投資誘導型詐欺で失った金額の整理方法

投資誘導型詐欺で失った金額の整理・計算方法を解説。入金・追加費用・損失の整理表の作り方と、相談時に役立つ被害金額のまとめ方をわかりやすく説明します。

投資誘導型ロマンス詐欺の被害を警察・弁護士・消費生活センターに相談する際、最も重要な情報の一つが「被害金額の正確な把握」です。複数回にわたる入金・追加費用の支払い・暗号資産の変換など、様々な形で失った金額を整理することが、その後の手続きをスムーズに進めるための第一歩です。

被害金額を整理する理由

  • 警察への被害申告で「被害総額」が必要になる
  • 弁護士が法的手段を検討する際の判断材料になる
  • 振り込め詐欺救済法に基づく手続きで必要になる
  • 自分自身が被害の全体像を把握するために必要

被害に含まれる金額の種類

1. 直接入金した金額

偽のプラットフォームや詐欺グループに直接入金した金額です。

  • 銀行振込で送金した金額
  • 暗号資産として送金した金額(日本円換算)
  • クレジットカードで決済した金額

2. 「追加費用」として支払った金額

「税金」「手数料」「認証費用」「保証金」などの名目で支払った金額も被害額に含まれます。

3. 投資のために借りたお金

  • 銀行ローン・消費者金融からの借入
  • カードローンの利用額
  • 家族・友人からの借金

4. 間接的な損失

  • 暗号資産を購入するために使った手数料
  • 銀行振込手数料
  • 専門家相談費用(被害回復のために支出したもの)

被害金額の整理表の作り方

以下のような表を作成することで、相談時に役立つ整理ができます。

| No. | 日付 | 金額(円) | 支払い方法 | 支払い先 | 名目 |

|—–|——|———–|———–|———|——|

| 1 | 2026/01/10 | 100,000 | 銀行振込 | ○○銀行○○支店 | 最初の入金 |

| 2 | 2026/01/25 | 200,000 | 暗号資産 | ウォレットアドレス1A2b… | 追加入金 |

| 3 | 2026/02/05 | 50,000 | 銀行振込 | △△銀行△△支店 | 「税金先払い」 |

| 合計 | | 350,000 | | | |

暗号資産の日本円換算方法

暗号資産で送金した場合は、送金時点のレートで日本円に換算します。

  • コインチェック・ビットフライヤーなどの取引所の取引履歴を確認する
  • 送金日時の暗号資産レートを確認し、計算する(CoinMarketCapなどで過去のレートを確認可能)

借入がある場合の整理

詐欺のために借りたお金がある場合も整理が必要です。

| 借入先 | 借入日 | 借入額 | 現在の残高 | 用途 |

|——–|——–|——–|———–|——|

| ○○銀行カードローン | 2026/01/08 | 500,000円 | 480,000円 | 入金のための資金 |

証拠・準備物チェックリスト

  • [ ] 各入金の銀行振込明細書・取引履歴(全件分)
  • [ ] 暗号資産の取引履歴・送金先ウォレットアドレス
  • [ ] 「追加費用」の支払いの記録(振込明細・メッセージ)
  • [ ] 借入がある場合:ローン契約書・残高明細
  • [ ] 被害金額の整理表(上記の形式で作成)

公的相談先

| 機関 | 連絡先 | 備考 |

|——|——–|——|

| 警察相談専用電話 | #9110 | 被害金額の把握も支援 |

| 消費者ホットライン | 188 | 消費生活センターにつながる |

| 法テラス | 0570-078374 | 弁護士費用の立替制度 |

| 日本FP協会相談窓口 | 各地域の窓口 | 借入の整理に関するアドバイス |

よくある質問

Q: 複数の名目で支払った金額は全部「被害額」に含めますか?

A: 詐欺グループへの全支払い(入金・追加費用を問わず)が被害額に含まれます。「税金」「手数料」として支払った分も、詐欺によって失った金額であるため被害額に算入されます。

Q: 画面上に残っている「利益」は被害額に含まれますか?

A: 偽プラットフォームの画面上の数字は架空のものであるため、実際の被害額には含めません。実際に自分のお金が出た分(入金・費用支払い)が被害額です。

Q: 暗号資産のレートが変動していて、日本円換算が難しいです。

A: 送金した時点のレートが最も重要です。取引所の取引履歴に日本円換算額が記載されている場合はそれを使用してください。記載がない場合は送金日時の市場レートで換算し、その旨を相談時に説明してください。

Q: 被害額が曖昧な部分があります。「約○○万円」という表現でいいですか?

A: 可能な限り正確な金額を出すことが望ましいですが、わからない部分は「約○○円程度」という表現で伝えることも可能です。後から書類で確認できる部分は確認して補足してください。

まとめ

被害金額の正確な把握は、警察・弁護士への相談と法的手続きを進めるための重要な基礎情報です。各入金の記録を整理表にまとめ、銀行明細・取引履歴とともに保存してください。暗号資産の場合は送金時点のレートで日本円換算することを忘れずに行ってください。

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本記事は、弁護士監修のもと一般的な情報提供を目的として作成されています。個別の事案における法的判断や返金・解決を保証するものではありません。具体的な対応については、弁護士または公的相談機関にご相談ください。

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本記事の監修

詐欺返金相談ナビ 編集部

監修
本記事の監修範囲:一般的な手口の説明および相談前の準備に関する記述について、法的観点から確認しています。個別事案の結果を保証するものではありません。

参考資料

  • 警察庁「サイバー犯罪・特殊詐欺に関する情報」
  • 消費者庁・国民生活センター「消費者トラブルに関する公表情報」
  • 金融庁「無登録業者に関する注意喚起」
免責:本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の事案に対する法的助言ではありません。記載内容により返金・回収・解決を保証するものではありません。個別のご相談は、弁護士または公的機関にご確認ください。