ロマンス詐欺で送金してしまった場合の返金と対処法
ロマンス詐欺でお金を送金してしまった場合、できるだけ早く行動することが回収の可能性を高めます。銀行振込なら「組戻し」、クレジットカードなら「チャージバック」が有…
見覚えのない、モデルのような写真のアカウントから友達申請が届いた。承認するかどうか迷っている段階なら、まだお金も個人情報も相手に渡っていません。SNS型のロマンス詐欺や投資詐欺は、この「つながる」一歩から始まることが多いため、承認前の数分の確認がいちばん効きます。
この記事は、Facebookで面識のない美女・美男から申請を受けた人に向けて、プロフィール画面のどこを見ればよいか、判断がつかないときにどう扱えばよいか、申請そのものを減らす設定を順に説明します。警察庁の統計とMetaの公式ヘルプを根拠にしています。
令和7年(2025年)の1年間に警察庁が確定値として集計したSNS型ロマンス詐欺は、件数が5,645件、被害の総額が546.4億円にのぼります。被害者が最初に相手と接触したツールを見ると、Facebookは1,049件で全体の18.6%。入口としてはマッチングアプリとInstagramの後に続く3位です。接触の手段別に見ると、ダイレクトメッセージによるものが5,238件で全体の9割を超えており、つながった後に個別のやり取りへ進む流れが読み取れます。
友達になると、相手からはあなたの友達限定の投稿や友達リストが見えるようになる場合があります。家族構成、勤め先、趣味、よく行く場所は、親しげな話題づくりの材料になりえます。承認しなければ、相手が手にできる情報は公開範囲の設定に沿ったものだけにとどまります。
Metaも2026年3月の発表で、不審なアカウントからの友達リクエストについて、利用者がブロックや拒否を判断しやすくする警告機能をテストしていると説明しています。表示が出なかったから安全、とは言い切れないので、次の項目は自分の目でも確かめてください。
一つ当てはまるだけで偽物と決まるわけではありません。ただ、いくつも重なるなら承認は見送るのが無難です。
プロフィール写真とカバー写真だけがプロ並みに整っていて、日常のスナップがほとんどない。写真ごとに髪型や肌の質感、背景の国がばらばら。こうしたアカウントは、他人の写真を集めて作られている可能性があります。
投稿をさかのぼって、いつから活動しているかを見ます。数週間前から急に投稿が始まっている、あるいは何年も空白があった後に最近になって写真だけが増えている場合は注意が必要です。
友達リストが見えるなら、同じ年代・同じ性別の人ばかりが並んでいないかを確かめます。地域も職業もばらばらな異性だけが数百人並ぶ構成は、実生活の人間関係としては不自然です。
「医師」「会社経営」「投資家」といった肩書、居住地、出身校が、投稿の内容や写真の背景と合っているか。職業欄に書かれた勤務先の公式サイトで、その人物が確認できるかも一つの手がかりです。
日本人名なのにローマ字の並びが不自然、姓と名の組み合わせが実在しにくい、表示名とプロフィールURLの文字列がまったく違う、といった点も見ておきます。
写真に付いているコメントが「美しい」「素敵」といった短い賛辞ばかりで、本人が友人と会話している形跡がない場合、交流の実態が薄いと考えられます。
ネットに載っている写真に翻訳アプリや生成AIを組み合わせれば、なりすましは誰にでもできてしまう。警察庁はそう警告しています。本人の音声や動画まで作れてしまうため、チャットやビデオ電話で仲良くなっても、別人がなりすましている可能性は残る、という立場です。
申請者の写真が雑誌の表紙のように整っているのは、偶然ではないかもしれません。実在するモデルやインフルエンサーの投稿から写真を持ち出す、生成AIで架空の顔を作る、といった方法が考えられます。前者なら画像検索で元の持ち主が見つかることがあり、後者だと検索しても何も出てこないことがあります。「検索でヒットしない=本人」ではない点は覚えておいてください。
もう一つの見方は、写真の人物像と申請の相手がつり合っているかどうかです。容姿も肩書も申し分ない人物が、共通点のないあなたにだけ突然つながりを求めてくる。その状況自体が、立ち止まる理由になります。2026年3月にはMeta自身も、日本人女性を名乗ってミレニアル世代や中高年の男性に交際を持ちかけるタイプの不正アカウントへの対策として、両サービスで合わせて1万5,000件を超えるアカウントやページ等を削除または無効化したと発表しました。
