メールで案内が届いた特定商取引法とサクラサイトを疑ったときの確認方法
メールで案内が届いた特定商取引法とサクラサイトに注意が必要なケース n メールで案内が届いた特定商取引法とサクラサイトのような状況に遭遇した場合、その内容に不審…
マッチングアプリで知り合った相手に「アプリの外で話そう」と別のサイトへ案内され、そこでポイントを買ってしまった。今になって、あのサイトは誰が運営しているのかが気になっている。この記事は、その疑問を持った人のために、個人でもできる調べ方をまとめたものです。
先に大事なことを書いておきます。
入口別の全体像はサクラサイト運営会社の特定方法と相談先にあります。ここでは、マッチングアプリから誘導されたケースで、特定商取引法の表記を出発点にする方法を順に説明します。
運営会社を調べる作業は時間がかかります。その間に、誘導してきた相手がアプリを退会すると、プロフィールもメッセージも見られなくなるおそれがあります。やり取りが消えた後では、アプリから誘導されたこと自体を示すのが難しくなります。先に次のものを保存してください。
保存が済んだら、アプリの通報機能で相手を報告しておきます。警察庁の説明では、出会い系サイト規制法の対象となる事業者は、事業を始める際の届出や、18歳未満の人に使わせないための年齢確認などを求められています。対象になるサービスかどうかは個別に異なりますが、アプリの運営会社は誘導の窓口になったアカウントの情報を持っている立場にあります。通報しておけば、同じ相手による次の被害を減らすことにもつながります。
アプリからLINEや別サイトに移った後の手口については、マッチングアプリからLINEに誘導されたらでも触れています。
ポイントを売っているサイトは通信販売にあたり、特定商取引法は広告に事業者の情報を表示するよう定めています。消費者庁の解説で挙げられている表示事項のうち、運営者を確かめるのに使うのは次の項目です。
| 表示事項 | 控えておく内容 |
|---|---|
| 事業者の氏名または名称 | 会社名の表記そのまま(株式会社の位置、全角・半角も) |
| 住所 | 番地・建物名・部屋番号まで |
| 電話番号 | 番号と、受付時間の記載があればその内容 |
| 代表者または責任者の氏名 | 法人がネットで広告する場合に表示が必要とされる |
| 支払い方法・支払時期 | 後で決済明細と見比べるため |
表記のページは、URLと閲覧した日時が分かる形で保存します。スクリーンショットに加えて、ブラウザの印刷機能でPDFにしておくと、ページ全体を一度に残せます。表記のページは運営側がいつでも直せるので、自分が見た日の状態を手元に残しておくことに意味があります。
表記そのものが見当たらない、あっても住所や電話番号が欠けている、といった場合は、その事実を記録します。消費者庁の特定商取引法ガイドには、法律違反が疑われる事業者の情報を国に知らせる申出制度や情報提供の窓口も案内されています。
表記に会社名があれば、次に国税庁の法人番号公表サイトで検索します。このサイトでは、法人番号を指定された法人の「基本3情報」、つまり商号または名称、本店または主たる事務所の所在地、法人番号を調べることができます。
照合で分かるのは、その名前と住所の組み合わせの法人が登録されているかどうかまでです。登録があっても、その法人が実際にサイトを運営しているとは限りませんし、登録がなくても直ちに違法とは言えません。結果は「一致した」「一致しなかった」「候補が複数あった」のように、事実だけをメモしておきます。検索結果の画面も、入力した言葉と検索した日付が分かる形で保存しておくと、後で相談員が同じ検索をやり直せます。
法人番号公表サイトで見つかった会社について、もう一歩踏み込んで確かめたいときは、法務局の登記を見ます。方法は2つあります。
登記で見ておきたいのは、会社の目的(どんな事業をする会社として登記されているか)、代表者の氏名、本店の移転や商号変更の履歴、設立の日付です。特商法の表記にある代表者名と登記の代表者が違う、ごく最近に設立や移転がある、といった点は、それだけで何かを意味するわけではありませんが、相談先に伝える材料になります。取得した登記のPDFや写しは、表記の保存データと同じフォルダにまとめておきます。
特定商取引法の表記に、国外の住所や外国の会社名だけが書かれていることもあります。消費者庁の解説では、事業者が外国法人や外国に住む個人で、国内に事務所などがある場合には、その国内の所在場所と電話番号も表示事項とされています。国内の連絡先が書かれていないなら、その点をメモしておきます。
法人番号公表サイトは、都道府県の選択で「国外」を選ぶと国外の所在地でも検索でき、英語表記で探す機能もあります。国内に拠点を届け出ている外国の会社であれば、ここで見つかることがあります。英字の会社名は、表記どおりのつづりで検索したうえで、略した形でも試してみます。
海外の事業者との取引のトラブルについては、国民生活センターが越境消費者センター(CCJ)を設けています。ただ、表記は国外でも、やり取りはすべて日本語で、支払いも国内の方法だった、ということもあります。どこに相談すべきか迷うなら、まず188で振り分けてもらうのが近道です。
調べてみると、表記と公的データがきれいに一致しないこともあります。代表的なパターンと、そのときの受け止め方を整理します。
どの場合も、ここで出した結論は仮のものです。最終的な判断は、相談先や弁護士が他の材料と合わせて行います。「見つからなかった」「一致しなかった」という結果も、それ自体が大切な情報です。うまく調べられなかったと遠慮せず、そのまま伝えてください。
照合の結果は、次のような1枚のメモにまとめると伝わりやすくなります。
契約や返金の相談は188、詐欺の被害として届けたいときは#9110や警察署が窓口です。弁護士に依頼すると、交渉や裁判の相手方を確定させるために、弁護士会照会などの手段で調べてもらえる場合があります。電話番号や口座から名義を調べる手段については電話番号や振込口座から運営会社は分かるかをご覧ください。個別に話を整理したい方は相談予約からどうぞ。
A. 言えません。法人番号公表サイトで分かるのは、名称・所在地・法人番号の登録があるかどうかです。事業の中身や、その会社が本当にサイトを運営しているかまでは分かりません。
A. 個人が問い合わせても、相手の個人情報は通常は開示されません。アプリへの通報は行い、相手の情報が必要になる場面では、警察や弁護士を通じた手続きを相談してください。
A. おすすめしません。こちらの情報をさらに渡すことになったり、別の支払いを求められたりするおそれがあります。調べた結果は相談先に渡し、連絡の取り方も相談員と決めてください。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。