メールで案内が届いた特定商取引法とサクラサイトを疑ったときの確認方法
メールで案内が届いた特定商取引法とサクラサイトに注意が必要なケース n メールで案内が届いた特定商取引法とサクラサイトのような状況に遭遇した場合、その内容に不審…
Facebookで知り合った相手とMessengerでやり取りするうちに、「ここでは話しにくいから」と別のサイトを案内された。登録すると最初は無料ポイントがもらえたが、残りが減ってきて、購入画面を開いたところで手が止まっている。この記事は、その段階にいる人のために書いています。
結論から言うと、ポイントを買う前にやることは3つです。
サイトの相手が誰なのかを確かめるのは難しくても、料金の表示は画面に出ているものを読めば判断できます。相手の言葉ではなく、数字と表記を材料にしてください。すでに買ってしまった人も、同じ画面を今のうちに残しておくと、相談のときに役立ちます。
友達申請やコメントへの返信から始まり、Messengerで身の上話や悩みを聞き合う関係になったころに、別のサイトやアプリに移るよう求められる。そのとき添えられるのは、周りの目が気になる、ここは運営に監視されている、といった「移る理由」です。
お金の情報サイト「知るぽると」のコラムは、サクラサイトの手口として、誘導先のサイトでは最初に無料ポイントが付き、それを使い切るとメール交換のたびにポイントを買うか、一定期間の定額料金を払う形になると説明しています。無料の間にやり取りに慣れ、関係ができたところで有料に切り替わるため、料金を落ち着いて見ないまま買ってしまいがちです。
相手のアカウントが本物の人物かどうかの見分け方は、友達申請してくる相手の見分け方のページが参考になります。この記事では、移った先のサイトの「料金」の読み方に絞って説明します。
ポイント制サイトでは、送信・受信・閲覧・画像の添付など、操作ごとに消費するポイントが違うことが多く、そのままでは1回のやり取りでいくらかかっているかが見えにくくなっています。まず円に直してください。
計算の例を挙げます。仮に5,000円で500ポイント、送信が50ポイント、受信メールの閲覧が20ポイントなら、1ポイント10円で、1往復に700円かかります。1日10往復すれば7,000円です。数字は説明のための仮のものですが、実際のサイトの数字を入れると、1か月の見込み額が一気に具体的になります。
手元のメモ帳に、次の欄を作って埋めてみてください。
| 項目 | 書き込む内容 |
|---|---|
| 購入単位 | いちばん安いパックの金額とポイント数 |
| 1ポイントの値段 | 金額÷ポイント数(ボーナス抜き) |
| 1往復のポイント | 送信+閲覧+よく使う添付 |
| 1往復の金額 | 上の2つを掛けた値 |
| 1か月の見込み | 今の1日の往復数×30 |
2020年に国民生活センターが注意を呼びかけた占いサイトの例では、無料の期間が過ぎると1通送るたびに1,500円相当のポイントが消え、決められた言葉を一文字ずつ送るよう指示されて、支払いが数十万円に達しています。1通の単価が高いうえに、送る回数を相手が増やせる仕組みだと、金額は利用者の予想を大きく超えます。
インターネットで申し込む通信販売では、特定商取引法が「最終確認画面」に表示すべき事項を定めています。消費者庁の解説によると、次の6つです。
| 表示すべき事項 | ポイント購入で見るところ |
|---|---|
| 分量 | 何ポイントを買うのか(ボーナス分の扱いも) |
| 販売価格 | 税込の支払額、手数料の有無 |
| 支払いの時期・方法 | 即時決済か、後払いか、どの決済手段か |
| 引渡し・提供の時期 | ポイントがいつ付与されるか |
| 申込期間の定め | 「今日だけ」「残り○時間」といった期限の表示 |
| 申込みの撤回・解除 | 購入後に取り消せるか、返金の条件 |
同じ解説では、申込みになると気づかせない表示や、これらの事項を誤解させる表示も禁じられており、それによって誤認して申し込んだ場合は、申込みの意思表示を取り消せるとされています(特定商取引法15条の4)。
だからこそ、購入ボタンを押す直前の画面をスクリーンショットで残すことに意味があります。表示が足りなかったのか、紛らわしかったのかは、後から画面がなければ説明できません。確認画面が出ないまま決済へ進むサイトもあります。その場合は、どの画面からどの画面へ移ったのかを、順番どおりにスクリーンショットで残してください。
確認画面とは別に、サイトには事業者の情報をまとめた「特定商取引法に基づく表記」のページがあるはずです。通信販売の広告に必要な事項として、事業者の名称・住所・電話番号、法人がインターネットで広告する場合は代表者か通信販売の責任者の氏名、販売価格以外に負担する費用などが定められています。
このページは、サイトのいちばん下にあるリンクや「会社概要」「運営者情報」といった名前で置かれていることが多いです。見つからなければ、見つからなかったこと自体を、探した日付と一緒にメモしておきます。
利用規約では、次の箇所を探して読んでおきます。
「購入後の返金には一切応じない」と書かれていても、それだけで返金の道がすべてなくなるとは限りません。勧誘の仕方によっては契約の取消しなど別の制度が問題になるためです。どの制度が当てはまるかは、規約の画面を持って消費生活センターで相談してください。表記の事業者名を公的なデータで確かめる手順は誘導先サイトの運営会社を調べる方法にまとめています。
次のような点がいくつも重なるなら、ポイントを買う前に立ち止まることをおすすめします。どれか1つで結論が出るものではありませんが、判断の目安になります。
相手とのやり取りの中で料金の話題が増えていくことも、気にしておきたい変化です。好意や同情を理由に購入を急かされたら、いったん画面を閉じて、この記事の計算をやり直してください。
買った後でも、料金の読み方は役に立ちます。次の順で進めてください。
サイトの退会ボタンを押すと、やり取りや購入履歴が見られなくなる場合があります。退会は、記録の保存と相談が済んでからでも遅くありません。
Facebook側とサイト側、両方の記録がそろっていると、どこでどう誘われ、いくら払ったのかを一続きで示せます。
保存が済んだら、契約や返金の相談は188、詐欺の被害としての相談は#9110や警察署へ。入口ごとの注意点はポイント制サイトのサクラ被害の見分け方、保存のコツは証拠の残し方をご覧ください。
A. 決まった相場はありません。大切なのは、そのサイトで1往復に何円かかるかを自分で計算し、続けた場合の月額を見積もることです。計算してみて予想より高いと感じたら、買う前にやめる判断材料になります。
A. 購入履歴や決済完了のメールで、日時・金額・ポイント数が分かる場合があります。今ある画面を保存し、これから買う予定があるなら、その前に確認画面を残してください。
A. 規約の文言だけで決まるとは限りません。勧誘の経緯によっては契約の取消しなどが検討されることがあります。規約と勧誘のやり取りを持って188で相談してください。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。