SNS広告・検索・DM経由の返金をうたう詐欺を見分ける方法|相談前に確認すべき手口と安全な相談先の選び方
ChuChuやHEATをかたる窓口など、返金相談を装う連絡に不安を感じた人へ。広告・検索・DMでの誘導の見分け方、確認事項、相談先の選び方を解説します。
旧:muveムーブに関する注意喚起情報・評判・口コミを調査しました。被害を感じた場合の初動対応や証拠チェックリスト、弁護士への相談前チェックリストも解説します。
「muve(ムーブ)」という名前の出会い系サイトに登録した、または以前ポイントを買ったという人に向けた記事です。先に結論を書くと、muveの名前で案内されていたURL(ugh.g9sl-nk3f.com)はドメインの登録がすでに切れていて、いまは開けません。第三者の調査サイトでは、muveの後継として「dip(ディップ)」という名前のサイト(uid.pmi4-g8sd.com)が挙げられており、インターネット・アーカイブの保存記録もこの見方と食い違いません。ただし、muveとdipが同じ事業者だと示す公式の説明は見つかっていません。
そのため、muve時代の支払いについて相談するときは、いま開けるdipの表記を保存しておくことと、自分の手元に残っているmuve時代の記録の二つをそろえるのが近道です。以下、編集部が2026年9月24日に確認した範囲で説明します。
muveそのものの公式ページ(特定商取引法の表記など)は、保存記録から見つけられませんでした。確認できたのは、ドメインの登録情報と、インターネット・アーカイブ(Wayback Machine)に残っていたアクセス記録です。古い順に並べます。
| 時期 | 確認できたこと | 確認した資料 |
|---|---|---|
| 2023年1月9日 | dipが使っているドメイン pmi4-g8sd.com が登録される | WHOIS(.com登録管理者) |
| 2023年3月25日 | uid.pmi4-g8sd.com のトップにサイト名「dip」。特商法の表記ページには、フィリピンの住所をもつ事業者名と+63で始まる電話番号 | Wayback Machineの保存ページ |
| 2023年11月2日・12月27日 | muveの旧URLとされる ugh.g9sl-nk3f.com にアクセスすると、別のURLへ転送(HTTP 302)されていた | Wayback Machineの記録一覧 |
| 2023年12月27日 | 上の転送が記録されたのと同じ時刻(4秒後)に、dipのドメイン上の画像やスタイルシートが保存されている | 同上 |
| 2026年6月29日 | dipの問い合わせ用メールに使われているドメイン pejr-evji.com が登録される | WHOIS |
| 2026年9月24日 | uid.pmi4-g8sd.com でdipが表示される。vivi.pejr-evji.com を開いても同じdipのトップが出る。g9sl-nk3f.com は登録がない | 編集部による接続確認とWHOIS |
転送の行き先そのものはアーカイブに残っていないため、「muveのURLがdipへ転送されていた」とまでは言い切れません。とはいえ、転送の記録とdip側のファイル保存がほぼ同時刻に並んでいることは、第三者の調査サイトに載っている「旧名muve、新名dip」という投稿と合っています。
料金表やポイントの有効期限など、dipの表記の全体はdip(ディップ)の評判・口コミの記事で整理しています。ここでは、muveの名前で検索してきた人が相談の前に押さえておきたい点に絞ります。
2023年3月に保存された特商法の表記と、2026年9月24日に表示されていた表記を比べると、役務提供事業者の名称は同じですが、電話番号が別の番号に替わり、問い合わせ用のメールアドレスもサイトとは別のドメイン(vivi.pejr-evji.com)になっていました。昔のメールに返信しても届かない可能性があるので、連絡するなら、その日に表示されている表記を画面ごと保存してからにしてください。
