電話で突然連絡が来たAmazon名義の偽メールへの対応と注意点
電話で突然連絡が来たAmazon名義の偽メールに注意が必要なケース n 電話で突然連絡が来たAmazon名義の偽メールのような状況に遭遇した場合、その内容に不審…
結論から書きます。Facebookのメッセンジャーやコメント欄に「警察です。あなたの被害金を押収しました」「返金の手続きを代行します」と連絡が来ても、警察がSNSで被害者に連絡したり、返金のために手数料を求めたりすることはありません。警察庁は警察がSNSで連絡しないことを、消費者庁と金融庁は被害回復をうたって金銭を求める勧誘に注意することを、それぞれ呼びかけています。
この記事は、Facebookで知り合った相手の投資話や恋愛がらみの送金で損をした人、またはその被害をFacebookに書き込んだあとで「警察」「回収の専門家」「国の機関」を名乗る連絡を受けた人に向けたものです。一度だまされた人に重ねてお金を払わせる「二次被害」を防ぐ視点で、見分け方と次の一手をまとめました。
警察庁の統計では、Facebookは投資詐欺やロマンス詐欺の入口として繰り返し名前が挙がっています。令和8年上半期(暫定値)のSNS型ロマンス詐欺では、当初の接触ツールとして被害額でマッチングアプリに次ぐのがFacebookでした。SNS型投資詐欺でも、認知件数でInstagramやXとともにFacebookが増加傾向とされています。令和7年の確定値では、LINEやFacebookなどでのダイレクトメッセージをきっかけにした投資詐欺の増加が、被害拡大の主な要因と分析されました。
被害に遭った人は、同じ経験をした人の投稿を探したり、自分の被害を書き込んだりします。その書き込みやコメントは、相手側から見れば「すでに一度お金を払った人」の目印になります。被害を公開の場に書いた直後に、見知らぬアカウントから親切そうなメッセージが届くことがあるのは、このためと考えられます。
もう一つ、被害の直後は「少しでも取り戻したい」という気持ちがいちばん強い時期です。そこへ「警察」や「専門家」という肩書きで返金の話を持ち込まれると、多少の費用なら払ってでも、と考えてしまいがちです。二次被害の勧誘は、まさにその心理を突いてきます。返金の話が来たら、その場で決めずに一晩置き、第三者に見せてから判断する習慣をつけてください。
被害者に向けた二次的な勧誘では、次のような言葉が使われることがあります。いずれも、公的機関が「しない」と明言していることや、注意を呼びかけている内容と重なります。
| 届いたメッセージの例 | 公的機関の説明 |
|---|---|
| 「警察のサイバー担当です。押収した資金をお返しします」 | 警察庁:警察官がSNSで連絡することはない |
| 「返金には手続き費用・保証金が必要です」 | 国民生活センター:示談金を受け取るための費用を請求することはない(同センターをかたる手口の説明) |
| 「国の救済制度で返金できます」「返金手続きを代行します」 | 消費者庁:被害回復を名目にした金銭要求や投資勧誘はきっぱり断るよう注意喚起 |
| 「被害を取り戻すため、この商品に投資してください」 | 金融庁:被害回復と引き換えに別の商品を買わせる勧誘は詐欺的な商法の可能性が高い |
| ビデオ通話で制服や身分証を見せる | 警察庁:ビデオ通話で示された身分証を信用しない |
国民生活センターは、相談したことのない人へ同センターがメールや電話で連絡することはないとも説明しています。自分から相談していない機関から先に連絡が来たという時点で、疑ってかまいません。
見分けるうえで役に立つのは、公的な手続きがどのように進むかを知っておくことです。
振込先の口座が凍結され、残高がある場合には、口座に残ったお金を被害者に配り直す手続き(振り込め詐欺救済法)が始まる場合があります。どの口座がいつまで対象かは預金保険機構が公告し、申請書の提出先は振込先の銀行です。SNSで知らない個人が手数料を集めて返金する仕組みではありません。
