Tinderで「本人確認して」と外部リンクを送られたら|登録前に確かめること

Tinderでマッチした相手から「会う前に安全確認をお願い」「私は認証済みだから、あなたもこのサイトで認証して」とリンクが届いた。こうしたときは、リンクを開かず、開いてしまっても名前やカード番号は入力しないのが基本です。Tinderのヘルプで案内されている写真認証や年齢確認は、Tinderのアプリ(年齢確認はTinder.comも含む)の中で進める手続きで、マッチ相手が送ってきたURLから行うものではありません。

この記事では、外部リンクで「認証」を求められる流れ、Tinderの本物の認証手順、リンク先で情報を入力してしまった場合の対処、請求や継続課金が発生したときの窓口を順に説明します。やり取りの場所がTinderのチャットでも、X(旧Twitter)などのDMに移った後でも、考え方は同じです。

「認証してから会おう」と外部リンクが届く流れ

外部サイトでの「本人確認」を求める誘いは、次のような順序で進むことが多いと考えられます。

  1. マッチ直後から好意的なメッセージが続き、すぐに会う話になる
  2. 「最近は業者が多いから」「身の安全のため」と、会う前の確認を持ち出す
  3. 「自分はもう済ませた」と言い、外部サイトのURLを送ってくる
  4. リンク先で氏名・メールアドレス・生年月日・クレジットカード番号などを入力させる
  5. 「年齢確認のため」「無料」「少額」とうたいながら、有料サービスへの登録につながる

X(旧Twitter)などに移った後も同じ

Tinderで知り合った後、XのDMやほかのSNSに移ってから同じ誘いを受けることもあります。Xのアカウント名の横に付くマークはXのサービスのもので、Tinderの写真認証とは関係がありません。どのSNSに移っても、「会う前にこのサイトで認証して」という話の中身が変わらないなら、対応も変える必要はありません。

「安全のため」が口実になる

ポイントは、「安全のため」という言葉が、かえって危ない入力をさせる口実に使われているところです。相手を疑っていると思われたくない、という気持ちにつけ込まれやすいので、「認証」という言葉が出ても、Tinderの外で手続きをする必要はないと覚えておいてください。

Tinderのルールを見ても、有害なリンクを送りつける行為や、メンバーをだましてお金を要求する行為は認められていません。安全ガイドでも、商用サイトへのリンクや物品・サービスを売りつけようとする行為は報告すべき違反の例に挙げられています。

Tinderの本物の認証は、アプリの中で完結する

Tinderのヘルプに書かれている認証の手順を見ると、どれも公式のアプリか公式サイトの中で進むことが分かります。

手続き公式に案内されている進め方
写真認証アプリでプロフィールアイコンをタップ→名前のそばのグレーのチェック→[認証する]→カメラで短い自撮り動画を送る
年齢確認(日本)アプリまたはTinder.comの案内に従い、政府発行の身分証を提出する(World IDを使う方法もある)

どちらも、マッチした相手が用意したページに移動したり、そこでクレジットカード番号を入力したりする場面はありません。Tinderの写真認証は通常数分で処理され、承認されるとアプリ内で通知が届くと説明されています。

相手から「このサイトで認証した」と言われたら、「Tinderのアプリの中で写真認証しているので、それで確認してほしい」と返せば十分です。それでも外部サイトにこだわる場合は、やり取りを続ける理由はあまりありません。リンク先の画面にTinderのロゴや似た配色が使われていても、見た目で本物かどうかは判断できません。認証の状況を確かめたいときは、届いたリンクではなく、自分でTinderのアプリを開いてプロフィールの画面を見るようにしてください。Tinderの写真認証で何が分かるかは、青いチェックの意味をまとめた記事で詳しく解説しています。

リンク先で入力してしまった情報ごとの対処

すでにリンクを開いて何かを入力してしまった場合は、入力した情報の種類に応じて、次のように動いてください。

リンク先で入れたもの最初の対応
クレジットカード番号カード会社に連絡して利用停止や再発行を相談し、明細に身に覚えのない請求がないか確認する
メールアドレス・電話番号届いたメールやSMSのリンクを開かない。請求の連絡には返信しない
パスワード同じパスワードを使っているサービスを含め、すべて変更する
身分証の画像送った日時と送付先を記録し、名義の悪用がないか注意する

警察庁のフィッシング対策のページも、偽サイトに普段使っているIDやパスワードを入れてしまったら、それを使っているすべてのサービスで速やかに変更するよう案内しています。カード番号を入れた場合は、少額の請求が先に来て、後から大きな請求が続くこともあるため、しばらくは明細をこまめに見てください。

人に言いにくい内容でも相談してよい

リンク先がアダルトサイトの登録ページだった、会う約束の流れで入力してしまった、という事情から、家族や窓口に話すのをためらう人は少なくありません。ただ、消費生活センターや警察の相談窓口は、こうした有料サイトの請求についての相談を日常的に受けています。恥ずかしさから相手の請求に応じてしまうほうが、結果的に被害を広げやすくなります。記録を残したら、早めに誰かに話してください。

