全国振興センターとは?被害相談の前に確認すべきポイントと相談先
全国振興センターについて不安を感じたら、まず落ち着いて状況を整理しましょう。副業詐欺に共通する注意点と、証拠の残し方・相談先を解説します。特定の事業者を詐欺と断…
在宅ワークの案内メールに「本登録には登録料5,000円が必要です」と書かれていたとき、判断の材料になるのは、メールそのものに本来書かれているべき情報が載っているかどうかです。
仕事を提供すると言って登録料や教材代などを負担させる取引(特定商取引法の業務提供誘引販売取引)では、広告に載せる事項が法律で決められていて、電子メールで広告するときは受信者の事前の承諾も要ります。会社の住所や電話番号、負担する金額の内訳、仕事の条件がそろっていないメールは、その時点で立ち止まる理由になります。
ここでは、メールで在宅ワークの登録料を求められた人が、文面をどう読み、支払いや入力をしてしまった後に何ができるかを順番に説明します。電話や動画から勧誘された場合の注意点は、同じシリーズの別記事で扱っています。
メール経由の在宅ワーク勧誘は、次のような段階を踏むことが多いとされています。いま自分が何段目まで進んだのかを把握しておくと、打つべき手を選びやすくなります。
正規の求人でも選考結果はメールで届きますが、雇用の募集であれば、応募者から名目を問わず報酬を受け取ることは職業安定法で禁じられています。業務委託の仕事であっても、応募者に指定の物品やサービスを強制的に買わせることは、厚生労働省の自営型テレワークのガイドラインが避けるよう求めている行為です。「採用」の言葉と「支払い」の請求が同じメールに並んだら、注意して読み進めてください。
特定商取引法53条と、それを受けた省令は、業務提供誘引販売取引の広告に表示する事項を定めています。電子メールも広告に含まれます。手元のメールを開いて、次の表の右の列に当たる記載があるかを一つずつ探してみてください。
| 法律が求める表示 | メールのどこを見るか |
|---|---|
| 商品または役務の種類 | 登録料と引き換えに何を受け取るのか(研修、マニュアル、ツールのアカウントなど)が具体的に書かれているか |
| 特定負担に関する事項 | 登録料以外に払うお金(研修費、月額料金、更新料など)の金額と時期がすべて並んでいるか |
| 業務の提供条件 | 紹介される仕事の内容、単価、仕事量の見込み、報酬の支払い方法が書かれているか |
| 事業者の氏名(名称)・住所・電話番号 | 署名欄に、会社名だけでなく所在地と固定の連絡先があるか |
| 法人がメールで広告する場合の代表者または責任者の氏名 | 「担当:サポートデスク」だけで終わっていないか |
| 事業者のメールアドレス | 返信先が明記されているか、署名のアドレスと送信元が一致しているか |
| メール広告を受け取らない意思を伝える方法 | 配信停止の連絡先が示されているか |
さらに54条は、特定負担や仕事から得られる利益について、著しく事実と違う表示や、実際よりはるかに有利だと思わせる表示を禁じています。「月収20万円保証」「作業は1日10分」のように、根拠が示されないまま利益だけを強く打ち出すメールは、この点からも慎重に読む必要があります。
表の項目が欠けているからといって、ただちに違法と決まるわけではありません。それでも、会社の住所も電話番号もわからない相手にお金を送れば、後で連絡を取る手段がなくなります。欠けている項目は、支払い前に書面で出すよう求めてください。
業務提供誘引販売取引の電子メール広告は、受け取る人の承諾か請求がなければ原則として送れません(54条の3)。いわゆるオプトイン規制で、事業者は承諾を得た記録を保存しておく義務も負います。一度承諾した人でも、受け取らないと伝えた後は送ってはいけない決まりです。
応募した覚えがない在宅ワークのメールが届いた場合、送信者はこのルールを守っていない可能性があります。こうしたメールには返信もリンクのクリックもせず、次の方法で記録と情報提供をしておくと、後から相談するときに役立ちます。
反対に、自分が求人サイトから応募した会社からのメールであれば、承諾の点は問題になりにくいでしょう。その場合でも、前の表の表示項目や、次に挙げる点の確認は欠かせません。
確認のために会社へ問い合わせるときは、メールに書かれた番号ではなく、自分で調べた公式サイトの番号を使ってください。メールに返信する形での問い合わせは、相手の説明をそのまま受け取るだけになりがちです。
すでに手続きを進めてしまった場合は、何を渡したかによって優先する対応が違います。
| 渡したもの | 急いで行うこと |
|---|---|
| 登録料(銀行振込) | 振込先の銀行と警察に連絡し、だまし取られた疑いがあると伝える。口座の凍結を依頼できるかも相談する |
| クレジットカード番号 | カード会社に連絡し、請求の確認と、必要に応じてカードの停止・再発行を頼む |
| 銀行口座の番号 | 身に覚えのない引き落としや入金がないか、しばらく通帳やアプリで確認する |
| 身分証の画像 | 勝手に契約やアカウント開設に使われていないか注意し、不審な連絡があれば警察に相談する |
登録料の支払いが、仕事の提供を約束した業務提供誘引販売取引に当たるなら、法定の契約書面を受け取った日から20日のクーリング・オフが使えます。2022年6月からは、はがきなどの書面に加えて、電子メールでも解除の通知を送れるようになりました。送信したメールは送信済みフォルダに残し、画面の保存もしておきます。
メールだけでやり取りしていて、契約書面にあたるものを受け取っていない場合もあります。その扱いは個別の事情で変わるため、自分で結論を出さずに消費生活センターへ持ち込んでください。
メールが中心のトラブルは、記録がそのまま証拠になります。相談前に次のものをそろえておくと、話が早く進みます。
契約の解除や返金の交渉について助言がほしいときは消費者ホットライン188へ。振り込んだ先の口座を止めてほしい、被害届を出したいという段階なら、#9110か最寄りの警察署が窓口になります。求人サイト経由の応募であれば、その求人サイトの運営会社へ、募集内容と実際の請求が違っていた旨を通報しておくと、同じ募集が続けて掲載されることを防ぐ助けにもなります。
記録の残し方の詳細は証拠の残し方に、電話で在宅ワークを勧められた場合の確認点は電話で在宅ワークの登録料を求められたらにまとめています。
A. 仕事の提供を条件に登録料などを負担させる取引では、広告に事業者の名称・住所・電話番号を表示することが特定商取引法で求められています。連絡先がわからない相手に払うと、後で解約や返金を求める手段がなくなります。支払いは見送り、まず188に相談してください。
A. 送信者が確かめられないメールでは、リンクを押すとアドレスが使われていることを相手に知らせてしまうおそれがあります。心当たりのないメールは、リンクを押さずにメールソフトの受信拒否や迷惑メール設定で対処し、必要なら迷惑メール相談センターへ情報提供してください。
A. 2022年6月1日から、特定商取引法のクーリング・オフは電子メールなどの電磁的記録でも通知できるようになりました。送った日付がわかるよう、送信済みメールと画面の保存を残してください。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。