SNS広告・検索・DM経由の返金をうたう詐欺を見分ける方法|相談前に確認すべき手口と安全な相談先の選び方
ChuChuやHEATをかたる窓口など、返金相談を装う連絡に不安を感じた人へ。広告・検索・DMでの誘導の見分け方、確認事項、相談先の選び方を解説します。
「ふたりきり」は、onegaga.jp というドメインで運営されていた出会い系(マッチング)サイトです。インターネット・アーカイブに残るページを見ると、同じドメインのトップページは2021年12月から2025年5月まで「オネガイ」という名前で、2025年6月の保存分から「ふたりきり」に変わっています。どちらの時期も、著作権表示は株式会社HTJでした。
結論を先に書きます。2025年5月時点の料金表では1ポイント10円、メッセージ送信は1通32〜50ポイント(320〜500円)で、支払いは前払いのクレジットカードかビットキャッシュに限られていました。なお onegaga.jp は、2026年9月24日の編集部の接続確認ではドメインの名前解決ができず、ページが開けない状態でした。返金を考えている人は、サイトから取り出せない情報が多いぶん、カード明細や決済メールなど自分の手元の記録を早めに集めてください。
この記事は、ふたりきり(旧オネガイ)に課金した人、登録するか迷っている人に向けて、公開情報で確かめられたことだけをまとめています。口コミの引用はしていません。本記事は、ふたりきりや運営会社を詐欺と断定するものではありません。
| 項目 | 確認できた内容 | 確認した資料 |
|---|---|---|
| ドメイン | onegaga.jp | インターネット・アーカイブ |
| サイト名の推移 | 2021年12月〜2025年5月の保存分は「オネガイ」、2025年6月以降の保存分は「ふたりきり」 | 同上(トップページのタイトル) |
| 運営会社 | 株式会社HTJ(特定商取引法に基づく表記の販売業者欄、トップページの著作権表示) | 2025年5月22日保存の特商法表記ページ |
| 所在地 | 東京都豊島区要町(表記に建物名・部屋番号まで記載) | 同上 |
| インターネット異性紹介事業の届出 | 「受理番号 30210087000」と表示 | 同上、2026年2月保存のトップページ |
| 問い合わせ先 | メールアドレスのみ。電話番号は「メールで請求すれば遅滞なく開示」と記載 | 2025年5月22日保存の特商法表記ページ |
| 現在の表示 | 2026年9月24日時点で名前解決できず、表示不可 | 編集部による接続確認 |
国税庁の法人番号公表サイトでは、東京都豊島区要町2丁目の「株式会社HTJ」(法人番号8011001114937)が確認でき、特商法表記の所在地と一致します。変更履歴によると、2018年12月に渋谷区から現在の所在地へ本店を移しています。東京都内には同じ商号で所在地の違う法人がほかにもあるため、連絡や書面の送付は法人番号と所在地をそろえて行ってください。
トップページには「毎月100組以上のマッチング」と書かれていましたが、その根拠となる数字や集計方法は公開情報では確認できませんでした。会員数、男女比、実際に会えた人の割合も同様です。
アーカイブに残る特定商取引法に基づく表記(ページのタイトルは「オネガイ秘密デート」)には、会員の種類ごとの料金表がありました。
| 行為 | お試し会員 | 正会員 |
|---|---|---|
| 会員登録・プロフィールの編集と閲覧 | 無料 | 無料 |
| 文章メッセージの送信 | 50pt(500円) | 32pt(320円) |
| 画像メッセージの送信 | 32pt(320円) | 32pt(320円) |
| メッセージの閲覧 | 0pt | 無料 |
| 個人情報の交換 | 不可 | 可(無料) |
支払いは前払いのみで、方法はクレジットカード決済とビットキャッシュ決済の2つ。クレジット決済の一部は米ドル建てで、為替の変動や手数料によって請求額が申込額と最大1割程度異なる場合がある、と注記されていました。ポイントの有効期限は購入から半年、「一切返品/返金はお受け出来かねます」との表示もありました。
編集部が注目したのは「お試し会員は個人情報の交換不可」という行です。お試し会員のまま「連絡先を教える」「LINEを交換しよう」と持ちかけられ、そのためにメッセージを送り続けているなら、仕組み上その約束は果たされにくいことになります。やり取りの回数が増えるほど、1通500円の送信料が積み上がります。
