メールで案内が届いた特定商取引法とサクラサイトを疑ったときの確認方法
メールで案内が届いた特定商取引法とサクラサイトに注意が必要なケース n メールで案内が届いた特定商取引法とサクラサイトのような状況に遭遇した場合、その内容に不審…
SNSで知り合った相手から「続きはメールで」と言われ、アドレスを交換した。その後、相手のメールに書かれたURLからサイトに登録し、ポイントを買い始めた。そんな経緯の人が、いまいちばん気にかけておきたいのがメールの残し方です。
SNSからメールへ移ると、記録が「SNS」「メール」「サイト」の3か所に分かれます。そのうちメールは、送信元のアドレスや届いた日時、案内されたURLなど、誘導の経路を示す情報を多く含んでいます。一方で、ゴミ箱や迷惑メールフォルダに入ったまま一定期間がたつと、自動で消えてしまうこともあります。
この記事では、消してはいけないメールの見分け方、パソコンとスマホそれぞれでの保存方法、3か所の記録を1本の時系列にまとめる方法、迷惑メールの情報提供の仕方を順に説明します。
消費者庁が紹介しているサクラサイトの事例には、無料のSNSで知り合った相手に促されて別のサイトへ移り、メール交換のためのポイント代を払い続けたケースがあります。入口のSNS、連絡に使ったメール、お金を払ったサイトが、それぞれ別の場所にあるのが特徴です。
| 場所 | 残っている情報 | 消えやすさ |
|---|---|---|
| SNS | 相手のアカウント、最初の会話、メールアドレスを交換したやり取り | 相手がアカウントを消すと見られなくなる |
| メール | 送信元アドレス、受信日時、サイトのURL、支払いの案内 | 自分で消したり、自動削除されたりしない限り残る |
| サイト | 会員ID、メッセージ、ポイントの購入・消費履歴 | サイトの閉鎖や退会で見られなくなる |
SNSの相手がアカウントを消したり、サイトが閉じたりした後でも、メールの受信トレイだけは自分で守ることができます。3つのうち、確実に自分の手元で管理できるのはメールだけと言ってよいでしょう。相談の場では「どの経路でサイトにたどり着いたか」を説明することになるため、メールはその説明を支える柱になります。
気持ちのうえでは見たくないメールもあると思いますが、相談が終わるまでは次のメールを消さずに置いておいてください。
出会い系サイトについての国民生活センターの事例紹介には、支援金を渡すというメールから出会い系サイトへ誘導され、ポイント購入を繰り返したのに支援金を受け取れなかったケースも含まれています。メールの文面そのものが、どんな名目で支払いを求められたかを示す材料になります。
途中でサイトの名前が変わった、似た名前の別サイトから案内が届くようになった、というときも、名前が違うからと消してしまわないでください。運営者が同じかどうかは利用者には分からないため、届いたものはすべて同じフォルダに集めておくのが無難です。
画面のスクリーンショットだけだと、表示名しか写らず、実際の送信元アドレスや経由したサーバーの情報が抜け落ちます。パソコンでGmailを使っている場合は、次の2つの方法で原本ごと保存しておくと安心です。
Gmailヘルプによると、メールを開いて返信アイコンの横にある「その他」から「メッセージのソースを表示」を選ぶと、ヘッダーを含む詳細が新しいウィンドウに表示されます。「クリップボードにコピー」で内容をコピーできるので、テキストファイルに貼り付けて保存します。
同じ「その他」のメニューから「メッセージをダウンロード」を選ぶと、メールを.eml形式のファイルとして保存できます。このファイルには本文とヘッダーがまとまって入っているため、後で相談先に渡す資料として扱いやすくなります。
あわせて、ゴミ箱の扱いにも注意してください。Gmailヘルプでは、削除したメールはゴミ箱に30日間保存され、その後は完全に削除されて元に戻せないと説明されています。うっかり消したメールがあれば、30日以内にゴミ箱から受信トレイへ戻しておきましょう。迷惑メールフォルダに振り分けられたメールも、しばらくすると自動で消えることがあるため、早めに確認してください。
スマホの標準メールアプリやキャリアメールでは、パソコンのようにヘッダーを簡単に書き出せないことがあります。その場合は、次の点を意識して残してください。
撮ったスクリーンショットは、編集アプリで切り取ったり書き込んだりせず、そのまま保管します。人に見せたくない部分がある場合も、原本とは別にコピーを作り、コピーの側で隠すようにしましょう。
パソコンでも受信できる設定にできるなら、パソコン側で原本を保存するのが確実です。撮った画像や保存したファイルは、スマホとクラウドなど2か所以上に置いておきます。
保存したものは、そのままでは量が多く、相談の場でうまく伝わりません。次のような表を1枚作り、日付順に並べておくと、第三者が流れをつかみやすくなります。
| 日付・時刻 | 場所 | できごと | 保存した記録 |
|---|---|---|---|
| (例:初めてDMが来た日) | SNS | 相手から話しかけられた | DMのスクリーンショット |
| (例:アドレスを交換した日) | SNS→メール | メールで話そうと言われた | DMと最初のメール |
| (例:登録した日) | メール→サイト | メールのURLから登録した | 誘いのメール、登録完了メール |
| (例:初めて払った日) | サイト | ポイントを購入した | 購入完了メール、明細 |
相談に行くときは、表を印刷したものと、保存したメールや画像を入れたスマホかパソコンを持っていくと、相談員がその場で原本を確認できます。
表は空欄があっても構いません。「このメールが届いた直後に購入した」といったつながりが見えることが大切です。サイト側の記録の集め方はサクラサイト被害の証拠の残し方、保存の基本は証拠の残し方でも説明しています。
頼んでいない宣伝メールがサイトから届き続けるなら、迷惑メール相談センターに知らせる方法があります。一般財団法人日本データ通信協会が総務省から委託を受けて運営している窓口で、特定電子メール法に反する疑いのあるメールの情報を集めています。
送り方は端末によって違います。同センターの案内によると、パソコンでは問題のメールを新規メールに添付して送り、差出人を偽っているメールならヘッダー情報も付けます。スマホの場合、ドコモでは本文の冒頭に受信日と差出人のアドレスを書き加え、元の本文は変えずに転送します。iPhoneでは本文を一切いじらず、そのまま転送するよう求めています。転送する前に、自分用の原本が受信トレイに残っていることを確かめてください。
情報提供の目的は送信者への行政上の措置で、払ったお金が戻ってくる仕組みではない点に注意してください。お金のことは、188(消費者ホットライン)から消費生活センターにつないでもらい、相談しましょう。振込で払った場合や、脅すような連絡が来ている場合は、#9110(警察の相談窓口)への相談も考えましょう。
同じシリーズでは、経路ごとの注意点を経路ごとの見分け方と相談先にまとめています。専門家に相談したい場合は相談予約をご利用ください。
A. Gmailなら、削除から30日以内であればゴミ箱から戻せます。完全に消えてしまった場合も、サイトの登録完了メールや購入履歴、SNSでのやり取りなど、ほかの記録で経緯を説明できることがあります。残っているものを集めて相談してください。
A. 変わったこと自体が記録になります。それぞれのアドレスから届いたメールを消さずに残し、いつ切り替わったかを時系列の表に書き込んでおきましょう。
A. 情報提供は、違反の疑いがある送信者への措置に活用するためのもので、送信者に返信するわけではありません。相手に直接返信したり、メール内の配信停止リンクを押したりするのは避けてください。
A. 返信せずに、そのメールも保存しておきましょう。料金の請求に根拠があるかどうかは、規約や支払いの記録と合わせて消費生活センターで確認してもらうのが安全です。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。