自分の写真がFacebookの偽アカウントに使われたら|削除依頼と相談先

知人から「あなたの写真を使った知らないアカウントがある」と教えられた。自分のInstagramに載せた写真が、Facebookで別の名前の「美女」「イケメン」として使われていた。このような形で、自分が詐欺の道具にされる側になってしまうことがあります。

あなたが公開している写真も、翻訳アプリやAIと組み合わせれば第三者が本人のふりをする材料になり得る、と警察庁は注意を促しています。写真を無断で使われた人に落ち度があるわけではありません。この記事では、写真を使われた本人や家族に向けて、最初に残すべき記録、Metaへの削除の求め方、削除が進まないときの公的な相談先、そして自分の名前や顔を悪用された場合の備えを説明します。

気づいたら最初に記録を残す

偽アカウントを見つけると、すぐに消してほしいと思うのが自然です。ただ、報告して削除された後では、何が起きていたかを示す材料がなくなります。先に次のものを保存してください。

  • 偽アカウントのプロフィール画面(表示名、写真、自己紹介、基本データ)
  • プロフィールのURL
  • 使われている自分の写真と、元の投稿(自分のアカウントのどの投稿か)
  • 偽アカウントの投稿やコメント、友達の人数などがわかる画面
  • 知人から知らされた場合は、そのメッセージ(いつ、誰が、どこで見つけたか)

スクリーンショットには端末上で日時が記録されます。撮った画像は、パソコンやクラウドにも複製しておくと安心です。

偽アカウントの運営者に直接メッセージを送って「写真を消して」と頼むのは避けてください。相手を刺激して別のアカウントに写真を移されたり、あなたのアカウントが新たな標的にされたりするおそれがあります。

Metaの「なりすましアカウントを報告」フォームを使う

Facebookアカウントを持っている場合は、問題のプロフィールを開いて、カバー写真の下にある[オプション]をタップし、[プロフィールを報告]へ進めば、あとは表示される案内どおりに報告できます。

アカウントを持っていない、あるいはログインできない場合は、ヘルプセンターのお問い合わせフォーム「なりすましアカウントを報告」を使います。フォームでは次のような項目を順に答えます。

  1. Facebookアカウントを持っているかどうか
  2. このアカウントがなりすましている相手は誰か(自分/自分が公式代理人を務める人物(保護者など)/友達)
  3. 自分の氏名と連絡先メールアドレス
  4. なりすましプロフィールの名前、URL、わかれば登録に使われたメールアドレスや電話番号
  5. 本人確認書類の画像

フォームの説明によると、提出した本人確認書類は暗号化されて最長1年間保管される場合があり、設定をオフにすると30日以内に削除されるとされています。提出前に説明文を読み、保管について納得したうえで送ってください。

本人確認書類を出すときの注意

本人確認書類を求められるのは、報告者が本当に写真の本人かをMetaが確かめるためです。とはいえ、書類の画像は大切な個人情報なので、提出先がMetaの正式なフォームであることを必ず確かめてください。

  • フォームのアドレスが facebook.com のヘルプセンター配下になっているか確認する。
  • メールやメッセージで届いた「なりすまし対応窓口」のリンクから書類を送らない。
  • 書類を撮影した画像は、提出が終わったら端末やクラウドの共有フォルダに置きっぱなしにしない。

なりすまし被害に気づいた人を狙って、「アカウントの問題を解決する」と称する偽の窓口から連絡が届く例もあります。アカウントの問題を理由にすぐ対応するよう迫るメッセージは、Facebookのヘルプセンターも詐欺の兆候の一つとしています。

知人への周知と、自分のアカウントの見直し

偽アカウントがあなたの知人にも申請を送っている場合、知人がそのアカウントを本物と思い込んでしまうおそれがあります。自分のアカウントや家族・友人との連絡手段で、「私の写真を使った別名のアカウントがあるので、申請が来ても承認しないで」と一言伝えておくと、被害の広がりを抑えられます。

知人のなかに偽アカウントとすでにやり取りしている人がいたら、送金や個人情報の提供をしていないかをそれとなく確かめてください。あなたの顔を信じて話を進めている可能性があるからです。

あわせて、写真の持ち出し元になった自分のアカウントも見直しておきましょう。

  • 投稿の公開範囲:Facebookでは投稿ごとに表示できる人を選べます。顔がはっきり写った写真が「公開」になっていないかを確かめます。
  • 友達リクエストの受け付け範囲:「友達の友達」に絞ると、見知らぬ相手とのつながりを減らせます。
  • ほかのSNS:InstagramやXなど、写真が公開されている場所がほかにあれば、同じように範囲を確認します。

公開範囲を狭めても、すでに持ち出された写真は戻ってきません。ただ、新しい写真が使われ続ける事態は防ぎやすくなります。

Facebook以外に広がっていないかも確かめる

写真を使い回す偽アカウントは、一つのSNSだけにとどまらないことがあります。同じ写真がInstagramやThreads、マッチングアプリ、X(旧Twitter)で別の名前のまま使われている例もあるため、Facebookで見つけたら、ほかの場所も一度確かめておくと安心です。

