ロマンス詐欺で送金してしまった場合の返金と対処法
ロマンス詐欺でお金を送金してしまった場合、できるだけ早く行動することが回収の可能性を高めます。銀行振込なら「組戻し」、クレジットカードなら「チャージバック」が有…
趣味や投資情報のLINEグループに入っていたら、外国人女性を名乗るメンバーから「グループで見かけて気になった」と個別のトークが届いた。親しく話すうちに、投資や送金の話が出始めて不安になっている。そうした状況で、次にどう動けばよいかを整理しました。
まず知っておきたいのは、同じグループにいるだけで、相手はあなたのプロフィールを見て個別に連絡できるということです。やり取りを止めたいときは、トークを保存したうえで通報とブロックを行い、知らない人からのメッセージを受け取らない設定に変えてください。お金を送ってしまった場合は、188か#9110に早めに相談しましょう。
LINEのグループでは、参加者どうしが互いの表示名やアイコンを見られます。そのため、友だち登録をしていない相手でも、同じグループにいればプロフィールを開いてトークを送れます。友だち以外から届いたトークには、相手を友だちに追加するか、ブロックや通報をするかを選ぶ表示が出ます。
LINEのヘルプでは、「知り合いかも?」に表示されている相手からのメッセージを受け取らない方法として、メッセージ受信拒否の設定が案内されています。グループ経由の連絡を減らしたい人は、この設定を最初に見直すとよいでしょう。
投資情報をうたうグループでは、特に注意が必要です。金融庁の注意喚起によると、LINEのグループでは犯人側が一人で何役もこなし、もうかっている参加者がいるかのように振る舞って、他の参加者の投資意欲をかき立てることがあります。個別に声をかけてくるメンバーも、その一員である可能性があります。
この記事の題名に「外国人女性」とあるのは、そう名乗る相手から連絡が来たという相談が多いからで、特定の国籍や民族の人を疑うよう勧めるものではありません。実際、令和7年のSNS型ロマンス詐欺について警察庁がまとめたデータを見ると、詐称された身分(地域)で最も多いのは日本国内の3,461件で、全体のおよそ6割でした。海外を名乗るケースもありますが、それが多数派というわけではありません。
プロフィールの写真や名前、日本語の上手さも判断の決め手になりません。写真は他人のものを使えますし、翻訳アプリを使えば自然な文章も書けます。見るべきは相手の属性ではなく、会話がどこへ向かっているかです。会ったことのない段階でお金や投資の話が出てきたら、相手が誰を名乗っていても立ち止まる理由になります。
国民生活センターは、SNSの投資グループでFX取引を勧められ、指示どおり個人名義の口座へ振り込み続けた末に出金できなくなるトラブルについて注意を呼びかけています。グループから個別トークに移るケースでは、次のような段階が見られます。
2の段階までは、普通の友人関係と見分けがつきません。3以降に進んだら、その時点で一度やり取りを止め、第三者に相談するのが安全です。
相手の身元を完全に確かめる方法はありませんが、手がかりはいくつかあります。
プロフィール写真を保存し、画像検索にかけると、同じ写真がモデルや一般の人のSNSで使われていると分かることがあります。見つからなかったとしても本人の写真だとは言い切れませんが、別人の名前で出てくれば、それだけで十分な判断材料です。
その人物がグループで何を話していたかを見返します。投資の成功談ばかり、特定のアプリの宣伝ばかりという場合は、勧誘の役割を担っているアカウントかもしれません。
「近いうちに会いたい」と伝えたとき、仕事や家族の事情を理由に先延ばしが続くなら注意が必要です。ただし、国民生活センターの相談事例には、会う約束をしながら直前に病気を理由に取り消したケースもあります。会う約束があることも、安心材料にはなりません。
やり取りをやめると決めたら、長い説明をせずにブロックして構いません。相手に「なぜ投資をやめるのか」と問い詰められると、情が移っている分だけ気持ちが揺れやすくなります。