特商法の表記には「退会時の情報や残りポイントの扱いは利用規約第16条のとおり」と書かれています。ところが利用規約を開くと、第16条は「サービスの変更等」で、退会の定めは第9条にありました(第9条では、メールで退会を申し出れば1時間以内に処理し、保有ポイントはすべて消えるとしています)。退会の申し出をするなら、第9条の方法に沿って送ったうえで、送信日時と文面を残しておくと後で説明しやすくなります。
第16条は、運営側の判断でサービスの全部または一部を変更・中断・終了できるという内容です。muveのURLが使えなくなったように、dipのURLもいつまで開けるかは分かりません。表記と規約は今日のうちに保存しておくことをおすすめします。
dipの表記に載っている事業者は、フィリピンの住所をもつ法人です。海外の事業者だから問題がある、という意味ではありません。ただ、トラブルになったときに日本の窓口で話を進めにくい場面があるのは確かです。登録前、あるいは課金を続ける前に、次の点を見ておくと判断材料になります。
国民生活センターの相談事例にも、会う約束や連絡先の交換のためにポイントを買い続けたが約束が守られない、という相談が並んでいます。こうした流れの典型例はサクラが疑われる出会い系の見分け方でも取り上げています。
返金に応じるかどうかは相手次第で、dipの表記には「原則として返金には応じない」とあります。そのうえで、支払った手段ごとに相談できる先が違います。
まずカード会社に「利用した覚えのあるサイトだが、提供内容に問題があると考えている」と伝え、調査を依頼します。日本クレジット協会の案内では、分割払い・リボ払いなど割賦販売法の対象になる契約で、提供内容に問題があれば支払いの停止を申し出られるとされています。ただし、支払総額が4万円未満(リボ払いは現金価格3万8千円未満)のときや、1回払いなど同法の対象外の契約ではこの仕組みは使えません。1回払いの場合も、国際ブランドのルールにもとづく売上の取消し(チャージバック)をカード会社が検討することはあるので、チャージバックの手順を読んだうえで早めに問い合わせてください。
コンビニで買ったカードの番号を入力して払った場合は、その電子マネーの発行会社に連絡し、利用状況の確認を頼みます。日本資金決済業協会も、支払いに使った番号の情報を相手に伝えてしまうと取り戻すのは難しいと注意を呼びかけています。レシートとカード(台紙)は捨てずに取っておいてください。
個人名義などの口座に振り込んだのであれば、すぐに振込先の金融機関と警察に連絡してください。金融庁の案内によると、振り込め詐欺救済法にもとづき、口座に残っているお金が被害回復分配金として支払われる可能性があります。お金が引き出されてしまうと対象の残高がなくなるので、気づいた日のうちに動くのが大切です。
名前が変わったサイトの相談では、「いつ、どの名前のサイトに、いくら払ったか」を自分の記録で示せるかどうかが大きく効いてきます。次のものを探してみてください。
保存の具体的なやり方は証拠の残し方にまとめています。
どこから手を付けるか迷うときは、相談予約から状況を送っていただければ、整理のお手伝いをします。返金を約束することはできませんが、窓口ごとに何を伝えればよいかは一緒に考えられます。
A. 公式に説明した資料は見つかっていません。旧URLの転送記録と、第三者サイトの「旧名muve、新名dip」という投稿は符合しますが、同じ事業者だと言い切れる材料はありません。dipの表記に載っている事業者名は、2023年3月と2026年9月で同じでした。
A. 引き継ぎについて書かれたページは見当たりませんでした。確かめたい場合は、dipの表記にある問い合わせ用メールで質問し、送った文面と返事を保存してください。dipの規約では、ポイントの有効期限は購入日から6か月とされています。
A. 送信元のドメインと届いた日時を控えたうえで、迷惑メールとして受信拒否の設定をしてください。同意のない広告メールは特定電子メール法で制限されていて、消費者庁のページから情報提供先の迷惑メール相談センターをたどれます。メール内のリンクを押して、別の名前のサイトに登録し直してしまわないよう気をつけてください。
A. 2026年9月24日時点で g9sl-nk3f.com は登録がなく、表示できませんでした。当時の画面は自分の端末のスクリーンショットやメールで探すのが確実です。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。