VIP CLUB(ビップクラブ)の評判は?運営会社の登記と1往復500円の料金

先に要点を書きます。VIP CLUB(ビップクラブ)は「新しいソーシャルコミュニティサイト」を名乗っていた、ポイント制のメッセージサイトです。2023年5月にインターネット・アーカイブが保存したページには特定商取引法の表記があり、そこに書かれた会社名と所在地は、国税庁が公開している法人番号の登録内容(大阪市の法人)と合っていました。一方、サイトが使っていたドメインは2026年9月26日の時点で登録情報が見つからず、いまは開けません。

この記事は、「支援します」「分配金を受け取れます」といったメールをきっかけにVIP CLUBへ登録し、ポイントを買ってしまった方や、支払うかどうか迷っている方に向けて書いています。VIP CLUBを詐欺と断定するものではなく、口コミや被害額を載せることもしていません。裏付けが取れた点と取れなかった点は、見出しを分けて書いています。

VIP CLUB(ビップクラブ)とは?保存ページと法人番号で確かめたこと

注意喚起系の第三者サイトに載っていたドメイン(wcyrgwit5.com)を手がかりに、過去のウェブページを残している米国の非営利団体のアーカイブ(Wayback Machine)で、当時の画面を読みました。トップページ、料金案内、特定商取引法に関する表示、資金決済法に関する表示、利用規約、運営会社のページが残っていました。

項目保存ページの表記(2023年5月30日保存分)
サイトの説明「VIP CLUBは新しいソーシャルコミュニティサイトです」
販売業者株式会社フロンティア
所在地大阪府大阪市中央区の住所(表記では町名が「内久寺宝寺」となっている)
届出番号インターネット異性紹介事業の届出番号と電気通信事業の届出番号が記載されていた
支払い方法銀行振込、クレジット決済、電子マネー各種
返金購入済みのポイントは返品・返金に応じない、という趣旨の記載

法人番号公表サイトとの照合

同じ商号の会社は全国に数多くあるため、郵便番号で絞り込んで検索しました。その結果、法人番号9140001032953の株式会社フロンティアが、大阪市中央区内久宝寺町4丁目4-3(表記と同じビル名)に登録されていました。表記の「内久寺宝寺」は、登記上の「内久宝寺町」の書き誤りとみられます。

この法人には、2019年に商号の変更と本店所在地の変更(兵庫県神戸市から現在地へ)の履歴があり、法人番号の指定日は2015年10月です。サイトの運営会社ページには「設立 2020/01/17」と書かれており、登記の履歴とは年が一致しません。どちらが正しいかを当サイトで判断する材料はありませんが、書面で連絡するときは法人番号の登録内容も控えておくと、相手の特定に役立ちます。

確認できなかったこと

  • 現在の運営状況:ドメインwcyrgwit5.comは、登録情報を返すVerisignのRDAPで該当なし(2026年9月26日)
  • 公的機関の名指し:消費者庁や国民生活センターの公表資料に「VIP CLUB」の名前は見当たらなかった
  • サイト内の会員が実在の人物かどうか

運営責任者として個人名も書かれていましたが、本記事では載せていません。

料金案内から計算する、やり取り1往復の費用

保存された料金案内では、ポイントの単価は「1PT=10円」、支払いは「完全前払い」とされていました。主な消費ポイントは次のとおりです。

操作ポイント円に換算
メールを送る30300円
受信メールを読む20200円
受信メールに添付された画像を見る20200円
プロフィールを見る・画像を添付する0無料

相手のメールを読んで返事を送ると、それだけで500円です。相手が画像を付けてくれば700円になります。1日に10往復すれば5,000円、それを1か月続ければ15万円という計算です。

表記から読み取れる注意点

  • 購入額の上限がない:資金決済法に関する表示に「金額の上限は定めておりません」とあった
  • カードは為替で金額が変わる:カード決済は為替レートしだいで請求額が変わりうる、と注記されていた。明細には海外の決済代行会社の名前が出ることがある
  • ポイントの有効期限:最終ログインから6か月で失効
  • 退会:申請から土日祝日を除く7日以内に対応、残ポイントは消滅、手数料はかからない(利用規約第12条)

読むだけで費用がかかる仕組みでは、相手からのメールが増えるほど支払いも増えます。「返事をくれれば支援金の手続きが進む」と言われ続けている場合は、いったん手を止め、これまでの合計額を明細から書き出してみてください。

「分配金」「支援します」のメールから始まる流れと、見直したい点

第三者の注意喚起サイトには、VIP CLUBについて「30億円の分配キャンペーン」をうたうメールが届き、登録後に数千万円単位の支援を申し出る人物とやり取りするうちに、ポイント不足を理由に購入を求められた、という流れが掲載されています。当サイトはこの内容を独自に確かめてはいませんが、同じ型の相談は公的機関も取り上げています。

  • 国民生活センターは出会い系サイトの相談事例として、支援金を渡すという内容のメールを入口にポイント制のサイトへ移され、いくら払っても受け取り方がわからないままだった例を載せています。
  • 2025年9月11日付の消費者庁の公表は、団体風の名前で巨額の支援金を持ちかけ、受け取り費用の名目で電子マネーを買わせる手口を取り上げたものです。

規約と説明が食い違っていないか

VIP CLUBの利用規約第5条には、このサイトは出会いの保証やあっせんをするものではない、という一文がありました。サイト自身が、会員同士の出会いやお金の受け渡しを約束していないということです。メッセージの中で大金の受け取りを約束されても、それをサイトが保証する仕組みにはなっていません。