ブロックした後に、別のアカウントから「あなたのせいで損をした」「約束を破るなら家族に知らせる」といった連絡が来ることもあります。脅しに応じてお金を払わず、そのメッセージも保存して警察に相談してください。顔写真や身分証の画像を送ってしまっている場合は、その事実も相談の際に伝えましょう。
気持ちの整理がつかないのは自然なことです。毎日やり取りしていた相手が突然いなくなれば、寂しさを感じて当然です。信頼できる人や消費生活センターの相談員に話を聞いてもらうだけでも、判断を取り戻す助けになります。
LINEのヘルプでは、知らない人からのメッセージやグループへの招待を防ぐ方法として、次の設定が紹介されています(メイン端末の場合)。
| 設定 | 場所 | 効果 |
|---|---|---|
| メッセージ受信拒否をオン | ホーム>設定>プライバシー管理 | 「知り合いかも?」に表示されている相手からのメッセージを受け取らない |
| IDによる友だち追加を許可をオフ | ホーム>設定>プロフィール | LINE IDを検索して追加されるのを防ぐ |
| 友だちへの追加を許可をオフ | ホーム>設定>友だち | 電話番号を知っている相手に自動で追加されるのを防ぐ |
設定を変えても、すでに届いているトークや、グループ内での発言は残ります。怪しいと感じたグループからは、必要な記録を保存したうえで退出してください。アプリの表示は更新で変わることがあるため、見当たらない場合はLINEのヘルプセンターで最新の手順を確かめましょう。
LINEのヘルプによると、トーク画面では通報したいメッセージを長押しして「通報」を選び、理由を選んで送信します。友だちのプロフィール画面右上のメニューからも通報できます。通報すると、選んだメッセージとその前後9件がLINEに送られます。
グループを退出すると、そのトークルームは一覧から消えます。後から「あの案内をもう一度見たい」と思っても見られないため、退出は保存の後にしてください。撮った画像はスマートフォンの中だけに置かず、別の端末やクラウドにも写しておきましょう。
アプリの画面に大きな利益が表示されていても、そこへ追加で入金したり、引き出すための手数料や税金を払ったりするのはやめましょう。国民生活センターは、取引画面自体が架空で、実際には取引されていない場合があると指摘しています。
令和7年のSNS型ロマンス詐欺では、被害の時点で使われていた連絡手段のうちLINEが5,294件と、9割を超えています(警察庁)。LINEのトークは、被害を説明するうえでいちばん重要な記録になります。
電話をかける前に、グループに入った日、個別トークが始まった日、投資の話が出た日、送金した日と金額を順に書き出しておくと、相談員や警察官に状況が伝わりやすくなります。記憶があいまいな部分は、トーク履歴の日付を見ながら埋めてください。
集めた記録の並べ方は証拠の集め方の記事で、グループ以外の誘導経路はLINE誘導の経路別まとめで扱っています。LINE投資グループがどの段階にあるかの見極めは豚の丸焼き詐欺のLINEグループは今どの段階?も参考になります。
A. 返信するかどうかは自由ですが、会ったことのない相手からお金や投資の話が出たら、それ以上進めないでください。不安ならトークを保存したうえで通報・ブロックし、メッセージ受信拒否の設定をオンにしましょう。
A. LINEのヘルプでは、通報すると選んだメッセージと前後9件がLINEに送られると説明されています。心配な場合は、LINEのヘルプセンターで通報の扱いを確認してください。
A. 金融庁は、グループ内で犯人たちが複数のアカウントを使い、投資が成功しているように見せる手口を紹介しています。参加者の報告は、取引先が安全である根拠になりません。
A. 国籍や日本語の上手さでは判断できません。警察庁の統計でも、ロマンス詐欺の犯人が名乗った身分は日本国内が約6割でした。会う前にお金の話が出るかどうかで判断してください。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
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