HEATヒートとは?被害相談の前に確認すべきポイントと相談先
「HEATヒートは大丈夫?」と検索される方へ。出会い系・サクラサイト詐欺で報告されがちな手口と、トラブル時にまず取るべき行動を中立的にまとめました。本記事はHE…
マッチングアプリや出会い系サイトで知り合った相手から「LINEで話そう」と言われるのは、珍しいことではありません。ただ、警察庁はSNS型ロマンス詐欺の注意喚起の中で、マッチングアプリで知り合った後、早い段階でLINEに誘導された場合は詐欺などを疑うよう呼びかけています。
この記事は、いまLINE交換を求められて迷っている人と、すでにLINEでやり取りしていて相手の話に引っかかりを感じている人に向けて書いています。LINEへの移動そのものを怪しむのではなく、「いつ、どんな理由で、移った後に何の話が出てくるか」で判断するための材料を並べました。後半では、LINEのトークを記録に残す方法と、通報・ブロックの順番も説明します。
警察庁が公表した令和6年の統計では、SNS型ロマンス詐欺の認知件数は3,824件、被害額は400.9億円でした。犯人と最初に接触したツールは、マッチングアプリが1,311件(34.3%)で最も多く、インスタグラム854件(22.3%)、フェイスブック783件(20.5%)が続きます。
一方で、被害にあった時点の連絡ツールはLINEが3,609件(94.4%)でした。出会った場所はさまざまでも、お金のやり取りが起きる段階では、ほとんどがLINEに移っていたことになります。
令和7年の確定値では、SNS型ロマンス詐欺は5,645件、被害額は546.4億円に増えました。最初の接触ツールは引き続きマッチングアプリが32.7%で最多です。
| 項目(SNS型ロマンス詐欺) | 令和6年 | 令和7年 |
|---|---|---|
| 認知件数 | 3,824件 | 5,645件 |
| 被害額 | 400.9億円 | 546.4億円 |
| 最初の接触がマッチングアプリだった割合 | 34.3% | 32.7% |
| 被害時の連絡ツールがLINEだった割合 | 94.4% | (公表資料に記載なし) |
編集部はこの数字を、「LINEが危ない」ではなく「LINEに移った後は、アプリの運営が見ていない場所で話が進む」という意味で受け止めるのがよいと考えています。
マッチングアプリや出会い系サイトの中でのやり取りには、運営会社の監視や通報の仕組みが働いています。規約に反するメッセージを送れば、アカウントが停止されることもあります。アプリの外に出れば、そうした仕組みの外で話を進められます。
移動を急ぐ相手には、次のような事情がある可能性があります(あくまで考えられる理由で、全員に当てはまるわけではありません)。
誘われたときの言葉としては、「アプリはあまり開かないから」「通知が来ないから」「もうすぐ退会するから」などがよく使われます。どれも自然に聞こえる理由なので、言葉の内容よりも、知り合ってからの日数と、移った後の話の中身を見てください。
警察庁は、SNS型ロマンス詐欺の流れを「SNSやマッチングアプリで接触」「別のサービスへの移動を促す」「恋愛感情を抱かせる」「投資サイトなどへ誘導」「出金しようとすると追加の送金を求める」といった段階で説明しています。LINEでのやり取りに当てはめると、おおむね次のように進みます。
国民生活センターは2026年5月、SNSや動画の広告からメッセージアプリに登録させ、簡単な作業で少額の報酬を払ったあと、高額報酬のタスクや「連帯責任」などを理由に振り込みを求める副業トラブルについても注意を呼びかけています。恋愛の話から始まっても、LINE上で「副業」「タスク」に話が移るケースがあることは覚えておいてください。投資への誘導の詳しい流れはマッチングアプリで投資を勧められたらで扱っています。
交換に応じるかどうかは自分で決めてかまいません。迷ったときは、次の項目をひとつずつ確かめてみてください。
理由を細かく説明する必要はありません。「もう少しアプリで話してから交換したい」「会ってから交換するようにしている」と短く伝えれば十分です。それで関係が途切れる相手なら、急ぐ理由がほかにあったと考えられます。
編集部の見方では、会ったことがない段階でLINEを交換しても、お金の話が一度も出なければ大きな問題になりにくい一方で、交換後に投資・副業・送金の話が出たら、その時点で立ち止まるのが現実的な線引きです。
相手がアカウントを削除したり、トークの送信を取り消したりすると、あとから確認できない内容が出てきます。お金の話が出た時点で、早めに保存しておきましょう。
LINEヘルプセンターによると、スマートフォンのLINEでは、トーク画面上部のメニューから[設定]→[トーク履歴を送信]を選ぶと、トーク履歴をテキスト形式(.txt)で保存・送信できます。自分宛てのメールやクラウドストレージに送っておくと、端末を失っても残ります。
ただし、同ヘルプには注意点も書かれています。
保存した記録を相談に使える形にまとめる手順は、出会い系詐欺の証拠保全で詳しく説明しています。
怪しいと感じたら、すぐにブロックしたくなるものです。ただ、先にブロックや削除をすると、トークを見返せなくなったり、相手の情報を控え損ねたりすることがあります。次の順番をおすすめします。
LINEの公式ガイドには、通報したことは相手に伝わらないと明記されています。一方で、調査の結果や相手への対応の詳細は、相手のプライバシーに関わるため通報者にも伝えられないとされています。通報は被害の拡大を防ぐための手段で、支払ったお金を取り戻す手続きではない点は分けて考えてください。
LINEで指示されて振り込んだ、暗号資産を送った、電子マネーの番号を送ったという場合は、記録を保存したうえで、次の窓口に連絡します。
支払い方法ごとの返金の道筋は出会い系詐欺の返金・解約の手順で整理しています。どの窓口に相談しても返金が約束されるわけではありませんが、LINEの記録がそろっているほど、状況を正確に伝えられます。
最後に一つ。被害のあとで「LINEで返金の相談に乗る」「取り戻せる」という連絡が新たに届くことがあります。相手が誰なのか、運営者や資格を確かめられない連絡には、お金も個人情報も渡さないでください。
A. 交換そのものが危険というわけではありません。警察庁が注意を呼びかけているのは、知り合って早い段階でLINEに誘導されるケースです。交換した後に投資・副業・送金の話が出てきたら、そこで立ち止まり、やり取りを保存したうえで相談してください。
A. LINEの公式ガイドでは、通報したことは相手に伝わらないとされています。ただし、調査結果や相手への対応の内容は通報者にも知らされません。
A. 自分の端末に残っているトーク、スクリーンショット、振込の記録、出会ったアプリのメッセージは相談の材料になります。残っているものを保存し、送金している場合は振込先の金融機関と警察に早めに連絡してください。
A. 警察庁は、SNS型ロマンス詐欺の要求名目の多くが投資名目だと公表しています。会ったことのない相手から投資グループに誘われた場合は、参加や入金の前に、勧められた業者が金融庁に登録されているかを確かめ、消費生活センターや警察に相談してください。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。