Facebookで勧誘された国税庁を名乗る詐欺メールについての解説と相談先
Facebookで勧誘された国税庁を名乗る詐欺メールに注意が必要なケース n Facebookで勧誘された国税庁を名乗る詐欺メールのような状況に遭遇した場合、そ…
「コンビニで電子マネーを買わされる詐欺」と聞くと、高齢の方が電話でだまされる場面を思い浮かべる人が多いかもしれません。ですが統計を見ると、20代・30代の被害も決して少なくありません。この記事は、スマートフォンでのやり取りをきっかけにコンビニでの支払いを求められた、または払ってしまった若い世代の方に向けたものです。
結論から書くと、警察庁の令和7年の統計で、架空料金請求詐欺の認知件数は20代が1,062件と、60代に次いで2番目に多くなっています。入り口はSNSの副業広告、出会い系やマッチングの相手、身に覚えのない未納料金のSMSなど、ふだん使っているスマホの中にあります。払ってしまった場合も、記録を残して188と警察に相談する流れは年代に関係なく同じです。
令和7年の確定値(警察庁、2026年6月公表)を見ると、架空料金請求詐欺(未払いの料金があるなど、架空の事実を口実にお金をだまし取る手口)は5,706件、被害額は131.7億円でした。年代別の内訳は次のとおりです。
| 年代 | 認知件数 | 被害額 |
|---|---|---|
| 60代 | 1,086件 | 36.5億円 |
| 20代 | 1,062件 | 11.4億円 |
| 70代 | 954件 | 26.6億円 |
| 50代 | 901件 | 21.8億円 |
同じ資料では、架空料金請求詐欺のうち20代と30代が占める割合は件数で30.0%と、前の年より6.8ポイント上がりました。警察庁は、オレオレ詐欺や架空料金請求詐欺で高齢者以上に20代・30代にも被害が広がっていることを、特殊詐欺全体に占める高齢者の割合が下がった主な要因に挙げています。
被害額で見ると20代は1件あたりの金額が比較的小さい傾向がうかがえますが、手元の貯金や給料で払える範囲の金額を何度も求められ、合計がふくらむケースもあります。「少額だから」と一人で抱え込まないことが大切です。
国民生活センターは若者向けの注意喚起シリーズで、SNSをきっかけにした副業のもうけ話や、SNSで知り合った相手から別のサイトへ誘導される出会い系のトラブルなどを取り上げています。2026年5月の発表でも、簡単なタスクで稼げるとうたう副業トラブルについて「20~30代に被害が急増中」と注意を呼びかけました。コンビニでの支払いにつながりやすい場面を、一般的な流れとして整理します。
SNS広告から個別のチャットに移り、「始めるには登録料が必要」「報酬を受け取るには手数料を先に」と言われる流れです。支払い方法として、コンビニで電子マネーを買う、コンビニで番号払いをする、と指定されることがあります。
親しくなった相手に別のサイトへ誘われ、連絡を続けるためのポイント購入や、相手の「急な出費の立て替え」を求められる流れです。ギフトカードや電子マネーの番号を送るよう言われる形がよく見られます。
有料動画サイトや通信料金の未納をかたるSMSやメールが届き、記載の番号に電話するとコンビニでの支払いを指示されるものです。国民生活センターの集計では、架空請求に関する相談は2024年度が16,566件、2025年度が8,546件寄せられています。
若い世代は、バーコードを画面に出してレジで払う、アプリで番号を受け取って払う、といった支払いにふだんから慣れています。そのため、見知らぬ相手から届いた番号やコードで払うことにも、違和感を持ちにくい面があります。
気をつけたいのは、次の3点です。
日本資金決済業協会も、他人に言われるままネット用のプリペイドカードを買うことや、IDを人に教えることをしないよう注意を促しています。「自分は仕組みを分かっている」という自信があるときほど、支払い先が誰なのかを一度立ち止まって確かめましょう。
若い世代が関わりやすい入り口では、支払いの直前に似た言い回しが出てくることがあります。どれか一つでも出てきたら、送金やコンビニでの購入を保留し、画面を保存したうえで誰かに見せてください。