登録完了の画面や請求メールが出たとき

リンク先で「会員登録が完了しました」「利用料金をお支払いください」と表示される場合もあります。警察庁の「有料サイトの料金請求に注意」のページでは、年齢確認で18歳以上を選んだとたんに登録完了の画面に切り替わり、料金を請求されたという相談が紹介され、次のように対処を示しています。

  • 請求してきた相手に連絡しない:電話やメールをすると、電話番号やメールアドレスを知られ、住所や氏名まで聞き出されるおそれがあります。
  • IPアドレスで身元は分からない:画面にIPアドレスやプロバイダ名が表示されても、それで個人が特定されることはないと説明されています。
  • 「裁判になる」「延滞金がかかる」と急かされても慌てない:身に覚えのない契約で、支払いを焦らせる手口があると注意されています。

業者が「間違ってクリックしても契約は有効」と告げてくるケースについても、警察庁は、そのような場合の契約は無効で支払い義務はないと説明しています。判断に迷ったら、表示された画面を保存してから、188番(消費生活センターの案内窓口)や#9110(警察の相談窓口)に電話してみてください。

カードで払ってしまった・毎月の請求が続いているとき

カード番号を入力した結果、月額の課金になっていた、という場合もあります。国民生活センターは2025年4月、SNSの広告から申し込んだお試しのつもりのサービスが継続課金(サブスク)になっていた相談を紹介し、次の点に注意を促しました。

  • 日本語で書かれたサイトでも、運営しているのは海外の事業者という場合がある
  • お試し期間内に解約しないと、自動で継続課金に切り替わる契約がある
  • 解約の条件や方法は利用規約(英語ではTerms and Conditions)に書かれていることが多い
  • カード会社などからの請求をこまめに確かめる

支払いを止めたいときは、まずサイトの解約手続きを探し、見つからなければカード会社に事情を話して、請求の内容を確認してもらいます。分割払いやリボ払いなど一定の条件にあてはまる取引なら、販売業者とのトラブルを理由にカード会社への支払いを止められる「支払停止の抗弁」が使える場合があります(手続きは日本クレジット協会の資料が参考になります)。運営者が海外にいるとみられるときは、海外との取引トラブルを受け付ける国民生活センターのCCJ(越境消費者センター)のウェブ窓口も利用できます。カード払いの取り戻し方は出会い系トラブルのカード払いの記事にもまとめています。

Tinderへの報告と、相談するときに見せるもの

外部リンクを送ってきた相手は、Tinderに報告しておきましょう。マッチが残っているなら、相手とのメッセージ画面に表示される盾の形のアイコンを押し、報告とマッチ解除を同時に行うメニューから理由を選びます。報告の前に、相手のプロフィールとリンクが写った会話を保存しておくと、後から相談するときに役立ちます。

窓口に連絡する前に、次のものを用意しておくと説明がしやすくなります。

  • Tinderの相手のプロフィール画面と会話のスクリーンショット
  • 送られてきたURL(開かずにコピーしておく)と、リンク先で表示された画面
  • 入力した情報の種類と、入力した日時
  • カードの利用明細や、届いた請求メール

リンク先が偽サイトだと思われる場合は、警察庁が案内しているフィッシング110番(インターネット・ホットラインセンター)へURLを通報することもできます。全体の流れは相談の流れ、証拠のまとめ方は証拠の残し方をご覧ください。

よくある質問

Q. Tinderの運営が、外部サイトでの本人確認を求めることはありますか?

A. Tinderのヘルプで案内されている写真認証と年齢確認は、Tinderのアプリ(年齢確認はTinder.comも)の中で進める手続きです。マッチ相手から届いたリンク先で認証する仕組みは案内されていません。

Q. リンクを開いただけですが、大丈夫でしょうか?

A. 開いただけで何も入力していなければ、まずは慌てずにページを閉じてください。その後に届くメールやSMSのリンクは開かず、請求の連絡にも返信しないようにします。

Q. 登録完了の画面に自分のIPアドレスが表示されました。家に請求が来ますか?

A. 警察庁は、IPアドレスやプロバイダの情報から個人情報が特定されることはないと説明しています。相手に連絡をせず、不安なら188や#9110に相談してください。

Q. 少額だったので、そのままにしてもよいですか?

A. 少額でも、継続課金になっていると毎月請求が続くことがあります。カードの明細を確認し、身に覚えのない請求があればカード会社に連絡してください。

この記事の出典

※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。

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参考資料

  • 警察庁「サイバー犯罪・特殊詐欺に関する情報」
  • 消費者庁・国民生活センター「消費者トラブルに関する公表情報」
  • 金融庁「無登録業者に関する注意喚起」
免責:本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の事案に対する法的助言ではありません。記載内容により返金・回収・解決を保証するものではありません。個別のご相談は、弁護士または公的機関にご確認ください。