インスタDMで楽天市場の「当選」連絡が来たら|公式アカウントの確かめ方と入力後の対処

Instagramで楽天市場らしきアカウントをフォローしたら、「プレゼントに当選しました」というDMが届いた。リンクを開くとクレジットカードの登録を求められた。そんな場面で、本物かどうかを確かめたい方に向けた記事です。

最初に押さえておきたいのは、楽天市場自身がこの流れを注意喚起の事例として公表していることです。楽天市場の公式ヘルプには、公式Instagramアカウントを装ったアカウントをフォローした後に当選DMが届き、リンク先でカード登録を求められたという例が載っています。そのうえで、楽天市場の公式アカウントはrakuten_officialであり、DMでクレジットカード情報を聞くことはないと明記されています。

以下では、DMの送り主が公式かどうかを見分ける方法、偽のページで入力を求められやすい項目、入力してしまった後の手順、楽天カードを使っている人が確認したい機能、通報先を順番に説明します。

楽天市場が注意を呼びかけている「当選DM」の流れ

楽天市場のヘルプページ「楽天市場を装った不審なInstagramアカウント」で紹介されている手口は、次のような順で進みます。

  1. 楽天市場の公式に見えるアカウントをフォローする(表示名やアイコンは本物とよく似ている)
  2. しばらくして「プレゼントに当選した」というDMが届く
  3. DM内のリンクをタップすると、クレジットカードの登録を求める画面が開く

応募した覚えがある人ほど、当選の知らせを疑いにくくなります。キャンペーンに参加したのは本物の企画でも、当選を知らせてきたアカウントが別物という組み合わせもありえます。応募の有無ではなく、誰から、どこへ誘導されたのかで判断してください。

楽天市場は、楽天をかたる不正の事例一覧の中で「Instagram詐欺アカウント」を独立した項目として掲げています。メールやSMSだけでなく、SNSのDMも入口として使われていると考えておくのが安全です。

DMの送り主が公式かどうかを確かめる4つの点

見た目が本物そっくりでも、次の点を順に照らし合わせれば、多くの場合は区別がつきます。

1. ユーザーネームを一文字ずつ見る

表示名は誰でも「楽天市場」にできます。確認するのは@以下のユーザーネームです。楽天市場がヘルプで示している公式のユーザーネームはrakuten_officialです。アンダーバーの位置が違う、末尾に数字や「jp」「_sale」などが付いている場合は別のアカウントです。

2. 公式サイトの一覧から逆にたどる

楽天市場は「SNS公式アカウント一覧」のページを設けており、Facebook、LINE、X(旧Twitter)、Instagram、YouTubeの公式アカウントを掲載しています。ブラウザで楽天市場のサイトを自分で開き、この一覧のリンクからInstagramに移動して、DMの送り主と同じアカウントかを見比べてください。

3. フォロー直後やストーリーへの反応直後のDMを疑う

フォローしたタイミングを見計らって連絡が来るのは、偽アカウントがフォロワーを一覧で監視しているためと考えられます。反応した直後に届く当選連絡ほど、慎重に扱ってください。

4. 求められている行動を書き出す

カード番号、セキュリティコード、楽天IDとパスワード、身分証の画像。このどれかを求められた時点で、楽天市場が「DMでは聞かない」と明言している範囲に入ります。それ以上進む必要はありません。

偽アカウントとDMの文面に出やすい特徴

公式との照合に加えて、アカウントやDMの文面そのものにも手がかりが残っていることがあります。ひとつでも当てはまれば、リンクを開く前に手を止めてください。

  • 期限で急かす:「24時間以内に手続きしないと当選が無効になります」のように、考える時間を奪う書き方をしている
  • 送料や手数料だけを求める:賞品は無料だが「配送料の300円だけカードで」と、少額の決済を口実にカード情報を入れさせる
  • リンク先のドメインが楽天と無関係:短縮URLや、楽天と関係のない文字列のドメインが使われている。楽天市場は、過去に報告を受けた偽サイトのURLを「楽天を装ったWEBサイト一覧」として公開している
  • アカウントの経歴が浅い:投稿数が少ない、フォロワーに比べて投稿が新しいものばかり、といった特徴がある。Instagramのプロフィールに表示される「このアカウントについて」で、開設時期を見られることもある
  • 日本語が不自然:句読点の代わりにピリオドやカンマが使われている、敬語の使い方がちぐはぐ、といった違和感がある。楽天カードも、不審なメールを見分けるポイントとして同じ点を挙げている

逆に、これらに当てはまらないから本物だとはいえません。文面が自然で急かさないDMでも、カード情報や楽天IDを求めてきたら扱いは同じです。

偽のページで入力を求められやすい項目

フィッシング対策協議会は、楽天や楽天市場・楽天カードをかたるフィッシングについて繰り返し緊急情報を出しています。そこで確認された偽サイトでは、次のような情報を入力させる作りになっていました。

分類入力させられる項目の例
アカウント情報ユーザID、パスワード
本人の連絡先メールアドレス、住所、生年月日、電話番号
カード情報カード番号、有効期限、セキュリティコード、名義
認証情報本人認証サービス(3Dセキュア)のパスワード
その他楽天ポイントカード番号、運転免許証やパスポートの画像

協議会の説明では、偽サイトの多くが本物の画面を写し取って作られており、画面の見た目だけで真偽を判断するのは極めて困難です。「ロゴも色も本物と同じだったから入力した」という状況は珍しくありません。ページの作りではなく、そこへたどり着いた経路で判断するほうが確実です。