| 場面 | 出てきやすい言葉 | 立ち止まる理由 |
|---|---|---|
| 副業・もうけ話 | 「最初だけ自己負担」「報酬の受け取りに手数料が必要」 | 報酬を払う側がお金を先に求める構図になっている |
| 出会い・マッチング | 「このサイトに移ろう」「今だけ立て替えて、すぐ返す」 | 連絡の場所と支払いを相手が一方的に決めている |
| 未納料金の連絡 | 「本日中に払わないと法的措置」「払えば大半が戻る」 | 警察庁が詐欺電話の典型として紹介している言い回しに近い |
| どの場面でも | 「コンビニで電子マネーを買って番号を送って」 | 番号を伝えた時点で、額面分を相手が使えるようになる |
相手が「ほかの人もみんなやっている」「疑うなら手続きを止める」と圧をかけてくる場合もあります。急がせる言葉が増えるほど、立ち止まる価値は高くなります。迷ったときに「友だちに相談してから決める」と返して反応を見るのも一つの方法です。本当に正当な取引であれば、数時間待ったことで話がなくなることはまずありません。
気づいた時点で次の順に動けば、相談先で状況が伝わりやすくなります。
支払いのために消費者金融などから借り入れをしてしまった場合も、その記録を含めて相談してください。国民生活センターの副業トラブルの事例には、借入金を送金させられたケースも含まれています。
「こんな話にだまされたと知られたくない」という気持ちから、相談をためらう人は少なくありません。ただ、時間がたつほど相手の連絡先が消えたり、記録が流れたりして、説明がしにくくなります。家族に話す前に、まず外部の窓口を使う方法があります。
| 相談先 | 連絡方法 | 相談できること |
|---|---|---|
| 消費者ホットライン | 188 | 買い物・契約・支払いの困りごと。地元の消費生活センターへ案内される |
| 警察相談専用電話 | #9110 | 詐欺の疑いがある被害の相談。緊急時は110番 |
| 法テラス(日本司法支援センター) | 0570-078374 | 法制度や相談窓口の案内。弁護士費用の立替制度の確認 |
2022年4月から成年年齢が18歳に引き下げられ、18歳・19歳の契約は、未成年者であることを理由にした取消しができなくなっています。国民生活センターも若者に向けて、困ったときは188へ相談するよう呼びかけています。相談前に何をまとめればよいかは相談前チェックリストで確認できます。
一度被害に遭うと、連絡先の情報が出回り、別の名目で再び連絡が来ることがあります。次の設定と習慣を身につけておくと、入り口を減らせます。
警察庁の架空料金請求詐欺の解説でも、SMSやはがきに書かれた連絡先に電話しないこと、知らない番号からの着信を拒否に設定することが勧められています。「被害金を取り戻す」と持ちかける連絡が後から来た場合は、二次被害の注意点を読んでから判断してください。支払い方法を問わない基本の流れは、コンビニ払いで支払った詐欺被害の対応で確認できます。
A. 金額にかかわらず相談できます。少額を何度も払わされて合計がふくらむこともあるため、早めに188や#9110へ経緯を伝えてください。相談の記録が、同じ相手による被害の把握につながることもあります。
A. ブロックしてもトーク履歴が残る場合があります。残っている画面、相手のID、支払いの記録を撮影して保存してください。消えてしまった部分は、覚えている範囲で日時と内容をメモにしておくと相談に役立ちます。
A. 返金されるかどうかは、支払い方法や相手の状況によって異なり、保証はできません。電子マネーなら発行会社、番号払いなら受領証の支払先が手がかりになります。まずは188で状況を伝え、どこへ何を伝えるか助言を受けてください。
A. 警察庁の令和7年の統計では、架空料金請求詐欺の認知件数は20代が1,062件で、60代に次いで2番目に多い年代でした。20代と30代を合わせると件数の30.0%を占めています。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。