共通の友達がいる美女アカウントなら安心?|知人経由の紹介と乗っ取りの見分け方

知らない美女・美男からの友達申請でも、共通の友達が何人か表示されていると、つい「知り合いの知り合いなら」と承認したくなります。友人のアカウントから「この人と話してみて」と紹介された場合は、なおさら警戒がゆるみがちです。

ところが、共通の友達や知人の紹介は、相手が本物である証明にはなりません。この記事では、共通の友達がいても安心できない理由、知人を通じて紹介されたときの確かめ方、紹介してきた友人のアカウント自体が乗っ取られている場合のサインと対処を、Metaの公式ヘルプと公的機関の情報をもとに説明します。

共通の友達が安心材料にならない理由

Facebookで表示される「共通の友達」は、あなたとその相手の両方と友達になっている人の数にすぎません。その人たちが相手と実際に知り合いかどうかは、画面からはわかりません。

偽アカウントは、多くの人に申請を送り、承認してくれた人を少しずつ増やしていきます。あなたの友人の一人が深く考えずに承認していれば、それだけで共通の友達が1人表示されます。同じ地域や同じ趣味のグループのメンバーに集中して申請を送れば、共通の友達が数人いる状態を作るのは難しくありません。

つまり、共通の友達の数は「相手が信用できるか」ではなく、「周りの何人かが承認したか」を表しているだけです。数字よりも、共通の友達が誰なのか、その人が本当に相手を知っているのかを確かめることのほうが大切です。

「共通の友達」の表示からわかること表示からはわからないこと
あなたの友達のうち誰が、相手の申請を承認したかその友達が相手と実際に会ったことがあるか
共通の友達が何人いるか承認した友達がどこまで相手を確かめたか
プロフィールに載っている名前と写真その名前と写真が、やり取りしている本人のものか

共通の友達に直接たずねる

いちばん確かな方法は、共通の友達として表示されている人に「この人、知り合い?」と聞いてみることです。聞くときは、次の点を意識してください。

  • Facebook以外の手段で聞く:電話や対面、普段使っている別の連絡手段で確かめる。もし友人のアカウントが乗っ取られていたら、Facebook上の返事は本人のものとは限りません。
  • 複数の人に聞く:共通の友達が何人かいるなら、1人だけでなく2〜3人にたずねる。「申請が来たから承認しただけ」という答えが続けば、つながりの実態は薄いと考えられます。
  • いつ、どこで知り合ったかを具体的に聞く:「会ったことがある」「前の職場の同僚」など、実際の接点があるかどうかが判断の分かれ目です。

聞いた相手も同じアカウントとやり取りしていて、お金の話が出ている場合があります。そのときは、この記事を一緒に読んでもらうなどして、情報を共有してください。

知人から「紹介」されたときの確かめ方

友人や知人から「素敵な人がいるから紹介する」「投資に詳しい人だから話を聞いてみて」と、美女・美男のアカウントを紹介されることがあります。国民生活センターは、SNSやマッチングアプリだけでなく、友人・知人からの誘いをきっかけとした暗号資産のトラブルについても注意を呼びかけています。また、同センターのチェックリストには「投資に詳しい家族や親戚(知人)の言うとおりに投資すればもうかるよ」という誘い文句が挙げられています。

紹介を受けたら、次の順に確かめてください。

  1. 紹介してくれた本人に、電話や対面で「本当にあなたが紹介したのか」を確認する。
  2. 紹介者がその人物と実際に会ったことがあるかをたずねる。
  3. 紹介者自身がその人物にお金を預けていないか、投資をしていないかを聞く。

紹介者が善意で勧めていても、紹介者自身がだまされている最中という可能性もあります。紹介者がすでに利益を得ていると話していても、画面上の数字が実際に引き出せるお金とは限りません。

勧められた投資先が金融庁に登録されているか調べる

紹介された相手が株やFX、暗号資産の取引を持ちかけてきたら、案内された業者名を、金融庁が公開している登録業者の一覧(免許・許可・登録等を受けている業者一覧)で検索し、金融商品取引業者や暗号資産交換業者として登録があるかを確かめてください。同庁は、無登録で営業しているとして警告書を送った業者の名前も別のページで公表しています。もっとも、そこに載っていない業者でも無登録で営業している場合はあり得る、と金融庁自身が断っています。警告の一覧に名前がないからといって、安全とはいえません。登録の有無を確かめたうえで、それでも判断に迷うなら次に紹介する窓口へ相談してください。

友人のアカウントが乗っ取られているサイン

知人のアカウントから紹介が来た場合、そのアカウントが第三者に乗っ取られている場合があります。Facebookのヘルプセンターが詐欺の兆候として挙げる項目にも、「緊急の問題を抱えた友達または親戚だと名乗る人」が入っています。次のような変化があれば、乗っ取りを疑ってください。

  • 普段と違う口調や言葉づかいでメッセージが来る。敬語の使い方や絵文字の癖が変わっている。
  • 久しぶりの連絡なのに、いきなり紹介やお願いごとから始まる。
  • 「スマホが壊れたから」とLINEやメールアドレス、電話番号、認証コードを聞いてくる。
  • 投稿の雰囲気が急に変わり、投資や副業の話、外部サイトへのリンクが並ぶ。
  • 紹介された美女・美男のアカウントを、ほかの友人にも一斉に勧めている。