画像検索で使われ方を洗い出す

自分の写真をGoogleレンズなどで調べると、その写真がどこに転載されているか、似た画像を使うページがどれだけあるかを洗い出せます。手順は写真を画像検索で調べる手順で紹介しています。見つかったページは、URLと画面を記録に加えておきます。

Instagramで見つかった場合

InstagramはFacebookと同じMetaのサービスですが、報告の窓口は別に用意されています。Instagramでの手順はInstagramで自分の写真が使われていた場合の対処にまとめています。

加工された写真が使われている場合

顔だけを別の体の写真に合成したもの、生成AIで雰囲気を変えたものなど、元の写真から加工された画像が使われることもあります。見た目が多少違っていても、自分の写真がもとになっているとわかるなら、同じように記録して報告の対象にできます。元の写真と並べたスクリーンショットを用意しておくと、説明がしやすくなります。

写真が詐欺に使われていたときに考えておくこと

偽アカウントがロマンス詐欺や投資詐欺に使われていた場合、だまされた人があなたの写真をもとに本人を探し当て、連絡してくることがあります。相手は被害者で、あなたを加害者だと思い込んでいるかもしれません。

そうした連絡を受けたら、感情的なやり取りは避け、次のように対応するのが無難です。

  • 自分も写真を無断で使われた側であることを、短く事実だけ伝える。
  • お金の話や個人情報のやり取りには応じない。
  • 連絡の内容は保存し、必要に応じて警察に相談する。

Metaは2026年3月、日本人女性になりすました交際目的の詐欺的アカウント(主にミレニアル世代や中高年の男性に近づくもの)に関連し、1万5,000件を上回るアカウント・ページ等を削除・無効化したと公表しました。こうしたアカウントの顔写真には、実在する誰かの写真が使われている可能性があります。写真を使われた本人が声を上げ、報告することには意味があります。

自分の写真が詐欺に使われていると知った時点で、最寄りの警察署や警察相談専用電話 #9110 に相談しておくと、後で問い合わせを受けたときに経緯を説明しやすくなります。

削除が進まないときの公的な相談先

Metaへの報告を行っても対応が進まない場合や、手続きの進め方がわからない場合は、次の窓口に相談できます。

窓口相談できること
法務局(みんなの人権110番 0570-003-110)削除依頼の方法の助言。人権侵害に当たると判断された情報について、法務局からプロバイダなどへ削除を求める場合もある
違法・有害情報相談センター(総務省委託事業)写真が許可なく掲載されている、なりすましの書き込みがあるなど、ネット上の情報の削除に関する相談
警察(#9110、サイバー犯罪相談窓口)偽アカウントが詐欺や脅しに使われている場合の相談

法務省の案内では、被害者が自ら削除を求めることが難しい場合は最寄りの法務局に相談するよう勧めています。インターネット人権相談受付窓口やLINEでの人権相談も用意されています。相談の際は、最初の見出しで保存した記録をそのまま見せられるよう、日付順にまとめておくと話が早く進みます。損害賠償や発信者の特定まで考える場合は、弁護士への相談が必要になります。当サイトの相談予約では、手元の記録をもとに次の一手を一緒に考えます。

よくある質問

Q. 自分の写真を使ったFacebookの偽アカウントは、Facebookをやっていなくても報告できますか?

A. できます。Facebookの「なりすましアカウントを報告」という専用フォームなら、アカウントを持っていない人も、なりすましプロフィールのURLや本人確認書類を添えて報告できます。

Q. 子どもや親の写真が使われていた場合、家族が代わりに報告できますか?

A. フォームには、なりすましの対象となっている人物の公式代理人(保護者など)として報告する選択肢があります。友達がなりすまされている場合の選択肢も用意されています。

Q. 偽アカウントに写真を使われたことで、私が罪に問われることはありますか?

A. 写真を無断で使われただけの人が責任を負うとは通常考えにくいですが、被害者から連絡が来ることはありえます。早めに警察へ相談し、経緯を記録しておくと安心です。

Q. 報告しても偽アカウントが消えません。

A. 削除の判断はMetaが行います。進まない場合は、法務局(みんなの人権110番)や違法・有害情報相談センターに、削除依頼の方法について相談できます。

この記事の出典

※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。

この記事をシェアして注意を広める

詐欺返金相談ナビの相談前整理事例

サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。

相談前に、被害状況を整理しておきましょう

LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。

LINEでチェックリストを受け取る 登録は無料 / 一般情報の提供を目的としています

参考資料

  • 警察庁「サイバー犯罪・特殊詐欺に関する情報」
  • 消費者庁・国民生活センター「消費者トラブルに関する公表情報」
  • 金融庁「無登録業者に関する注意喚起」
免責:本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の事案に対する法的助言ではありません。記載内容により返金・回収・解決を保証するものではありません。個別のご相談は、弁護士または公的機関にご確認ください。