Amazonを名乗るメールは本物?届いた直後の確かめ方|LINEグループで回ってきたとき

家族や友人のLINEグループに「Amazonからこんなメールが来たんだけど、本物?」とスクリーンショットが貼られた。見ると、自分のところにも「プライム会費のお支払いに問題があります」「アカウントを一時的に停止しました」といったメールやSMSが届いている。この記事は、届いた直後に本物かどうかを確かめたい方に向けて書いています。

答えを先に書きます。メールやSMSの中のリンクは使わず、自分で開いたAmazonの公式アプリかサイトの「メッセージセンター」に、同じ内容の連絡が来ているかを見てください。Amazonは公式ヘルプで、Amazon.co.jpが送ったメールはメッセージセンターで確認できると案内しています。そこに見当たらない連絡は、リンクを開かずに扱うのが安全です。

Amazonを名乗る偽の連絡は、Amazonのブランドが無断で使われているものです。Amazon自身も、見分け方と報告の窓口を公式ページで公開しています。

Amazonを名乗るフィッシングはいまどれくらい届いているか

フィッシング対策協議会の月次報告によると、2026年7月に寄せられたフィッシングの報告66,119件のうち、Amazonをかたるものが約37.0%を占めました。8月は報告が82,338件に増え、Amazonの割合は約26.1%に下がったものの、ブランド別では引き続き最も多い状態です。グループの複数人に同じようなメールが届くのは、それだけ大量に送られているからで、本物である理由にはなりません。

8月の報告では、次のような文面が多かったとされています。

  • 注文や商品の配達、返金に関する通知
  • 支払い情報の更新や契約更新の案内
  • 不正利用の検知、本人確認のお願い
  • ポイントの有効期限、会員特典のお知らせ

また同じ報告では、調査用のメールアドレスに届いたフィッシングメールのうち約32.3%が、差出人に実在するサービスのドメインを使った「なりすまし」でした。警察庁も、送信元の名称やアドレスは仕様上たやすく偽装でき、表示だけで本物かどうかを見極めるのは困難だとしています。差出人欄に「amazon.co.jp」と出ていても、それだけで安心はできません。

届いた直後に確かめる3つのポイント

届いたメールやSMSが本物かどうかは、次の3つで確かめられます。どれも、メールの中のリンクを押さずにできる方法です。

1. メッセージセンターに同じ連絡があるか

ブックマークや公式アプリからAmazonにログインし、アカウントサービスの中にある「メッセージセンター」を開きます。Amazonは、注文内容や発送状況、アカウントに関する重要なお知らせをここで確認できるとしています。受け取ったメールと同じ件名・内容のものがあるかを見比べてください。

2. 受信箱にAmazonのロゴや公式マークが出ているか

Gmail、Appleメール、Yahoo!メール、ドコモメールを使っている場合、Amazonから正式に送られたメールには、受信一覧にAmazonのロゴや公式アカウントのマークが表示されます。ただし表示されるのはブラウザやスマートフォンのアプリで一覧を見たときだけで、Outlookなどのメールソフトでは出ません。Amazonは、送信元のドメインによっては正規のメールでもロゴが出ない場合があるとも書いています。ロゴがあれば判断材料の一つになりますが、ないから偽物、とは言い切れない点に注意してください。

3. 注文履歴や支払い設定と中身が合っているか

「未払いがある」と書かれていれば注文履歴を、「支払い情報を更新して」と書かれていれば支払い方法の設定画面を、自分で開いて見比べます。Amazonのヘルプでは、未納料金の請求は注文履歴で照合し、支払い設定の更新依頼は「お支払いオプションを管理」で確認するよう案内されています。

それでも判断がつかないときは、そのメールを [email protected] に転送すると、Amazonからの連絡かどうかを確かめてもらえます。不審なメール・電話・メッセージを受け取ったときの検証窓口として、Amazonが公式ヘルプで案内しているアドレスです。

SMSで届いた場合

Amazonのヘルプ「Amazon.co.jpからの電話かどうかを見分ける」には、AmazonがSMSの送信に主に使っている番号の一覧が載っています。ただしAmazonは、偽の電話番号からなりすましのSMSが送られるケースもあるとしています。一覧にある番号かどうかだけで決めず、上の3つとあわせて確かめてください。

文面別:自分で開いて照らし合わせる場所

文面ごとに、自分で開いて見るべき場所をまとめました。いずれも、公式アプリかブックマークから入ってください。

届いた文面の例自分で開いて確かめる場所ひとこと
プライム会費の支払いに失敗したプライム会員情報、支払い方法の設定会費の状態は会員情報の画面で分かる
アカウントを一時停止・ロックした公式アプリでふだんどおりログインできるか、メッセージセンターリンク先のログイン画面では確かめない
ご注文ありがとうございます(覚えのない高額商品)注文履歴履歴になければ、メールの「キャンセル」ボタンも押さない
返金手続きのため情報を入力して注文履歴の返品・返金の状況返金のためにカード番号を入れさせる流れに注意
プライムの自動更新を解除した(QRコード付き)プライム会員情報QRコードを読み取らない
未納料金がある、法的手続きに移る(SMS)注文履歴書かれた電話番号にかけない