警察に被害を届け出ると、捜査の手がかりとして扱われます。捜査の過程で警察が被害者に確認の連絡をすることはあっても、SNSのメッセージで返金を持ちかけ、費用の振込を求めることはありません。本物かどうか迷ったら、届け出た警察署の担当者に、自分で調べた代表番号から問い合わせてください。
「海外の捜査機関が犯人グループの資金を押さえた」「国際機関の返還プログラムに登録すれば戻る」と説明されることもあります。日本で被害に遭ったのであれば、まず相談すべきなのは日本の警察と、振込先の金融機関です。名乗られた機関名が気になるときは、メッセージのリンクではなく自分で検索した公式サイトから確認してください。SNSで個人に登録料や手数料を求めて返金する公的な仕組みは、消費者庁・金融庁・警察庁のいずれの案内にも見当たりません。
弁護士に依頼するなら、自分で探した事務所に自分から連絡するのが基本です。SNSで向こうから声をかけてきた「弁護士」を名乗る人物は、所属する弁護士会に登録があるかを確かめてから判断してください。
一つでも当てはまるなら、返信をやめてスクリーンショットを残し、Facebookの報告機能でアカウントを運営に知らせてください。編集部としては、「返金のために先にお金を払う」話が出た段階で、相手が誰を名乗っていても手を止めることを最低限のルールにしてほしいと考えています。
警察庁は、SNSで個人情報を公開する範囲や、ダイレクトメッセージを受け取れる範囲の設定に注意するよう呼びかけています。Facebookでは、次の点を見直すと、知らない相手からの接触を減らしやすくなります。
同じ被害に遭った人と情報交換したい気持ちは自然なものです。ただ、公開グループやコメント欄での書き込みは、誰が読んでいるかわかりません。二次被害(解決業者詐欺)の注意点もあわせて確認してください。
「返金手続き」として追加で支払った場合も、最初の被害と同じく手段ごとに連絡先を分けて動きます。
相手が「返金の予定表」「受領証明書」などの書類やPDFを送ってきた場合も、消さずに保存してください。記載された振込先や会社名は、警察が口座の凍結や捜査を検討する材料になります。
1回目と2回目の被害は、別々の相手に見えても同じグループの可能性があります。相談の際は両方の記録をまとめて持っていくと、つながりを調べてもらう材料になります。残し方は証拠の保存方法を参考にしてください。
持っていくもの:連絡してきたアカウントの画面とメッセンジャーのやり取りを写した画像、最初の被害と追加の支払いの記録、相手が名乗った名称や所属のメモ。
電話から始まるニセ警察詐欺の全体像は警察をかたる詐欺電話の見分け方にまとめました。個別の状況を相談したい方は相談予約のページへどうぞ。
本記事は公的機関が公開している情報をもとにした一般的な解説であり、返金を保証するものではありません。
A. 返信せず、画面を保存してください。SNSのメッセージで警察官から連絡が来ることはない、というのが警察庁の説明です。本物か確かめたい場合は、自分で調べた警察署の番号か#9110に問い合わせてください。
A. 払わないでください。返金の前に費用を求める話は、消費者庁や金融庁が注意を呼びかけている二次被害の典型です。名乗っている機関がどこであっても、SNSで個人に手数料を求めて返金する公的な仕組みは、公的機関の案内では確認できません。
A. 投稿するなら公開範囲を限定し、金額や送金先の詳細は控えめにするのが安全です。公開の投稿を見て、返金代行を装う人物が近づいてくることがあります。情報交換より先に、警察や消費生活センターへの相談を済ませることをおすすめします。
A. 振込先の金融機関に連絡して口座の凍結を依頼し、警察にも最初の被害とあわせて届け出てください。口座に凍結の時点で口座にお金が残っていれば分配金の手続きにつながる可能性はありますが、戻る額は残高しだいです。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
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