プロフィールの中身だけでなく、申請が来た経緯も判断材料になります。
Facebookのヘルプセンターも、詐欺の兆候として「プロフィール上の活動が極めて少ないアカウント」や「すぐに恋愛関係を持ちかけ、その後お金を求める人」を挙げています。承認後に早い段階で好意を示されたら、それ自体を警戒のサインと受け止めてください。
もう一つ、つながった後に「Facebookはあまり開かないから」と別のアプリの連絡先を聞かれる流れにも気をつけてください。被害が発生した段階で使われていた連絡手段を警察庁の統計で見ると、LINEが5,294件で、9割を超えています。入口はFacebookでも、お金の話はほぼ外部のアプリに移ってから出てくる、ということです。外部アプリへの誘いを受けたときの考え方はMessengerからLINEへ誘われたときの記事にまとめています。
判断がつかない申請は、承認せずに削除して問題ありません。知り合いであれば、別の手段で「申請くれた?」と確かめれば済みます。面識のない相手に理由を説明する必要もありません。
Facebookでは、友達リクエストを送信できる人を「全員」か「友達の友達」から選べます。ヘルプセンターの案内では、プロフィール写真から[設定とプライバシー]→[設定]と進み、[共有範囲と公開設定]の中の[検索と連絡に関する設定]で[自分に友達リクエストを送信できる人]を変更します。「友達の友達」に設定すると、共通の友達が1人もいない相手は申請を送れなくなります。
投稿を表示できる人も選べます。公開になっている投稿に家族の写真や職場がわかる情報があれば、この機会に範囲を狭めておくと、見知らぬ相手が話題を拾いにくくなります。
削除しても同じ人物から何度も申請が来る、別アカウントで名前を変えて申請してくる、という場合はブロックを検討します。ブロックや報告の操作は偽アカウントを報告・ブロックする方法にまとめました。
承認してしまっても、お金の話が出ていなければ落ち着いて対処できます。
会ったこともない相手が金銭の話を持ち出したら詐欺を疑うべきだ、というのが警察庁の呼びかけです。投資、結婚資金、旅費、荷物の手数料といった話題が出た時点で、送金の前に相談してください。
申請を受けただけの段階なら、報告と削除で足ります。会話が続いていてお金を求められた、あるいは送ってしまった場合は、次の窓口に相談できます。
| 状況 | 相談先 |
|---|---|
| 詐欺かどうか判断に迷う | 警察相談専用電話 #9110 |
| 投資アプリや有料サービスの契約が絡む | 消費者ホットライン 188 |
| すでに振り込んだ、脅されている | 最寄りの警察署(緊急時は110番) |
相談の際は、相手のプロフィールURL、表示名、申請を受けた日、会話のスクリーンショット、送金していればその記録を用意しておくと話が早く進みます。「まだ何も払っていないのに相談してよいのか」と迷う人もいますが、警察庁は送金する前の段階での相談を勧めています。早いほど選べる手段が多いので、遠慮はいりません。相談予約からお申し込みいただければ、何が起きているかの整理からお手伝いします。
A. すべてがそうとは限りません。ただ、警察庁の統計ではFacebookがSNS型ロマンス詐欺の入口として3番目に多く、面識のない相手の申請は慎重に扱うのが無難です。迷ったら承認しないで問題ありません。
A. 面識のない相手に断る理由を伝える必要はありません。申請画面で削除を選べば済みます。もし相手から「なぜ承認しないの」とメッセージが来ても、返事をせずに報告やブロックに進んで構いません。
A. 安心材料にはなりません。共通の友達も同じアカウントから申請を受けて承認しただけ、という場合があります。共通の友達に直接「知り合い?」と聞くほうが確実です。詳しくは共通の友達がいる美女アカウントの見分け方を参照してください。
A. 友達リクエストを送信できる人を「友達の友達」に変更すると、つながりのない相手からの申請は届きにくくなります。同じ人物から繰り返し来る場合はブロックも検討してください。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
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