メールで案内が届いた特定商取引法とサクラサイトを疑ったときの確認方法
メールで案内が届いた特定商取引法とサクラサイトに注意が必要なケース n メールで案内が届いた特定商取引法とサクラサイトのような状況に遭遇した場合、その内容に不審…
「突然のメールでごめんなさい。〇〇(芸能人)です」。そんなメールから始まったやり取りが、有料サイトでのポイント購入に変わり、ある日「これはサクラだ」と気づいた。この記事は、その日に何をすればいいかを知りたい人のためのものです。
気づいた当日にやることは、追加で払わない、記録を消さない、支払い手段の窓口に連絡するの3本柱です。メールがきっかけの場合は、これにメールならではの保存方法と情報提供の手順が加わります。以下では、当日やることを7つに分けて、順番どおりに説明します。
あわせて、芸能人を名乗るメールによく出てくる文面と、サイト内で求められやすい支払いの名目も整理しました。「自分のケースは当てはまるのか」を確かめる材料にしてください。
サクラサイトへの誘い方について、消費者庁は出会いを持ちかけるもの、同情に訴えるもの、利益をちらつかせるもの、その他の名目で払わせるものの4つに分けて説明しています。芸能人を名乗るメールの多くは同情に訴える型で、次のような文面から始まることが多いようです。
| 文面の例 | 相手が演じる立場 |
|---|---|
| 「仕事がつらくて、誰にも本音を言えない。少しだけ話を聞いてほしい」 | 悩みを抱えた芸能人本人 |
| 「〇〇のマネージャーです。本人があなたのファンレターを読んで、お礼を伝えたいと言っています」 | マネージャー・事務所スタッフ |
| 「ごめんなさい、アドレスを間違えました。でもこれも何かの縁なので」 | 偶然を装う芸能人 |
| 「あなたに受け取ってほしいお金がある」 | 支援者として振る舞う芸能人(利益誘引型との混合) |
最初のメールは普通のメールアドレスから届き、何通かやり取りした後で「携帯のメールは事務所にチェックされている」「このサイトなら安全に話せる」と、メール交換サイトへの登録を勧められる流れが典型です。サイトに移ると、メッセージを送るたび、読むたびにポイントが減っていきます。
なぜ自分のアドレスに芸能人からメールが来たのか、と不思議に思う人もいるでしょう。こうしたメールは、無作為に作ったアドレスや、どこかで集められたアドレスに一斉に送られていることが多いと考えられます。あなたが選ばれたわけではない、という前提に立つと、文面の「あなただけに」という言葉を冷静に読めるようになります。
消費者庁は「その他」の型として、個人情報を見るための料金や、文字化けを直すための手数料といった名目で支払いを求めるものを挙げています。芸能人とのやり取りでは、ほかにも「本人のアドレスを表示するための料金」「マネージャーの承認手続き料」「特別会員への昇格費用」などの名目が出てくることがあります。名目が変わるたびに金額が上がっていくなら、それだけで立ち止まる理由になります。
「今やめたら本人が傷つく」「あと1通で直接会える」といったメッセージが来ても、購入ボタンを押さないでください。やり取りを続けるかどうかは、以下の作業が終わってから考えれば十分です。
サクラだと気づくと、すぐにでもサイトを退会したくなるものです。しかし、退会の手続きは今日やることの最後で構いません。先に退会してしまうと、自分がいくら使ったか、相手が何を約束したかを示す画面が見られなくなり、相談のときに説明の材料が足りなくなります。退会するときは、退会手続きの画面と、退会完了の通知メールも保存しておくと、後から「退会が済んでいない」と請求されたときに役立ちます。
サイトによっては、退会した時点でメッセージの履歴や購入の記録にアクセスできなくなります。次の画面を、日時が写る形で撮影しておきましょう。
最初に届いたメールは、なぜそのサイトに登録したのかを示す大事な記録です。受信フォルダから削除せず、別のフォルダに移しておきます。可能であれば、メールの「ヘッダー情報(詳細情報)」も表示して保存してください。ヘッダーには送信経路の記録が含まれていて、迷惑メール相談センターも、送信者を偽ったメールを情報提供するときにはヘッダー情報を添えるよう案内しています。表示方法は使っているメールサービスによって違うので、各社のヘルプで確かめてください。
| 支払いに使ったもの | 電話する相手 | 手元に用意するもの |
|---|---|---|
