ロマンス詐欺で送金してしまった場合の返金と対処法
ロマンス詐欺でお金を送金してしまった場合、できるだけ早く行動することが回収の可能性を高めます。銀行振込なら「組戻し」、クレジットカードなら「チャージバック」が有…
YouTubeで動画にコメントしたら、外国人女性を名乗るアカウントから返信が来た。「あなたの意見に共感した。もっと話したいからLINEを追加して」と書かれ、プロフィールにはLINEのIDが載っている。あるいは、出演者と同じアイコンのアカウントから「特別な情報を送ります」と誘われた。この記事はそんな場面で迷っている人のためのものです。
先に要点を言うと、コメント欄の返信だけで相手が誰かを判断することはできません。出演者や他の視聴者になりすましたアカウントは、YouTubeのポリシーでも禁止されている行為です。LINEへの誘いには応じず、コメントを報告してください。すでにLINEで話している場合は、お金の話が出た時点で立ち止まり、188や#9110に相談しましょう。
YouTubeから個別の連絡に誘導される形は、大きく分けて三つあります。
あなたが書いたコメントに、見知らぬアカウントが返信してきます。共感や称賛の言葉から始まり、「ここでは話しにくいから」とLINEやほかのアプリへ誘います。
動画の出演者と同じ名前・アイコンのアカウントが、「当選しました」「個別に投資の情報を送ります」と書き込みます。本物の出演者からの返信に見えるため、信じてしまいやすい形です。
動画の途中や前後に流れる広告、あるいは概要欄のリンクから、LINEの登録へ案内されます。警察庁の統計では、令和7年のSNS型投資詐欺で最初の接触ツールがYouTubeだったのは1,229件で、前年から2,019%増えました。そのうちバナー等の広告がきっかけだったのは1,024件です。
YouTubeのなりすましに関するポリシーは、禁止される例の一つとして、視聴者に別の人物や団体だと誤解させるコメントを書き込むことを挙げています。チャンネル名に「公式」を入れたり、既存のチャンネルとよく似た名前を使ったりすることも同様です。
出演者本人が視聴者にLINEの追加や個別の送金を求めることは、普通は考えにくい行動です。本人のチャンネルの概要欄やコミュニティ投稿で、なりすましへの注意が出ていないかも確かめてみてください。
著名人をかたる広告から投資グループへ誘い込む手口について、警察庁が挙げている見分けの手がかりは次の4点です。
外国人女性が出てくる広告でも、同じ見方が使えます。YouTubeのポリシーでは、AIで人の声や姿をまねて、その人が承認しているように見せかけることも、なりすましとして禁じられています。映像がきれいでも、実在の人物が本当に話しているとは限りません。
この記事では「外国人女性を名乗る」相手を扱っていますが、国籍や見た目で相手を疑うべきだという意味ではありません。名乗りも写真も、画面の向こうの人物がいくらでも選べるものです。警察庁の統計でも、SNS型ロマンス詐欺で犯人が名乗った身分は、日本国内が約6割を占めていました。
判断の基準にしたいのは、次のような会話の行き先です。
2から4のどれかが出てきたら、相手が誰を名乗っていても、そこで一度立ち止まってください。1だけの段階なら、まだ引き返すのは簡単です。YouTubeの中でやり取りを終えられない理由を相手が並べるようなら、それ自体を警戒のきっかけにしましょう。
なりすましやスパムと思われるコメントやチャンネルは、YouTubeに報告できます。YouTubeのヘルプでは、自分や他のクリエイターのチャンネルがなりすまし被害に遭っている場合、そのチャンネルを報告できると案内しています。
自分のコメントに怪しい返信が続く場合は、そのコメントを削除しても構いません。ただし削除すると返信も見えなくなるため、先に保存を済ませてください。動画を投稿している側であれば、コメントの管理機能で特定のユーザーのコメントを表示しないようにすることもできます。報告しても、すぐに削除されるとは限りません。削除を待つ間も、返信に書かれたIDやリンクには触れないでおきましょう。
コメント欄は誰でも読めるため、書いた内容がそのまま勧誘の手がかりに使われることがあります。次のような書き込みは、声をかけられるきっかけになりやすいと考えられます。
コメントを控える必要はありませんが、個人的な事情はぼかして書く方が安心です。また、YouTubeのアカウント名やアイコンに本名や顔写真を使っていると、ほかのSNSでも同じ人物だと特定されやすくなります。気になる場合は、表示名を変えておくのも一つの方法です。
親や祖父母が、動画のコメント欄で知り合った外国人女性と毎日LINEをしている、という相談も考えられます。本人にとっては楽しみになっていることが多く、いきなり「詐欺だ」と言うと心を閉ざしてしまうかもしれません。
まずは、どんな話をしているのかを穏やかに聞いてみてください。そのうえで、次の点だけを一緒に確認するのがよいでしょう。
どれかに当てはまれば、本人と一緒に188へ電話して、第三者の意見を聞く段取りを作ってください。家族の言葉より、相談員の説明の方が受け入れやすいこともあります。
LINEで話し始めていても、お金を送っていなければ被害はまだありません。次の点に気をつけてください。
警察庁の統計では、SNS型ロマンス詐欺の被害に遭った時点の連絡手段は、9割以上がLINEでした。YouTubeで知り合った相手でも、お金の話が進むのはLINEに移ってからだと考えておきましょう。やり取りをやめるときは、トークを保存してから通報・ブロックします。
銀行振込なら、振込先の銀行に連絡して詐欺の疑いを伝えてください。相手の口座を止めてもらえれば、振り込め詐欺救済法に基づく分配の道が開けることがあります。暗号資産で送ったときは、送金に使った交換業者に記録を確認し、警察に相談します。
YouTube以外から誘われるケースは外国人女性を名乗る相手のLINE誘導(経路別)、芸能人を名乗るLINEグループの見分け方は芸能人を名乗るLINEグループに招待されたら、証拠の残し方は証拠の残し方で扱っています。
A. コメント欄の返信だけでは相手が誰かを確かめられません。追加は控え、返信を保存したうえでYouTubeに報告するのが安全です。すでに追加した場合は、お金や投資の話が出た時点でやり取りを止めてください。
A. アイコンや表示名は誰でも同じものにできます。アイコンを押してチャンネルを開き、動画の有無や作成時期、@から始まるハンドルを本人のものと比べてください。YouTubeは、他人だと思い込ませるコメントをなりすましとして禁止しています。
A. 警察庁は、広告の動画で口の動きと声が合わない、LINE登録に誘導する、といった特徴を挙げて注意を呼びかけています。広告から投資グループへ誘われたら、取引先の登録を確かめるまで入金しないでください。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。