HEATヒートとは?被害相談の前に確認すべきポイントと相談先
「HEATヒートは大丈夫?」と検索される方へ。出会い系・サクラサイト詐欺で報告されがちな手口と、トラブル時にまず取るべき行動を中立的にまとめました。本記事はHE…
Tinderでマッチした相手と話すうちに、「スキマ時間に動画に“いいね”するだけで稼げる」「私も副業でお小遣いをもらっている」と誘われることがあります。最初に数千円の報酬が振り込まれると本物に思えますが、国民生活センターは、少額の報酬の後に「連帯責任」などの名目で高額の振り込みを求められる相談が20〜30代で急増していると注意を呼びかけています。お金を稼ぐはずの副業で、自分が払う話が出たら、その時点でやめてください。
この記事では、恋愛の話題から副業の話へ変わる流れ、いわゆるタスク型の副業で使われる支払いの名目、借入や遠隔操作アプリを指示されたときの対応、払ってしまった後の相談先を説明します。Tinderは正規のマッチングサービスであり、ここで扱うのは、それを勧誘の入口に使おうとするアカウントです。
警察庁のSOS47「副業を名目とした詐欺」のページには、SNSで知り合った相手に恋愛感情を抱くようになった後、少額から始められるネットショップの副業を勧められ、チャージした金額の不足や、注文をさばけないことへの違約金を理由に、合計約70万円を支払わされた事例が載っています。「SNS型ロマンス詐欺」のページにも、マッチングアプリが出会いのきっかけで、SNSでやり取りするうちにネットショップの経営を持ちかけられ、仕入れや出金の保証金の名目で合計約3,300万円を失った50代男性の事例が紹介されています。
恋愛の相手が勧めてくる副業は、疑うこと自体が気まずく、断りにくいものです。けれども、Tinderのコミュニティガイドラインは「ビジネス目的ではない、個人的なつながり」を求め、広告・物販・資金調達にアプリを使うことを認めておらず、他のメンバーをだましてお金などを求める行為も認めていません。出会いの場で仕事やお金もうけの話を持ちかけること自体が、Tinderのルールから外れていると考えてよいでしょう。
「副業には興味がないから、普通に話したい」「お金の話は会ってからにしたい」と、自分の線をはっきり伝えるのが一番です。相手が本当に好意を持っているなら、副業を断っても会話は続くはずです。断った後に急に冷たくなる、何度も同じ話を持ち出す、といった反応が返ってきたら、それを判断の材料にしてください。
副業の話が出るのは、LINEなど別のアプリに移った後のことが多いと考えられます。移った先で「会社の担当者」「サポートの先生」を紹介されたら、登場人物が増えたことにも注意してください。
2026年5月19日付の国民生活センターの注意喚起(簡単なタスクで稼げるとうたう副業のトラブル)に載った相談事例から、進み方を4段階に分けてみました。
| 段階 | 起きること | 見るべき点 |
|---|---|---|
| 1. 紹介 | 「動画を見て“いいね”するだけ」「スクショを送るだけ」と誘われ、メッセージアプリの担当者につながる | 会社名や所在地が示されない |
| 2. お試し | 指示どおり作業すると、少額の報酬が振り込まれる(相談事例では3日間で約2,500円) | 報酬を受け取ったことで信用が生まれる |
| 3. 上位タスク | 「もっと稼げる」タスクに進むには先に入金が必要と言われる | 稼ぐはずが、払う話に変わる |
| 4. 失敗・罰金 | 「失敗したのでグループの連帯責任」などと言われ、約50万円の入金を求められた相談も | 払っても次の名目が続く |
同センターは、いいねやスタンプ、スクショ、コピペ、動画視聴など「〜するだけ」で手軽に稼げると思わせる誘い文句を、詐欺の可能性があるものとして挙げ、信じ込まないよう求めています。広告ではなく、Tinderで仲良くなった相手の口から出た話であっても、中身は変わりません。
公的機関の事例に出てくる名目を並べると、どれも「あなたのお金を先に入れてもらう」ための理由づけになっていることが分かります。
