LINEグループで誘われた豚の丸焼き詐欺の対処法についての解説と相談先
LINEグループで誘われた豚の丸焼き詐欺の対処法に注意が必要なケース n LINEグループで誘われた豚の丸焼き詐欺の対処法のような状況に遭遇した場合、その内容に…
親しくなった相手に「私も参加している勉強会」と言われてLINEの投資グループに入り、先生やアシスタントの指示で暗号資産を送った。出金しようとしたら手数料を求められ、恋人も急に冷たくなった。こうした状況にある人がまずやるべきなのは、グループから締め出される前に記録を残すことです。退会させられたりアカウントが消されたりすると、画面上の証拠は二度と見られなくなります。
この記事では、LINEの記録と暗号資産の送付記録をそれぞれ何のために、どこから、どう残すかを具体的に説明し、そのうえで被害届や通報をどの順番で進めるかを整理します。記録がそろっているほど、警察や相談窓口で話が早く進みます。
金融庁は、SNSやマッチングアプリで知り合った相手からLINEのグループに誘われ、グループ内で複数のアカウントが投資の成功を装って参加者の入金を後押しする手口を注意喚起しています。ロマンス型では、この入口を恋人役が担います。「信頼している先生がいる」「アシスタントに聞けば手順を教えてくれる」と紹介され、恋人、先生、アシスタント、ほかの参加者がそろって同じ方向へ背中を押してくる形です。
令和7年の警察庁資料を見ると、ロマンス型として把握された被害のうち、お金をだまし取られた時点の連絡手段がLINEだったのは5,294件、割合にして93.8%に上ります。最初に知り合った場所がどこであっても、お金のやり取りが始まる頃にはLINEに舞台が移っていることがほとんどだと分かります。
恋人とグループの運営者が同じ集団かどうかは、外からは確かめられません。ただ、恋人が紹介したグループで損をしたのに、恋人自身が一緒に困る様子を見せず「もっと入れれば取り返せる」と言うなら、両者が同じ側に立っている可能性を考えておくべきです。
グループ内で親切に相談に乗ってくれる参加者がいても、その人に被害の相談をするのは控えてください。金融庁の注意喚起にあるとおり、グループでは犯人側が複数のアカウントを使い分けていることがあります。あなたが疑い始めたことが伝わると、記録を残す前にグループが消される、あるいは「回収を手伝う」と別の支払いを持ちかけられるおそれがあります。
保存が終わるまでは、自分からグループを抜けたり相手をブロックしたりしないでください。順番を逆にすると、残したい画面が見られなくなることがあります。
LINEヘルプセンターの説明では、書き出したいトークルームを開き、上部のメニューにある[設定]から[トーク履歴を送信]へ進むと、やり取りを.txt形式のファイルにできます。メールや保存アプリへ送っておけば、スマートフォンを失っても残ります。恋人との1対1のトークとグループのトークは別々に書き出してください。
書き出したファイルには写真やスタンプが入りません。次のものはスクリーンショットで別に残します。
画面を撮るときは、日時が分かる部分も一緒に写るようにします。スクロールしながら同じ箇所が重なるように撮ると、抜けがないことを示しやすくなります。相手が送信を取り消したメッセージは内容が残らないため、気になる発言を見つけたらその場で撮っておくのが確実です。
銀行振込なら通帳や振込明細が残りますが、暗号資産は自分で集めないと記録がそろいません。送付した回ごとに、次の表の項目を控えてください。
| 残す項目 | 主な確認場所 | なぜ必要か |
|---|---|---|
| 送付した日時・銘柄・数量 | 交換業者の取引履歴や送付履歴 | 被害額を計算する土台になる |
| 送付先アドレス | 交換業者の送付履歴、相手のメッセージ | お金の行き先を追う手がかりになる |
| トランザクションID(TxID、ハッシュ) | 交換業者の送付履歴の詳細画面 | その送付がブロックチェーン上に存在する証拠になる |
| 日本円の入金・購入の記録 | 銀行の明細、交換業者の入金履歴 | いくらの円を暗号資産に換えたかを示す |