国民生活センターが2026年7月31日に更新したページでは、出会い系サイトの相談件数(PIO-NET)は2023年度6,938件→2024年度4,402件→2025年度3,399件と推移しています(2026年5月31日現在)。件数は減っていますが、それでも年に数千件寄せられています。
同じページで紹介されている最近の相談を要約すると、次のようなものです。
消費者庁も、サイト側が用意した「サクラ」とのやり取りでポイントを使わせる、いわゆるサクラサイトへの注意を呼びかけています。ふたりきりを使った人が確かめたいのは、次の3点でしょう。
当てはまるものが多いほど、追加でポイントを買う前に立ち止まる理由になります。
ふたりきりのページには「インターネット異性紹介事業の届け出を行い受理されております」と書かれていました。根拠になっているのは、いわゆる出会い系サイト規制法です。警察庁がウェブサイトで制度を説明しています。
警察庁の説明では、この法律の目的は、出会い系サイトの利用に起因する児童買春などの犯罪から18歳未満の児童を守ることにあります。そのため事業者は、公安委員会への届出に加えて、利用者の年齢確認や、児童を誘う書き込みの削除などを義務づけられています。
つまり届出は、児童保護のための義務を果たす前提としての手続きで、料金が適正か、会員が実在するか、サクラがいないかを国が確認したことを示すものではありません。編集部としては、届出番号の表示は「最低限の手続きをしている」という意味にとどめ、安全性の判断材料としては使わないことをおすすめします。
料金表の注記にあったとおり、一部の決済は米ドル建てでした。利用明細には、サイト名ではなく海外の決済代行会社の名前や外貨の金額で載っている可能性があります。明細の日付と金額を、ポイント購入時のメールと照らし合わせて該当分を特定し、カード会社に連絡して調査を依頼してください。割賦販売法の支払停止の抗弁は分割払い・リボ払いで一定額以上の場合が対象で、一括払いは原則として対象外です。
ビットキャッシュはプリペイド型の電子マネーです。購入時のレシート、ひらがなで表示されるID(番号)、購入店舗と日時を控え、発行会社の窓口に問い合わせます。使われた後の残高は戻らないことが多いため、まだ使っていない番号があれば入力しないでください。
コンビニでカード型のビットキャッシュを買った場合は、カードの台紙やレシートを捨てずに保管します。どの店舗でいつ買ったかが分かれば、発行会社が利用先を調べる手がかりになります。
ふたりきりの表記にあった支払方法は上の2つだけでした。サイト内の相手から個人名義の口座への振込や、別の電子マネーでの支払いを求められたなら、表記と違う経路でお金を動かそうとしていることになります。振り込んでしまったときは、振込先の金融機関と警察に連絡してください。
onegaga.jp が表示できない状態では、サイト内のメッセージ履歴を新たに保存することはできません。代わりに、次のものを集めてください。
集め方は証拠の残し方、出会い系のポイント課金で起きやすい問題は出会い系の課金トラブルの整理と出会い系サイトのサクラとはで詳しく解説しています。クレジットカード会社への申し出方はチャージバックの解説にあります。
A. インターネット・アーカイブでは、同じonegaga.jpのトップページが2025年5月まで「オネガイ」、2025年6月の保存分から「ふたりきり」と表示されています。著作権表示と届出の受理番号も同じでした。
A. アーカイブに残る特定商取引法に基づく表記では、販売業者は株式会社HTJです。法人番号公表サイトにも同じ所在地の株式会社HTJ(法人番号8011001114937)が掲載されています。
A. サイトが表示できなくても、相談はできます。手元に残るカード明細、購入確認メール、ビットキャッシュのレシートを揃えれば、188経由で消費生活センターに、あるいは弁護士に相談を持ち込めます。
A. 届出は、出会い系サイト規制法に基づき児童を守るための義務を果たす前提の手続きです。料金の適正さやサクラの有無を確認したものではないため、安全性の保証にはなりません。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。