電話で突然連絡が来たAmazon名義の偽メールへの対応と注意点
電話で突然連絡が来たAmazon名義の偽メールに注意が必要なケース n 電話で突然連絡が来たAmazon名義の偽メールのような状況に遭遇した場合、その内容に不審…
InstagramのDMで「年金の未払い分があります」「給付金の対象です、SMSで手続きをご案内します」と声をかけられ、電話番号を教えたあとで、日本年金機構や市役所を名乗るSMSが届いた。この記事は、そうした流れで不安を感じている方のために書きました。
結論を先に書きます。日本年金機構が情報発信に使っているSNSは、X、Facebook、YouTube(厚生労働省チャンネル)に限られており、InstagramのDMで個別に手続きを案内する形は同機構の公表内容と合いません。DMとSMSが続けて届いた場合は、SMSのリンクを開かず、返信もせず、公式サイトや年金事務所の番号から自分で確かめるのが安全な順番です。
ここでは、同機構が公表している偽メール・SMSの文面の特徴、Instagramから始まる流れ、リンク先の見分け方、入力してしまった場合の手当て、相談先を順に説明します。
DMをきっかけにしたケースでは、次のような順番で話が進むことが多いと考えられます。
DMで電話番号を教えたことと、その後のSMSが同じ相手からのものかは、受信者の立場では判別できません。それでも、SNSで番号を聞かれ、直後に公的機関の名前でSMSが来たという順番そのものが、警戒すべき組み合わせです。本物の役所の手続きが、SNSのDMから始まることは通常ありません。
警察庁の統計でも、InstagramのDMは投資詐欺の入口として2025年に1,000件の被害が確認されており、SNSのDMが公的機関を装う連絡の起点にもなり得ることを意識しておいてください。
日本年金機構は、同機構を装ったメールやSMSの例を公開しています。その中には「日本年金機構年金払戻管理局」「払戻返金部門」といった、実在しない部署を名乗って口座番号などを返信させようとするものがあります。また、不審な電話や文書で使われた名称として、「国民年金機構」「日本年金機構特別窓口」「保険年金事務所」「国民年金センター」「給付センター」を挙げています。
| 名目 | 誘導先・求められるもの |
|---|---|
| 年金の残金を振り込む | 名前や口座番号を返信させる |
| 国民年金保険料の未納による財産の差押え予告 | キャッシュレス決済サイトの送金画面 |
| マイナンバーの紐付けが未完了 | マイナンバーカード両面の画像をアップロードさせる偽のねんきんネット |
| 社会保険料控除証明書の発行に必要な書類が不足 | 偽のログイン画面・資料提出ページ |
同機構は、メールで口座番号を尋ねることはなく、メールで支払いを促すこともないと明記しています。「差押え」「給付の一時差し止め」など、生活に直結する言葉で急がせる文面ほど、一度手を止めて確認する価値があります。
日本年金機構が2025年6月に更新した案内では、同機構が情報発信を行うSNSアカウントとして、公式X、公式Facebook(日本語と、英語・やさしい日本語の2つ)、YouTubeの厚生労働省チャンネルが挙げられ、それ以外のSNSでの情報発信は行っていない(広告配信を除く)とされています。一部のSNSで公式と誤解されるページが確認されている、という注意も添えられています。
Instagramで「日本年金機構」「年金相談窓口」などを名乗るアカウントを見かけたら、この一覧と照らし合わせてください。見分けるための手順は次のとおりです。
偽のアカウントや偽サイトを見つけた場合、日本年金機構は「日本年金機構へのご意見・ご要望」から知らせるよう呼びかけています。
リンクはできるだけ開かないのが原則です。どうしても内容を確かめたいときは、SMSのリンクではなく、ブラウザで公式サイトを検索し直すか、ブックマークから開いてください。そのうえで、次の点を確認します。
警察庁のフィッシング対策のページでも、偽サイトで狙われる情報として、金融機関の暗証番号やワンタイムパスワードに加え、マイナンバーカードや運転免許証の画像が例に挙がっています。SMSのリンク先の画面は、どれほど本物らしく見えても、こうした情報を入れる場所ではありません。
年金や給付金の話題は、高齢の家族に届きやすい内容です。「年金や税金の支払いをSMSやSNSのメッセージで求められることはない。来たら開く前に電話して」と一言伝えておくだけでも、被害を防ぐ力になります。スマートフォンの迷惑SMSを振り分ける設定を、家族のスマートフォンでも一緒に確認しておくと安心です。
慌てずに、入力したものに応じて次の手当てを進めてください。
| 渡してしまったもの | すぐにすること |
|---|---|
| 口座番号・暗証番号 | 金融機関に連絡し、取引の停止や暗証番号の変更を相談する |
| クレジットカード番号 | カード会社に連絡し、カードの停止と再発行を依頼する |
| ねんきんネットやSNSのID・パスワード | 公式サイトからパスワードを変更し、同じパスワードを使っている他のサービスも変える |
| マイナンバーカードの画像 | マイナンバー総合フリーダイヤルや市区町村の窓口に相談する。カードの一時停止の要否も確認する |
| SMSの認証コード | そのコードを使うサービスのアカウントを確認し、ログイン履歴に覚えがなければパスワード変更と二段階認証の設定を見直す |
| コード決済で送金 | 決済サービスの窓口と警察に連絡する |
リンク先でアプリのインストールを求められて入れてしまった場合は、そのアプリを削除し、機内モードにしたうえで携帯電話会社に相談してください。警察庁は、不正なアプリに感染すると電話帳の情報が盗まれたり、自分のスマートフォンがフィッシングSMSの発信元になったりするおそれがあると説明しています。
入力後の手順を詳しく知りたい方はフィッシングで情報を入力してしまった場合、最初の1時間でやることはフィッシング被害の初動をご覧ください。
Instagramのアカウントはすぐに消されることがあるため、報告やブロックの前に画面を保存してください。保存の方法は証拠の残し方で紹介しています。
マイナンバーに関する連絡を装う手口はマイナンバー更新をかたる詐欺でも取り上げています。
A. 日本年金機構が2025年6月に更新した案内では、情報発信に使うSNSはX、Facebook、YouTube(厚生労働省チャンネル)とされ、それ以外のSNSでは発信していないとしています(広告を除く)。同機構の公式サイトにあるSNS一覧から確かめてください。
A. 日本年金機構は、「国民年金機構」という名称が同機構を装った不審なメール・SMSや電話で使われていると注意を呼びかけています。リンクは開かず、年金事務所に自分で調べた番号から問い合わせてください。
A. 番号を教えただけで直ちに被害が出るわけではありませんが、今後SMSや電話が増える可能性があります。届いたSMSのリンクを開かない、SMSで届いた認証コードを誰にも教えない、の2点を徹底してください。
A. 何も入力していないなら、情報を抜き取られたおそれは小さいとみてよいでしょう。ただ、アプリのインストールを求められて入れた場合は削除し、携帯電話会社に相談してください。念のため、ブラウザの閲覧履歴を消し、端末のOSを最新にしておきましょう。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
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