| カード(クレジット) | カード裏面に書かれた発行会社の窓口 | 利用明細、サイトへの支払いが分割やリボかどうかのメモ |
| 口座からの振込 | 振り込んだ先の金融機関、あわせて警察 | 振込の控え(日付・金額・相手口座) |
| コンビニで買った電子マネー | そのカードの発行元、あわせて警察 | カード本体かレシート、購入した店と時刻 |
| 携帯料金との合算払い | 契約している携帯電話会社 | 請求書の該当月と金額、サイト名 |
振込で払った場合は、口座からお金が引き出される前に動けるかどうかで結果が変わるため、この作業を一番先にしてください。
明細やレシートを見ながら、「日付・金額・払い方・名目」を1行ずつ書き出し、合計を出します。芸能人を名乗る相手とのやり取りは長期にわたることが多く、自分でも総額を把握していないケースがよくあります。どの窓口に電話しても、まず確認されるのが「いつ、いくら、何で払ったか」なので、この一覧が手元にあるだけで話が早く進みます。
迷惑メール相談センターは、日本データ通信協会が総務省の委託で運営している窓口で、特定電子メール法違反が疑われるメールの情報を集めています。総務省の説明によると、集まった情報は、総務大臣と消費者庁長官が違反した送信者に措置をとる際などに活用されます。
情報提供は、受け取ったメールを同センターの受付アドレスへ転送するか、ウェブの情報提供フォームから行います。スマートフォンから転送する手順は、携帯電話会社と機種ごとに分かれています。たとえばドコモのAndroidスマートフォンでは、本文の先頭に「受信日」と「送信者のアドレス」を書き足し、受け取った本文には手を加えずに転送するよう案内されています。詳しい手順は、同センターの「情報提供方法」のページで携帯電話会社ごとに確認できます。
情報提供は、自分のお金を取り戻す手続きではありません。ただ、同じ送信者からのメールを受け取る人を減らすことにつながります。
ここまでの記録と一覧がそろったら、188に電話して消費生活センターに相談します。相手が指定した個人名義の口座に振り込んだ場合や、「払わないと家族に知らせる」といった脅しがある場合は、警察の#9110にも連絡を入れておきます。相談の準備については相談前のチェックリストが役に立ちます。
サイトに登録したメールアドレスには、その後も勧誘や「未払い料金」の連絡が届くことがあります。対応は次の順で考えると迷いにくくなります。
「退会手続きが完了していない」「未納料金がある」といった請求メールが来た場合は、支払う前に出会い系の無料登録後に届く請求メールの見分け方を読んでください。迷惑メールを減らす方法は迷惑メールの止め方で詳しく説明しています。
サクラだと気づいても、「もしかしたら本物だったのでは」という気持ちが残るのは自然なことです。長い期間やり取りをしていれば、なおさらでしょう。
そんなときは、相手が本物かどうかではなく、自分が受け取るはずだったものを受け取れたかで考えてみてください。会う約束は果たされたか。電話で話せたか。受け取れるはずのお金は届いたか。どれも果たされず、支払いだけが続いていたなら、相手が誰であっても、これ以上払う理由はありません。
家族や友人に話しにくいと感じる人も多いと思います。消費生活センターや警察の相談窓口は、同じような相談を数多く受けています。恥ずかしいことだと思わず、記録を持って相談してください。LINEやSNSから始まった場合の手口はLINEグループの記事やインスタのDMの記事でも扱っています。
A. 返信しただけで料金が発生することはありません。これ以上返信せず、メールは削除せずに別のフォルダへ移し、送信元を受信拒否に設定してください。サイトへの登録を勧められても応じないことが大切です。
A. 退会後に請求や勧誘のメールが届くこともあります。退会前にメッセージと購入履歴を保存し、退会手続きの画面や完了メールも残しておくと、後で請求が来たときに説明しやすくなります。
A. 情報提供は、特定電子メール法違反の送信者への措置などに使われるもので、個人の返金手続きではありません。お金を取り戻したい場合は、カード会社や金融機関など支払いに使った手段の窓口と、188の消費生活センターへ別に相談してください。
A. 新しいアドレスからのメールも同じように保存し、受信拒否に追加してください。「返金手続きのため」などと言われても、個人情報や支払いに応じないようにします。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。