に安全かを第三者と一緒に確かめる機会だと考えてください。
ATMで振込をしようとして画面に注意の表示が出たり、行員に声をかけられたりする場合も同じです。その場で操作を続けず、いったん取引をやめて事情を話してみてください。恋愛の相手に送るお金は、家族に相談しにくいぶん、誰の目にも触れずに送られがちです。窓口やATMでの一声は、その流れに外から入ってくる数少ない機会です。
相手から事前に「銀行で聞かれたら家族への仕送りと言って」「恋人に送るとは言わないで」などと指示されていたなら、その指示自体が強い危険信号です。筆者はこの一点だけで、送金をやめる判断をしてよいと考えています。
理由は単純で、正当な送金なら、窓口で本当の目的を話して困ることは何もないからです。恋人の渡航費や生活の支援であっても、事実をそのまま伝えればよいはずです。それを隠すよう求めるのは、事実を話すと止められることを相手が知っているからだと考えるのが自然です。
国民生活センターが2020年に公表した国際ロマンス詐欺の相談事例には、SNSで知り合ったアメリカの軍人を名乗る男性から、日本へ来るための休暇許可の費用として国連に850ドルを払ってほしいと頼まれたケースがあります。相談者が海外送金の窓口へ行くと、銀行から「詐欺が多発しているので面識のない人物へは送金できない」と断られました。そのことを国連を名乗る機関に伝えると、今度は別の送金先を使うよう指示されたといいます。銀行に止められた後の流れとして、非常に典型的な例です。
銀行で止められたと相手に伝えると、多くの場合、すぐに別の方法が示されます。
富山県警察は「レターパック、宅配便で現金送れ」はすべて詐欺だと呼びかけています。また、令和7年分の警察庁の集計を見ると、SNS型ロマンス詐欺で振込によって失われた金額は前年より減った一方で、暗号資産を送らせる形の被害は2,177件と、前年の約2.8倍に増えました。振込の被害のうち件数の約半分、金額では約7割がインターネットバンキングの利用によるものです。
筆者の意見として、窓口で止められたあとに送り方を変えるよう言われたら、それが答えだと受け止めてください。送り方を変えれば止められずに済む、という発想そのものが、確認の目をすり抜けるための誘導です。
「恋人のことを悪く言われたくない」と、窓口での説明を短く切り上げてしまう人もいます。しかし、銀行の担当者は同じような送金の相談を日々受けている人たちです。迷っているなら、むしろ次のものを見せて意見を聞いてみてください。
金融機関によって質問の仕方は違いますが、送金の相手とどういう関係か、実際に会ったことがあるか、何のためのお金か、誰かに送金を指示されていないか、といった点を尋ねられることがあります。どれも、ロマンス詐欺かどうかを見分けるうえで要になる問いです。「会ったことはない」「相手に頼まれた」と正直に答えることで、担当者はより具体的な助言ができます。答えにくい質問ほど、自分でも気になっている点だと考えてみてください。
愛知県警察は、個人名義の口座への送金を求められたり、振込先が頻繁に変わったりする場合を、詐欺を見抜くポイントとして挙げています。振込先が相手の名前でも会社名でもない個人名だったり、前回と違う口座を指定されたりしていないか、窓口で一緒に確認してもらうと冷静に判断しやすくなります。その場で警察に相談するよう勧められたら、遠慮せず応じてください。
「銀行に止められたので送れない」「家族と相談してから決めたい」と伝えたとき、相手がどう反応するかも判断材料になります。
こうした反応が出たら、やり取りを保存したうえで返信の頻度を落とし、警察相談専用電話#9110に相談してください。警察庁は、実際に会ったことがない人からお金の話をされたら、振り込む前に迷わず警察に相談するよう呼びかけています。
相手との関係を急いで断ち切る必要はありません。まずは「送金はしない」という一点だけを守り、そのあいだに相談を進めるほうが、相手を刺激せずに済みます。
銀行で止められた直後は、相手からの催促と、自分の中の「約束を破ってしまう」という罪悪感の板挟みになりがちです。そんなときのために、相手に返す一言を決めておくと気持ちが楽になります。
どれも嘘をつく必要のない言い方です。本当にあなたを大切に思っている相手なら、確認のための数日を待てないことはないはずです。
保留しているあいだに、これまでのやり取りを最初から読み返してみてください。知り合ってからお金の話が出るまでの期間、会う約束が延びた回数、送金の理由が変わった経緯を書き出すと、冷静に見えてくるものがあります。書き出したメモは、そのまま警察や相談窓口で状況を説明する資料にもなります。
今回は止められたものの、これまでに何度か送っているという人も多いはずです。その場合は、止められた今のうちに、過去の送金についても手続きを始めてください。
記録の整理は出会い系詐欺の証拠保全が参考になります。
A. 金融庁は金融機関に対し、不正のおそれを検知した取引について顧客に確認し、必要に応じて出金停止などの措置を迅速に取るよう求めています。窓口で断られた場合は、その理由を聞いたうえで、送金先や経緯を一緒に確認してもらってください。
A. その気持ちがあるのは自然なことです。ただ、送金を急ぐ必要がある正当な理由はほとんどありません。一度送金を保留し、やり取りを持って#9110や188に相談してから決めても遅くはありません。
A. 送れる場合もありますが、そう考えて送り方を変えること自体をおすすめしません。警察庁の統計では、SNS型ロマンス詐欺の振込による被害額の約7割がインターネットバンキングを使ったものでした。止められたことを、立ち止まるきっかけにしてください。
A. 相談したことで家族に知られるのが心配なら、そのことを最初に警察へ伝えてください。まずは電話で状況を説明し、どう進めるかを相談するところから始められます。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
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