Chance(チャンス)の評判は?料金表示の食い違いと「さちくる」への転送

「Chance(チャンス)」について、確かめられたことを先にまとめます。cha-nce.net で運営されていたこのサイトは、2023年から2024年の保存記録で、特定商取引法の表記にベトナム・ハノイの法人が運営する「ポイント制のメール占いサービス」と書いていました。ところが同じ時期の料金表のページには、それとは違う送信料が載っていました。そして2026年9月25日に cha-nce.net にアクセスすると、「SACHIKUL(さちくる)」という別名のメール占いサイトへ自動で転送されました。

この記事は、支援金や当選金の受け取りを持ちかけられてChanceに登録し、鑑定師とのメールにポイントを払ってきた方に向けたものです。Chanceにも転送先のサイトにも、詐欺だという結論を下す記事ではありません。書いているのは、過去の画面の記録と国の機関の資料で裏が取れたことだけです。

Chance(チャンス)の事業者表示:保存記録で確かめたこと

項目記録上の表示(2023年9月23日・2024年6月19日保存)
番組名Chance
運営事業者名PENTA LOGISTIC DDI JOINT STOCK COMPANY
所在地・電話ベトナム・ハノイ市の住所、+84で始まる電話番号
何のサービスかポイントを使ってメールで占う、と説明
料金1ポイント10円。鑑定師へのメール送信150ポイント、未読メールの閲覧150ポイント、添付画像の開封250ポイント。登録料・月額料は無料
支払い方法電子マネーかクレジットカード。ポイントを買った時点で払う前払い
返金サービス提供の性質上、提供後の返金には応じないとの記載。クーリング・オフは適用外
ポイントの有効期限6か月以内

トップ画面には、18歳未満と高校生は利用できないこと、登録には利用規約とメール配信への同意が必要なことが書かれていました。消費者庁・国民生活センター・警察庁の公開資料からは、Chanceの名前を挙げた注意喚起は見つかっていません。

「チャンス」という名前について

懸賞やポイントのサイト、公益団体など、名前に「チャンス」を含むサービスは数多くあります。この記事で扱うのは cha-nce.net のサイトです。自分が使ったのがどれかは、メールの差出人アドレスやブラウザの履歴に残るドメインで確かめてください。なお cha-nce.net というドメインは、2008年から2013年ごろにはまったく別の内容のサイトに使われていた記録があり、現在の登録は2023年2月2日に始まっています。

料金表と特商法表記で、送信1通の値段が違っていた

同じ2023年9月23日に保存された2つのページを並べると、料金の書き方が食い違っていました。

項目料金表のページ特商法表記のページ
メールを送る通常メール48ポイント(480円)、画像付き72ポイント鑑定師へのメール送信150ポイント(1,500円)
メールを読む新着の通常メールは0ポイント、画像付きは24ポイント未読メールの閲覧150ポイント(1,500円)
その他掲示板の閲覧1ポイント、投稿10ポイント。無料お試し期間ありとの案内添付画像の開封250ポイント

料金表のほうは掲示板の項目があり、出会い系サイトに近い作りに見えます。一方で特商法表記はメール占いのサービスとして料金を定めていました。どちらが実際の請求に使われていたのかは、記録からは分かりません。

自分が払った額を確かめるには、ポイントの購入履歴と、1通やり取りするたびに減ったポイント数を照らし合わせるのが確実です。特商法表記どおりなら、鑑定師に1通送って1通読むだけで3,000円かかる計算になります。表示と実際の消費が違っていたなら、そのこと自体が消費生活センターに相談するときの大事な材料です。消えたポイントの数が分かる画面の撮り方は証拠の残し方で説明しています。

今は「SACHIKUL(さちくる)」に転送される:2026年9月の確認結果

2026年9月25日、http://cha-nce.net/ にアクセスすると、恒久的な転送を意味する「301」の応答とともに sachikul.net へ移動しました。転送先のトップ画面には「さちくる」は幸せを手に入れたいあなたのためのメール占いサイト、という紹介文がありました。

さちくるの特商法表記を見ると、運営事業者名は BRANCH OF ORIGEN CORPORATION INTERNATIONAL COMPANY LIMITED で、所在地はChanceと同じくベトナム・ハノイ市でした。ただ法人名は別です。料金の組み立ては1ポイント10円、鑑定師へのメール送信150ポイント、未読メールの閲覧150ポイント、添付画像の開封250ポイントと、Chanceの特商法表記とほぼ同じ形でした。電子マネーで決済したときの窓口も、テックコインという名前で書き添えられていました。sachikul.net のドメインは2024年10月14日に登録されていました。

ドメインの転送と料金体系の一致から、2つのサイトの間に何らかのつながりがあることはうかがえます。ただ、運営者として書かれた法人名は違うため、同じ事業者だと断定はできません。Chanceのつもりでアクセスしてさちくるの画面が出た場合は、そこで新たに登録やポイントの購入をしないでください。支払い先が増えるほど、後の相談が複雑になります。

第三者の情報サイトの中には、Chanceが以前は別のドメインで運営されていたと紹介するものもあります。そのドメイン(pa-ir.net)は、2026年9月25日時点で登録がありませんでした。