警察庁の副業名目の詐欺のページでも、スクリーンショットを送る副業で少額の報酬を得た後、暗号資産の取引を勧められ、「損失が発生した」と言われて補填金や違約金を求められ、合計約140万円を失った事例が紹介されています。「稼ぐための副業なのに、先に自分が払う」構図が見えたら、金額の大小に関係なく手を止めてください。一度払うと「ここでやめたら今までの分が無駄になる」という気持ちが働き、次の支払いを断りにくくなります。最初の請求の段階で立ち止まることが、損失を小さく抑えるいちばん確かな方法です。
最近目立つのが、手元にお金がない人に借金をさせる流れです。国民生活センターのタスク副業の相談事例には、電話越しの指示で遠隔操作のアプリを入れ、4つの消費者金融に借入を申し込んで、そのお金を暗号資産にして送金させられた30代の例があります。「返さなくていい」と説明されていた借入について、数か月たってから消費者金融の督促を受けた20代の例も紹介されています。
翌5月20日には、副業の支援や投資を口実に、いくつもの貸金業者から立て続けにお金を借りさせるケースについても、同センターが別の注意喚起を出しています。相談は20歳代以下が特に多いとされ、アドバイスとして次のような点が示されました。
「報酬の振込先の登録」「本人確認」と言って、住所・氏名・銀行口座・免許証の画像などを求められることもあります。国民生活センターは、相手が誰か分からないうちは、こうした個人情報を安易に教えないよう助言しています。教えた情報が、借入の申し込みや別の詐欺に使われるおそれがあるためです。
遠隔操作アプリを入れると、望まない操作をされたり、パスワードなどを見られたりするおそれがあります。自分名義の口座やキャッシュカードを渡すよう求められた場合も、犯罪に巻き込まれるおそれがあるため応じないでください。
すでにやり取りが進んでいる場合は、状況ごとに次のように動いてください。
まだ自分から払っていなければ、そこで作業をやめ、やり取りの画面を保存します。「辞めるなら違約金」と言われても、払う前に消費生活センターへ相談してください。
銀行振込だったなら、まず振込先の銀行へ連絡し、続けて警察に相談します。相手の口座が凍結され、そこにお金が残っていた場合には、振り込め詐欺救済法の仕組みで一部が戻る道があります。ただし戻る額は口座の残高によって決まり、全額とは限りません。暗号資産で送った場合は、送付先アドレスと日時を控えて、利用した交換業者と警察に伝えます。
借りた先の貸金業者に経緯を伝え、今後の返済について相談してください。返済が苦しい場合の相談先や、送金で借金が残ったときの考え方は恋愛相手への送金で借金が残ったときの記事にまとめています。
どの場合も、「返金を手伝う」「被害を取り戻せる」と後から近づいてくる連絡には注意してください。支払いを重ねさせる二次被害につながることがあります。
国民生活センターは、お金を稼ぐはずが振り込みを求められたら、言われたとおりに払わず相談するよう呼びかけています。主な連絡先は次のとおりです。
Tinderの相手については、マッチが残っていればメッセージ画面の盾のアイコンから報告できます。やり取りの場所がLINEなどに移っていても、Tinderで出会った相手であれば、Tinderのガイドラインの対象として扱われます。相談や報告の前に、Tinderのプロフィールと会話、移った先のアプリのやり取り、振込や借入の記録を保存しておいてください。証拠の残し方はこちら、Tinderの相手から投資のグループに誘われた場合はLINEの投資グループの記事が参考になります。
A. すべてがそうとは限りません。ただ、Tinderのコミュニティガイドラインは宣伝や商品の販売、資金集めのための利用を禁じています。作業の前後で自分がお金を払う話が出たら、その時点でやめて相談してください。
A. 国民生活センターの相談事例でも、最初に数千円の報酬が振り込まれた後に、高額の入金を求められています。報酬を受け取ったことは、相手を信用してよい根拠になりません。
A. 払うかどうかを決める前に、188か#9110へ電話して状況を話してください。やり取りの画面や請求の内容は消さずに保存しておきます。
A. 国民生活センターの説明では、勧誘した業者の言葉に関係なく、借入の返済義務は借りた人に残ります。放置せず、借入先と相談窓口に早めに連絡してください。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。