いったん止まる目安

  • 受け取るはずのお金の手続きに、自分の側の支払い(ポイント購入)が必要とされる
  • 口座番号を求めず、支店名や名義だけを聞いて「振込の準備ができた」と言う
  • 担当者や支援者が次々に入れ替わり、そのたびに新しい名目が出てくる

一つでも当てはまるなら、追加のポイント購入をやめて記録の保存に移ってください。支援金名目の手口の全体像は支援金詐欺の公的相談先にもまとめています。

似た名前のサービスと取り違えないために

「VIP」「クラブ」は多くの事業者が使う言葉で、検索結果には無関係のサービスも並びます。

  • Yahoo!ファイナンスVIP倶楽部:日本株のリアルタイム株価などを見られる有料サービスで、本記事のVIP CLUBとは別物です。
  • VIP ROOM(ビップルーム):名前が似たメッセージサイトですが、運営表記もドメインも異なります。こちらはVIP ROOMの記事で扱っています。
  • ナイトクラブのVIP席、飲食店:予約サイトや店舗の口コミが混ざって表示されます。

自分が使ったのがどれかは、登録完了メールの送信元アドレス、ブラウザの履歴に残るURL、カード明細や振込控えの請求者名で確かめられます。相談するときも「VIP CLUB」という名前だけでなく、この三つを一緒に伝えてください。名前が同じだけの企業へ連絡したり、ネットに苦情を投稿したりすると、無関係の相手に迷惑がかかります。

支払い方法別に、取り戻しを試みる手順

どの手段でも取り戻せる保証はありません。それでも、払い方によって連絡すべき先ははっきり分かれています。早く動くほど選択肢が残ります。

銀行振込

振込元の銀行と警察に、詐欺被害の可能性があるとして連絡します。振込先の口座が凍結されれば、振り込め詐欺救済法の手続きで、口座に残っていた額から分配を受けられることがあります。凍結された口座の一覧(公告)は預金保険機構が公開しています。詳しくは銀行振込の被害対応をご覧ください。

クレジットカード

明細に載った加盟店名、利用日、金額をメモしてから、カード会社に調査を頼みます。VIP CLUBの表記にあったように為替で請求額が変わる決済は、海外加盟店の扱いになっているかもしれません。リボ払いか、支払いが2か月を超える分割払いで金額が一定以上なら、割賦販売法にもとづき支払いを止めるよう求められることもあります。

電子マネー

カードの番号、購入したコンビニのレシート、番号を入力した画面を残し、発行会社に連絡します。相手が使い切る前なら利用停止の相談ができることがあります。

記録の残し方

サイトは閉じているため、手元にあるメール、明細、スクリーンショットが唯一の記録になります。日付順に並べ、証拠の残し方の手順でまとめておくと、どの窓口でも説明が短く済みます。

相談先と、電話の前に手元にそろえるもの

  • 警察相談専用電話 #9110:支援金や分配金を名目に支払ったとき。振込先口座の凍結にもかかわる
  • 消費者ホットライン 188:ポイント課金の経緯を含めて相談できる。近くの消費生活センターにつながる
  • 法テラス・弁護士:金額が大きい、または運営会社への請求を具体的に考えたいとき

そろえておくもの

  1. 最初に届いたメール(転送せず、元のまま)
  2. 支払いの記録(振込控え、カード明細、電子マネーのレシート)
  3. サイト内でやり取りした相手の名前と、言われた名目のメモ
  4. 本記事で触れた運営表記(会社名と法人番号)

「返金できます」と連絡してくる業者に費用を払うと、被害が重なることがあります。二次被害への注意も確かめてから動いてください。当サイトの窓口は相談予約から利用できますが、解決をお約束するものではありません。

よくある質問

Q. VIP CLUB(ビップクラブ)の運営会社はどこですか?

A. 2023年5月に保存された特定商取引法の表記では、販売業者は株式会社フロンティアで、所在地は大阪市中央区でした。国税庁の法人番号公表サイトには、同じ所在地の法人(法人番号9140001032953)が登録されています。現在はサイトが開けないため、最新の表記は確認できません。

Q. VIP CLUBのサイトが開けません。どうなっていますか?

A. サイトが使っていたドメインwcyrgwit5.comは、2026年9月26日時点で登録情報が見つかりませんでした。閉鎖の理由は公開情報からはわかりません。手元のメールや明細を保存し、支払った方は188か#9110に相談してください。

Q. 支援金を受け取るためにポイントを買い続けています。やめても大丈夫ですか?

A. 受け取りのために自分の側が支払う仕組みは、公的機関が繰り返し注意を促している手口と同じ形です。追加の購入はいったん止め、これまでの支払いの記録をそろえて相談することをおすすめします。

Q. 退会すれば、残りのポイント分は返ってきますか?

A. 保存された利用規約では、退会時の残ポイントは消滅し、購入済みポイントの返金は行わないとされていました。ただし、勧誘の説明が事実と違っていた場合などは、契約の取り消しを主張できる余地があるため、規約だけで判断せず相談窓口で確かめてください。

この記事の出典

※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。

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詐欺返金相談ナビの相談前整理事例

サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。

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参考資料

  • 警察庁「サイバー犯罪・特殊詐欺に関する情報」
  • 消費者庁・国民生活センター「消費者トラブルに関する公表情報」
  • 金融庁「無登録業者に関する注意喚起」
免責:本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の事案に対する法的助言ではありません。記載内容により返金・回収・解決を保証するものではありません。個別のご相談は、弁護士または公的機関にご確認ください。