当選の賞品を送るのに、カードのセキュリティコードや3Dセキュアのパスワードが必要になる場面は通常考えにくいものです。「送料だけ」「本人確認のため」と説明されていても、入力は控えてください。

リンクを開いた・入力した後にやること

どこまで進んだかによって、やることが違います。

リンクを開いただけで、何も入力していない

楽天市場は、不審なURLを開いてしまった場合の対応として、無線LANを切る、セキュリティソフトで端末を検査する、必要に応じて警察のサイバー犯罪相談窓口に相談する、といった手順を案内しています。ファイルがダウンロードされていたら開かずに削除してください。

楽天IDとパスワードを入れた

  1. 楽天会員情報管理のページを自分で開き、パスワードを再設定する
  2. 同じパスワードを使っていた他のサービス、特に登録メールアドレスのパスワードも変える
  3. ログイン履歴で見覚えのないアクセスがないか確かめる

カード情報を入れた

楽天市場は、不正に使われる前に電話でカードの停止手続きを急ぐよう呼びかけています。楽天カードの場合は、楽天カードの問い合わせページにある紛失・盗難の窓口が案内先です。他社のカードなら、カード裏面の番号に電話します。

身分証の画像を送った

画像が悪用されて口座開設や契約に使われるおそれがあります。警察に相談した記録を残し、心当たりのない契約の連絡が来たらすぐに事業者へ申し出られるよう、送った画像の種類と日時を控えておいてください。

DMで入力したカード番号がどのように使われうるか、補償の申告期限については3Dセキュアの認証コードを偽サイトに入れた場合で詳しく扱っています。

楽天カードを使っている人が確かめたい機能

DMのリンク先で入力したのが楽天カードの情報なら、楽天カード側が用意している仕組みも確認しておくと、被害の早期発見につながります。

  • カードご利用通知:アプリへの通知でカードの利用をすぐに知らせる機能。見覚えのない利用に早く気づける
  • 本人認証サービス(3Dセキュア):ネットでの買い物時に本人確認をはさむ仕組み
  • フィッシング警告画面:楽天カードと株式会社ACSiONが2026年5月1日から導入した機能。偽サイトに楽天IDやパスワード、カード番号などを入力した疑いがある利用者に警告画面を表示する

警告画面が出たら、それは入力が偽サイトに渡った疑いがあるという知らせです。出なかったから安全だと考えるのではなく、入力した自覚があれば自分から停止の連絡を入れてください。

楽天カードは、メールや電話でカード番号16桁、楽天ID、ワンタイムパスワードを聞くことはないと公式に案内しています。DMでも同じ考え方で扱って差し支えありません。

通報先と相談先

被害の有無にかかわらず、偽アカウントを見つけたら次の3か所に知らせておくと、同じDMを受け取る人を減らす助けになります。

  • Instagramの報告機能:アカウントのプロフィール画面から、なりすましとして報告する
  • 楽天の「なりすましサイト・偽メール報告フォーム」:楽天を装ったホームページやメール、SMSの情報を受け付けている
  • フィッシング対策協議会:偽サイトのURLを伝えると、閉鎖に向けた調査の材料になる

報告の前に、偽アカウントのユーザーネーム、DMの画面、リンクのURLを保存しておいてください。アカウントは報告後に消えることが多く、後から相談するときに説明の材料がなくなってしまいます。保存の方法は証拠の残し方を参照してください。

カードの不正利用が見つかった場合や、お金を支払ってしまった場合は、お住まいの都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口か、#9110で相談できます。InstagramのDMからAmazonの偽サイトに誘導された例はインスタDMから偽サイトに進んだときの確認で扱っています。

よくある質問

Q. 楽天市場の公式Instagramアカウントはどれですか?

A. 楽天市場のヘルプでは、公式アカウントはrakuten_officialと案内されています。楽天市場の「SNS公式アカウント一覧」のページからたどると、確実に公式へ移動できます。

Q. 楽天市場のキャンペーンに本当に応募していました。当選DMは本物の可能性もありますか?

A. 応募していても、連絡してきたアカウントが公式とは限りません。楽天市場はDMでクレジットカード情報を聞くことはないとしています。カード番号や楽天IDの入力を求められたら、応募の有無にかかわらず入力しないでください。

Q. 偽のページにカード番号を入れましたが、まだ請求は来ていません。何もしなくていいですか?

A. 請求が来る前に動くほうが被害を抑えやすくなります。楽天市場は、カード番号を入力した場合は電話でカードの停止手続きを早急に行うよう案内しています。カード会社に連絡し、再発行についても相談してください。

Q. 楽天カードの「フィッシング警告画面」とは何ですか?

A. 楽天カードとACSiONが2026年5月1日から導入した機能で、偽サイトに楽天IDやパスワード、カード番号などを入力した疑いがある人に警告を表示します。表示されたら、パスワード変更やカード停止の手続きを急いでください。

この記事の出典

※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。

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参考資料

  • 警察庁「サイバー犯罪・特殊詐欺に関する情報」
  • 消費者庁・国民生活センター「消費者トラブルに関する公表情報」
  • 金融庁「無登録業者に関する注意喚起」
免責:本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の事案に対する法的助言ではありません。記載内容により返金・回収・解決を保証するものではありません。個別のご相談は、弁護士または公的機関にご確認ください。