| 送付時点の円換算額 | 購入時の約定画面など | 相場が動いても当時の損害を説明できる |
多くの交換業者は、取引履歴をCSVなどのファイルで書き出す機能を用意しています。画面のスクリーンショットとファイルの両方があると安心です。交換業者を使わず、相手に勧められた個人用ウォレットから送った場合は、アプリの送付履歴からトランザクションIDを控えてください。
保存したファイルや画像は、端末1台に置いたままにせず、自宅のパソコンやオンラインの保存領域にも写しを作っておきます。相手から「アプリを入れ直せば出金できる」と言われて端末を初期化したり、遠隔操作アプリを入れさせられたりすると、手元の記録がまとめて失われることがあるためです。暗号資産は値動きが大きいので、損害額は「いま換算するといくら」ではなく「送った時点でいくら分だったか」で説明できるようにしておくと、話がぶれません。
集めた記録は、1枚の時系列メモにまとめると伝わりやすくなります。日付の古い順に、次の形で書いていくのがおすすめです。
たとえば「3月2日21時、恋人が先生のグループを紹介。3月4日、アシスタントの指示で交換業者に口座開設。3月6日、USDTを購入し指定アドレスへ送付(TxIDは別紙1)」のように、1行に1つの出来事を書きます。
最後に、送った合計額、少しでも戻ってきた額、差し引きの損失額を書き添えます。恋愛感情が絡むと、相手への気持ちや後悔の言葉を多く書きたくなりますが、メモには事実だけを並べるほうが、警察や相談員が状況をつかみやすくなります。家族に知られたくない事情があっても、記録を一緒に見てくれる人が一人いると、抜けや思い違いに気づきやすくなります。被害額を整理する考え方は失った金額の整理方法、証拠全般の扱いは仮想通貨詐欺の証拠保全も参考にしてください。
記録をそろえたら、次の順に動きます。
警察は犯行に使われたLINEアカウントの利用停止を運営会社に働きかけており、令和7年の1年間で情報提供した18,214件のうち、SNS型投資・ロマンス詐欺の分は9,505件でした。個人の通報や被害届が、同じアカウントによる次の被害を止める材料になります。警察署へ行く前の準備物は警察相談の準備ページにもまとめています。
記録を集めている途中にも、グループや恋人からは「税金を先に払えば出金できる」「口座が凍結されたので解除料が必要」といった連絡が来るかもしれません。金融庁は、出金時に高額な手数料や税金といった名目で入金を求められ、支払った直後に連絡が取れなくなる例を挙げて注意を促しています。
こうした要求には応じないでください。本物の投資サービスであれば、利益から差し引く形で精算するのが自然で、別途の送金を先に求める理由は見当たりません。恋人から「私が半分出すから、残りを出して」と言われても同じです。追加で払うほど損失が膨らむだけで、取り戻せる見込みが上がるわけではありません。出金名目の要求の見分け方は「税金を払えば出金できる」という要求の特徴で詳しく扱っています。マッチングアプリで知り合った段階の注意点は暗号資産の買い方を教わっているときの確認点を読んでください。
A. 退会すると、そのグループのトークやメンバー一覧を自分の端末で見られなくなるのが一般的です。先にトーク履歴の書き出しとスクリーンショットを済ませ、保存できたことを確かめてから退会や通報をしてください。
A. 国内の交換業者を使った場合は、送付履歴の詳細画面に「トランザクションID」「TxID」「ハッシュ」などの名前で表示されることが多いです。見つからなければ交換業者の問い合わせ窓口に確認してください。
A. スクリーンショットだけでも相談や届出はできます。交換業者の取引履歴や銀行の明細は後から取り寄せられることが多いので、残っていないものがあっても諦めず、まず#9110か警察署に相談してください。
A. 記録の保存と通報を終えたあとであれば、ブロックして構いません。保存前にブロックすると、相手のプロフィールなどが確かめにくくなる場合があります。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。