QRコードについては、フィッシング対策協議会が「プライムの自動更新設定を解除いたしました」という件名でQRコードから偽サイトへ誘導するAmazonかたりのメールを報告しており、一般にQRコードを載せたメールは不正メールの可能性が高いと注意を促しています。SMSで法的手続きをほのめかす連絡も、Amazonのヘルプで詐欺だと明記されています。

LINEグループで共有されたときの落とし穴

グループで共有されると、一人で受け取ったときとは違う落とし穴があります。

  • 「みんなに来ているなら本物」と思いやすい:前の章のとおり、大量に送られているからこそ複数人に届く
  • スクリーンショットのQRコードやURLを、別の人がタップしてしまう:画像の中のコードも、読み取れば偽サイトにつながる
  • 「このリンクで手続きしたら直った」という書き込みに引っぱられる:書いた本人が、だまされていることに気づいていない場合もある
  • 年配の家族が、あとから一人でリンクを開いてしまう:グループの会話が流れたあとで、思い出して操作することがある

グループに返すときの一文

本物かどうかを議論するより、確かめ方を短く返すほうが役に立ちます。たとえば次のような書き方です。

リンクとQRコードは押さないでね。Amazonのアプリを自分で開いて、アカウントサービスのメッセージセンターに同じ連絡があるか見てみて。なければ無視して大丈夫。

すでに誰かがリンクを開いたり、ログインしたりしていた場合は、その人の状況に合わせて次の章のページを伝えてください。

偽物と分かったら・もう操作してしまったら

偽物だと分かったら、開かずに削除してかまいません。ほかの人の被害を減らすために、報告もしておくと役に立ちます。

  • Amazonへの報告:Amazonアカウントがあれば「不審な連絡について報告する」ページから。アカウントがない人は [email protected](受信専用)へ転送
  • フィッシング対策協議会への報告:[email protected]。協議会は、似たメールや偽サイトを見つけたら知らせるよう呼びかけている
  • 迷惑メールフィルターの確認:同協議会は、大量に届く場合はメールサービスの迷惑メールフィルターが有効になっているか確認するよう勧めている

すでに操作してしまった場合は、どこまで進んだかで対応が変わります。

次から迷わないために決めておくこと

一度確かめ方を決めておくと、次に似たメールが来ても迷わずにすみます。警察庁やフィッシング対策協議会が勧めている方法を、Amazonの利用に当てはめると次のとおりです。

  1. Amazonへは公式アプリかブックマークからだけ入る:メールやSMSのリンクからはログインしない、と決めておく
  2. 2段階認証を有効にする:パスワードが漏れても、それだけではログインされにくくなる
  3. 携帯電話会社の迷惑SMS対策を設定する:各社が提供するブロック機能で、偽SMSが届きにくくなる
  4. 同じパスワードを使い回さない:Amazonと同じパスワードをほかのサービスで使っていれば、そちらも変えておく

家族のグループで共有するなら、この4つを一度まとめて送っておくのも一つの方法です。Amazonを名乗る連絡の経路別の特徴はAmazonをかたる偽メールの見分け方、一般的なフィッシングメールの見分け方はフィッシングメールの見分け方でも紹介しています。

よくある質問

Q. 差出人のアドレスが「amazon.co.jp」で終わっています。本物と考えていいですか?

A. それだけでは判断できません。フィッシング対策協議会の2026年8月の報告では、調査用アドレスに届いたフィッシングメールの約32.3%が、実在するサービスのドメインを差出人に使っていました。メッセージセンターに同じ連絡があるかで確かめてください。

Q. メッセージセンターに、届いたメールと同じものが見当たりません。

A. Amazonは、Amazon.co.jpが送ったメールはメッセージセンターで確認できると案内しています。見当たらない場合は、リンクや添付ファイルを開かずに扱ってください。念のため確かめたいときは、[email protected] へ転送する方法もあります。

Q. Amazonのロゴや公式マークが出ていないメールは、全部偽物ですか?

A. 全部とは限りません。ロゴが表示されるのはGmailなど対応するサービスをブラウザやアプリで見たときだけで、メールソフトでは表示されません。Amazonは、送信元ドメインによっては正規のメールでもロゴが出ないことがあると説明しています。

Q. LINEグループで、もうリンクから手続きしてしまった人がいます。

A. 責めずに、どこまで入力したかを聞いてください。開いただけか、IDとパスワードを入れたか、カード番号まで入れたかで、次にやることが変わります。この記事の「偽物と分かったら」の章に、段階ごとのページをまとめています。

この記事の出典

※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。

この記事をシェアして注意を広める

詐欺返金相談ナビの相談前整理事例

サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。

相談前に、被害状況を整理しておきましょう

LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。

LINEでチェックリストを受け取る 登録は無料 / 一般情報の提供を目的としています

参考資料

  • 警察庁「サイバー犯罪・特殊詐欺に関する情報」
  • 消費者庁・国民生活センター「消費者トラブルに関する公表情報」
  • 金融庁「無登録業者に関する注意喚起」
免責:本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の事案に対する法的助言ではありません。記載内容により返金・回収・解決を保証するものではありません。個別のご相談は、弁護士または公的機関にご確認ください。