支援金や当選の話と、鑑定師へのポイント課金が結び付くとき

このページのChanceは、当サイトでは支援金をめぐる相談のカテゴリで扱ってきました。第三者サイトには、高額の当選金の受け取りを持ちかけるやり取りがあったと紹介するものもありますが、公式の記録では確かめられていません。確かなのは、メール占いのサイトでも、受け取りの手続きのためにポイントを買わせる形の相談が公的機関に寄せられていることです。

消費者庁が2025年9月11日に公表した資料では、支援金の給付をうたうメールから、手数料として3,000円分の電子マネー、さらに1万円の追加払いへと進んだ事例が示されました。国民生活センターも出会い系サイトの相談傾向の中で、ポイントを譲るというメールに応じて有料サイトに入り、受け取る準備として電子マネーを買ったのに結局何も入らなかった、という例を紹介しています。

鑑定の言葉で不安をあおられた場合

「このままでは不幸になる」「今払えば運気が開ける」といった、霊感などの特別な力を持ち出して不安をあおり、契約させた場合について、消費者契約法は契約の取消しを認める規定を置いています(第4条第3項第8号)。メール占いでの課金が当てはまるかは個別の事情しだいですが、そうした言葉を言われた画面は必ず残してください。メール占いで起きやすい課金の問題は、占い詐欺の解説ページで詳しく取り上げています。

電子マネーとカードで払ったお金の取り戻し方

Chanceの特商法表記にあった支払い方法は、電子マネーとクレジットカードの2つでした。運営者が海外にいて、しかもサイトが別の名前に転送されている以上、事業者に直接返金を求めるより、支払い手段の窓口を先に当たるほうが現実的です。

  • 電子マネー(コンビニで買ったカードなど):カードの発行会社に、番号・購入日時・購入店を伝えます。相手がまだ使っていない残高があれば、利用を止めてもらえることがあります。表示にあったテックコインの窓口も、決済の記録を尋ねる先の一つです(電子マネーで払った場合の対応)。
  • クレジットカード:カード会社に明細の該当行を示し、サービスの表示と実際の請求が違う、事業者と連絡が取れない、といった事情を伝えます。売上の取り消し請求(チャージバック)をするかはカード会社の判断です(チャージバックの解説)。

どちらも、時間がたつほど手続きの余地は狭まります。古い支払いでも、まず問い合わせてみてください。

相談先と、持っていくもの

188の消費者ホットラインに電話すると、地元の消費生活センターで相談員が話を聞いてくれます。だまし取られたと考えられる場合や、脅しめいたメールが来ている場合は#9110の警察相談窓口へ。国外の事業者との取引なので、越境消費者センター(CCJ)のウェブフォームも使えます。

  1. cha-nce.net から届いたメールと、登録に使ったアドレス
  2. 鑑定師とのやり取りの画面(特に、支払いを促された場面)
  3. ポイント購入の一覧と、カード明細・電子マネーのレシート
  4. 料金表と実際に減ったポイントが違うと気づいた点のメモ

サイトが転送された後になって「Chanceの被害金を取り返せる」と連絡してくる相手が、着手金や調査費を先に求めてきたら、まず疑ってください。頼むなら公的な相談窓口か、事務所の住所と弁護士の登録番号を自分で確認できるところにします。相談予約でも状況の整理から承ります。返金されるかどうかは事情によって違い、お約束はできません。

よくある質問

Q. Chance(チャンス)の運営会社はどこですか?

A. 2023年と2024年に保存された特商法表記では、PENTA LOGISTIC DDI JOINT STOCK COMPANY というベトナム・ハノイ市の法人が運営事業者と書かれていました。事業者自身の表示であり、実態を編集部が確かめたものではありません。

Q. Chanceとさちくる(SACHIKUL)は同じサイトですか?

A. 2026年9月25日時点で cha-nce.net はさちくるへ転送され、料金の組み立ても似ていました。ただ、運営者として書かれた法人名は別で、同じ事業者かどうかは断定できません。

Q. Chanceでメール1通にいくらかかっていましたか?

A. 特商法表記では鑑定師へのメール送信が150ポイント(1,500円)、未読メールの閲覧も150ポイントでした。一方、同じ日に保存された料金表では通常メールの送信が48ポイントと書かれていて、表示が食い違っていました。

Q. 鑑定師から「払わないと不幸になる」と言われて課金しました。取り消せますか?

A. 霊感などを持ち出して不安をあおった勧誘について、消費者契約法は取消しの規定を置いています。当てはまるかは個別の事情しだいなので、その言葉が書かれた画面を保存し、188か弁護士に相談してください。

この記事の出典

※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。

この記事をシェアして注意を広める

詐欺返金相談ナビの相談前整理事例

サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。

相談前に、被害状況を整理しておきましょう

LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。

LINEでチェックリストを受け取る 登録は無料 / 一般情報の提供を目的としています

参考資料

  • 警察庁「サイバー犯罪・特殊詐欺に関する情報」
  • 消費者庁・国民生活センター「消費者トラブルに関する公表情報」
  • 金融庁「無登録業者に関する注意喚起」
免責:本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の事案に対する法的助言ではありません。記載内容により返金・回収・解決を保証するものではありません。個別のご相談は、弁護士または公的機関にご確認ください。