Facebookで勧誘された医療機関を名乗る詐欺の事例と専門家への相談
Facebookで勧誘された医療機関を名乗る詐欺に注意が必要なケース n Facebookで勧誘された医療機関を名乗る詐欺のような状況に遭遇した場合、その内容に…
宅配便の不在通知SMSを開き、表示された画面で電話番号を入れた。直後にSMSで届いた数字(認証コード)も、言われるまま入力した。そうした場合は、今日のうちに契約中の携帯会社へ連絡し、キャリア決済が使われていないか、止められるかを確かめてください。IPA(情報処理推進機構)は、電話番号と認証コードを偽サイトに入れた結果、その番号にひもづくキャリア決済で身に覚えのない請求が発生した事例を紹介しています。
この記事では、認証コードがなぜ狙われるのか、入力した内容ごとに何をすればよいか、次に同じ画面が出たときの見分け方を順に説明します。ID・パスワード全般を入力した場合の対応は偽サイトにIDやパスワードを入れてしまったときの対処にもまとめています。
SMSで届く認証コードは、「この電話番号を持っている本人が操作している」ことを確かめる最後の鍵です。偽サイトに電話番号とコードを入れると、その鍵を相手に手渡したのと同じ状態になります。相手は、あなたの番号で決済やログインを進め、途中で求められたコードを偽サイト経由で受け取って入力している、と考えると分かりやすいでしょう。
公的機関の資料には、宅配SMSを入口にした次のような被害が載っています。
同じ2021年の解説には、偽サイトで携帯会社のIDとパスワードを入れさせ、「未払い料金がある」と偽の請求額を見せたうえで、ギフトカードの番号を入力させる流れも出てきます。宅配の偽SMSと携帯会社の偽SMSは、途中から同じ仕掛けにつながることがあります。
電話番号や認証コードを入れてしまう人の多くは、「入力する理由」に納得させられています。公的機関の資料に出てくる理由付けを知っておくと、次に同じ画面を見たときに立ち止まれます。
どの理由付けにも共通するのは、「今この画面で入力しないと荷物や回線に不都合が出る」と思わせる点です。急かされていると感じたら、画面を閉じて公式アプリや会員ページから状況を確かめるのが確実な方法です。
何を入れたかによって、連絡先と手順が変わります。IPAと国民生活センターの助言をもとに整理しました。
| 入力したもの | 最初の連絡先 | やること |
|---|---|---|
| 電話番号と認証コード | 契約中の携帯会社 | キャリア決済の利用履歴を確認し、不審な利用があれば停止や調査を依頼する |
| 携帯会社のID・パスワード・暗証番号 | 契約中の携帯会社 | パスワードと暗証番号をすぐ変更し、同じものを使っている他のサービスも変える |
| Apple IDとパスワード、確認コード | Apple(公式サイトから) | パスワードを変更し、2ファクタ認証の設定と購入履歴を確認する |
| ギフトカードの番号 | カードの発行元、警察 | 購入時のレシートと入力画面の記録を残して相談する |
| クレジットカード番号 | カード会社の紛失・盗難窓口 | 利用停止と再発行を相談する |
ギフトカードの番号について、IPAは「入力すると額面の金額が相手に渡ってしまい、見ず知らずの相手にお金を送るのと同じ行為になる」と説明しています。取り戻しは難しいのが実情なので、発行元への連絡は早いほどよいと考えてください。
携帯会社に電話するときは、SMSに書かれた番号ではなく、会員ページや契約書類に載っている窓口を使います。偽SMSの画面、入力した日時、届いた認証コードのSMSは消さずに残しておきましょう。
携帯会社の会員ページやアプリで、キャリア決済の利用履歴を開きます。見るべき点は次の3つです。
不審な購入が見つかったら、携帯会社に加えて、実際に買われたサービスの提供会社にも連絡します。IPAも、キャリア決済が発生していた場合は、携帯会社とキャリア決済が使われたサービスの提供会社の両方に相談するよう案内しています。それでも解決しないときは、最寄りの消費生活センター(消費者ホットライン 188)が相談先になります。
今月の請求にまだ反映されていない利用もあるため、翌月の明細も必ず確認してください。不審な行が見つかった画面は、スクリーンショットで保存しておくと窓口での説明に使えます。
キャリア決済の不正利用が認められれば、携帯会社の補償の対象になる場合があります。ただし、必ず戻るわけではありません。国民生活センターが2021年に消費者庁の連絡会で報告した資料では、携帯会社以外の事業者のIDで認証された決済などは、携帯会社の補償が適用されない場合があると指摘されています。同じ資料には、返金が決まっても翌月以降の通信料金と相殺される扱いになる、という相談対応上の課題も書かれています。
こうした事情があるため、筆者は「補償されるかどうか」を自分で判断して動きを止めるより、入力した事実をありのまま携帯会社に伝え、どの補償が使えるかを先方に確認してもらうほうがよいと考えます。やり取りの日時と担当部署はメモしておきます。
金銭の被害が出ている場合は、警察にも相談してください。警察相談専用電話 #9110 のほか、都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口が利用できます。相談の前に、偽SMS、入力画面の記録、明細の写しをひとまとめにしておくと、説明の抜けが少なくなります。記録の残し方は宅配業者をかたるSMSの証拠保全方法で詳しく扱っています。
一度コードを入れてしまった人は、しばらく「コードを教えて」「もう一度入力して」という連絡が続くことがあります。認証コードのSMSは、次の点を見てから扱うと安全です。
電話で「確認のため、今届いた番号を読み上げてください」と言われても、応じる必要はありません。
国民生活センターは、宅配の偽SMSへの事前対策として、キャリア決済の限度額を必要最小限にするか、使わない設定にしておくことを勧めています。あわせて、次の設定も見直しておくと、万一コードを渡してしまったときの被害を抑えられます。
キャリア決済を月に一度も使っていないなら、限度額を下げるより「利用しない」設定にしてしまうのが筆者のおすすめです。必要になったときに会員ページから戻せば済みますし、コードを渡してしまった場合でも、決済に使える枠がなければ被害はその分だけ小さくなります。
A. まだ請求に反映されていない利用もあるため、携帯会社に連絡してキャリア決済の利用履歴を確認してもらい、必要なら利用停止や限度額の引き下げを相談してください。翌月の明細も確認しておくと安心です。
A. IPAは、ギフトカードの番号を入力すると額面の金額が相手に渡ると説明しています。購入時のレシートとカードを手元に残し、発行元の窓口と警察に早めに相談してください。取り戻せるかどうかは状況によります。
A. キャリア決済の利用停止や限度額の変更は、通話やデータ通信の契約とは別に手続きできるのが一般的です。具体的な方法と影響は、契約している携帯会社の会員ページか窓口で確認してください。
A. 覚えていない場合も、入力した前提で動くほうが安全です。携帯会社のIDのパスワードと暗証番号を変更し、キャリア決済の履歴を確認してください。国民生活センターの事例でも、入力内容を覚えていない相談者がいました。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
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