ポイントは、Facebookの中だけで判断しないことです。本人の電話番号を知っているなら電話をかける、共通の知人に様子を聞くなど、別の経路で確かめましょう。

乗っ取られた友人からの「お金の頼みごと」に注意

乗っ取られたアカウントは、美女・美男を紹介するためだけに使われるとは限りません。埼玉県警察は2026年2月に更新した注意喚起で、乗っ取ったSNSアカウントから登録済みの友人あてに、二次元コードでの送金や電子マネーの購入を依頼するメッセージが送られる手口を紹介しています。大阪府警察も、コンビニで電子マネーを買い、カード裏面の番号を写真に撮って送るよう求める例を挙げています。

紹介のメッセージと前後して、たとえば次のような頼みごとが届いていないかも見てください。

  • 「いま手が離せないから、代わりに電子マネーを買って番号を送ってほしい」
  • 「このQRコードで立て替えて払ってくれないか。あとで返す」
  • 「そっちのスマホに届いた番号を、そのまま教えて」

どれも、友人本人に電話などで確かめるまでは応じないのが基本です。埼玉県警察も、突然のお金の依頼はSNS以外の連絡方法で本人に真偽を確認するよう呼びかけ、DMで認証情報や個人情報を教えないよう求めています。電子マネーの番号は、いったん相手に渡ると使われてしまい、取り戻すのが難しいとされます。送る前に一度止まって本人に確かめることが、いちばん確実な対策です。

乗っ取りが疑われるときにすること

本人に別の経路で知らせる

乗っ取られた本人は、自分のアカウントでログインできなくなっていることがあります。電話などで状況を伝え、Facebookヘルプセンターの「不正アクセスされたアカウントを復旧する」の案内に沿って手続きするよう勧めてください。ヘルプセンターでは、Facebookにログインしたことのあるデバイスで facebook.com/hacked にアクセスする方法が示されています。

なりすましとして報告する

乗っ取りではなく、友人の名前と写真を使った別のアカウントが作られている場合は、なりすましとして報告できます。プロフィールを開いて[オプション]から[プロフィールを報告]を選ぶ方法のほか、「なりすましアカウントを報告」の専用フォームを使う方法もあり、友達がなりすまされているケースを選べます。

紹介された美女・美男のアカウントも記録する

紹介されたアカウントのプロフィール画面とURL、紹介のメッセージを保存したうえで、報告とブロックを行います。操作の流れは報告とブロックの具体的な手順で確認できます。

自分が紹介者になっていないかも確かめる

知らないうちに、自分のアカウントが偽アカウントの信用づくりに使われていることもあります。

  • 友達リストを見直す:面識のない美女・美男を承認したままになっていないか確認し、心当たりがなければ友達から削除する。あなたが承認したことで、あなたの友人に「共通の友達」として表示されているかもしれません。
  • 友達リクエストの受け付け範囲を絞る:[自分に友達リクエストを送信できる人]の選択肢を「友達の友達」に絞ると、共通の友達がいない相手からの申請は止まります。ただし、共通の友達を先に作った偽アカウントはこの条件を通り抜けるので、設定だけに頼らないでください。
  • ログインの安全を高める:Facebookのヘルプセンターは、詐欺から身を守る方法として二段階認証やログインアラートの活用を挙げています。

友人に不審なアカウントを勧めてしまったと気づいたら、早めにその友人へ知らせてください。

お金の話が出ていたら相談を

紹介された相手から投資や送金の話が出ている、すでに振り込んだ、友人のアカウントに頼まれて送金した、といった場合は、次の窓口に相談できます。

  • 判断に迷う:警察相談専用電話 #9110
  • アカウントの乗っ取りや不正アクセスが絡む:都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口
  • 投資の契約をしてしまった:消費者ホットライン 188
  • もう振り込んだ:振込先の金融機関と警察署へすぐ連絡

警察庁は、実際に会ったことがない相手からお金の話が出たら、振り込む前に警察に相談するよう呼びかけています。紹介者が知人であっても、この原則は変わりません。送金後の動きは送金してしまった後の対処、証拠の残し方は証拠の残し方を参照してください。

よくある質問

Q. 共通の友達が10人いる美女アカウントからの申請も疑うべきですか?

A. 数だけで判断しないほうが安全です。偽アカウントは多くの人に申請を送り、承認した人を増やしていきます。共通の友達の何人かに、実際に知り合いかを直接たずねてみてください。

Q. 友人のアカウントから「この人と話してみて」と言われました。どう確かめればよいですか?

A. Facebook以外の手段、たとえば電話や対面で、友人本人に紹介したかどうかを確かめてください。アカウントが乗っ取られている場合、Facebook上の返事は本人のものとは限りません。

Q. 友人のアカウントが乗っ取られているようです。私にできることはありますか?

A. 本人に別の経路で知らせ、facebook.com/hacked から復旧手続きをするよう伝えてください。名前と写真を使った別アカウントなら、なりすまし報告のフォームで「友達がなりすまされている」選択肢から報告できます。

Q. 紹介してくれた知人が「自分はもうかった」と言っています。信じてよいですか?

A. 画面上の利益が実際に引き出せるとは限りません。知人自身がだまされている途中の可能性もあります。投資を始める前に、業者が金融庁に登録されているかを確かめ、#9110 や 188 に相談してください。

この記事の出典

※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。

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参考資料

  • 警察庁「サイバー犯罪・特殊詐欺に関する情報」
  • 消費者庁・国民生活センター「消費者トラブルに関する公表情報」
  • 金融庁「無登録業者に関する注意喚起」
免責:本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の事案に対する法的助言ではありません。記載内容により返金・回収・解決を保証するものではありません。個別のご相談は、弁護士または公的機関にご確認ください。