インスタグラムのDMで台湾系投資ロマンス詐欺で困ったときの相談窓口
インスタグラムのDMで台湾系投資ロマンス詐欺に注意が必要なケース n インスタグラムのDMで台湾系投資ロマンス詐欺のような状況に遭遇した場合、その内容に不審な点…
Facebookで知り合い、毎日メッセージを交わしてきた相手。その人に勧められた投資サイトから出金できず、ようやく「だまされていたのかもしれない」と気づいた。頭では分かっていても、相手を嫌いになれない。この記事は、そんな状態にいる人のために書きました。
先に結論を書きます。気持ちが追いつかないのは、あなたが弱いからではありません。相手は好意を抱かせること自体を目的に動いていた可能性が高く、心が揺れるのは自然な反応です。そのうえで、今日のうちに避けておきたい行動と、手続きの順番、心が限界に近いときの相談先を順に説明します。気持ちの整理と手続きは、並行して少しずつ進めてかまいません。
詐欺かもしれないと思った瞬間は、怒りや悲しみで何かをせずにはいられなくなります。ただ、次の4つは後の手続きを難しくしたり、被害を広げたりするおそれがあるので、少なくとも数日は控えてください。
保存の手順は証拠の残し方にまとめています。
警察庁の定義を読み解くと、SNS型ロマンス詐欺は、会わないままやり取りを積み重ねて信頼を得て、恋愛の気持ちや親しみを持たせたところでお金を引き出すもの、と整理されています。好意を育てる段階まで含めて手口なのです。毎朝のあいさつ、体調を気づかう言葉、将来の約束。それらが本心から出たものではなかったとしても、受け取った側が感じた安心やうれしさは本物だったはずです。だからこそ、すぐには気持ちを切り替えられません。
警察庁が把握したSNS型ロマンス詐欺は、2025年の1年間で5,645件。失われたお金は合計546.4億円にのぼります。相手が最初に近づいてきた場所としては、Facebookが1,049件で3番目に多く、上にはマッチングアプリとInstagramがあるだけです。被害者は男女とも40代から60代が多く、件数・被害額ともに約6割が男性でした。特定の性格の人だけが狙われているのではなく、年齢や性別を問わず広く起きていることが分かります。
プロフィールの名前や写真、職業が本人のものだったかどうかは、多くの場合確かめようがありません。警察庁の同じ資料では、偽った職業として投資家が627件と最も多く、会社員、会社役員と続きます。確かめられない相手の本心を探し続けるより、「あのやり取りで自分が感じたこと」と「相手の正体」を分けて考えると、少し呼吸がしやすくなります。
連絡を控えていると、相手から「ごめんなさい、実は事情がある」「あなたのことだけは本気だった」といったメッセージが届くことがあります。心が動くのは当然ですが、次の点を確かめてから読んでください。
一つでも当てはまるなら、そのメッセージも保存したうえで返信しないのが無難です。返事をしないことに罪悪感を覚える人もいますが、やり取りを止めるのは相手を傷つける行為ではなく、自分の生活を守るための判断です。
手を動かしていると、気持ちが少し落ち着くことがあります。一度に全部やろうとせず、上から順に1日1つでも進めてください。
| 順番 | やること | 連絡先 |
|---|---|---|
| 1 | 振込先の口座がある銀行、または自分の口座の銀行に被害を伝え、口座の凍結を依頼する | 各銀行の窓口・電話 |
| 2 | 経緯を時系列のメモにし、警察に相談する | #9110 または最寄りの警察署 |
| 3 | 投資サイトや勧誘内容について相談する | 金融庁の投資詐欺の相談窓口(0570-050588) |
| 4 | 契約やお金の流れについて助言を受ける | 消費者ホットライン 188 |
| 5 | 相手のFacebookアカウントを報告する | Facebookの報告機能 |
振込で送金していたなら、1の連絡を急ぐ意味があります。相手側の口座が早く止まり、そこにお金が残っていれば、振り込め詐欺救済法にもとづいて分配を受けられる場合があるからです。ただし分配の原資は凍結時点の残高だけなので、送った額がそのまま戻るとは考えないでください。
時系列メモは、日付・出来事・金額の3列で十分です。「Facebookで友達申請が届いた日」「LINEに移った日」「投資の話が初めて出た日」「送金した日と金額・送金先」「出金を断られた日と理由」を書き出しておくと、窓口で何度も説明し直さずに済みます。思い出せない日付は「〇月上旬ごろ」でかまいません。
相手のアカウントを報告しておくことも、無駄にはなりません。警察の側でも、犯行に使われたアカウントの停止を促す取り組みを進めており、2025年にはSNS型投資・ロマンス詐欺の分として351件のFacebook・Instagramアカウントの情報をMeta社へ伝えています。報告の具体的な手順は偽アカウントの報告・ブロックの記事を参照してください。
恥ずかしさから、誰にも言えずに抱え込む人は少なくありません。けれど、ひとりで考え続けると、相手からの連絡や「取り戻せる」という話に揺さぶられやすくなります。家族全員に説明する必要はなく、信頼できる人を1人決めて、次のことだけ伝えれば十分です。
身近な人がどう受け止めればよいかは、家族や友人に向けた記事にまとめています。打ち明ける前に相手に読んでもらうのも一つの方法です。
被害に遭った後は、別の人物から声がかかりやすい時期でもあります。たとえば「同じ被害に遭った者です」と話しかけてくるアカウント、「被害金を回収できる」とうたう広告、相手の知人を名乗る友達申請などです。相手の組織と関係があるのかは外からは分かりませんが、どれも最初にお金の話が出るなら応じないほうが安全です。回収をうたう話の見分け方は「資金回収します」への注意の記事で詳しく触れています。
設定面では、友達リストや居住地、勤務先を「友達のみ」や「自分のみ」に絞ると、見知らぬ人に話のきっかけを与えにくくなります。知らない人からのメッセージはMessengerのメッセージリクエストに振り分けられるので、しばらくは開かずに削除する、と決めておくのも手です。
お金を失ったことと、信じていた相手を失ったことが重なると、心身に負担が出ることがあります。眠れない、食事が取れない、仕事が手につかない、消えてしまいたいと思う。そうした状態が続くなら、お金の相談とは別に、気持ちを聞いてもらえる窓口を使ってください。以下は、厚生労働省が心の悩みの相談先を集めたサイトに載っている電話窓口の一部です。
電話が苦手な人向けに、チャットやSNSで相談できる窓口も同じページにまとまっています。弁護士や専門家への相談を考えている場合は、相談予約の案内もご覧ください。どの窓口に相談しても、お金が戻ることを約束するものではありませんが、ひとりで抱える時間を短くすることはできます。
A. おかしくありません。警察庁の定義どおり、SNS型ロマンス詐欺は恋愛感情や親近感を抱かせることを手口に含んでいます。気持ちを無理に消そうとせず、追加の送金をしないことと、手続きを進めることだけを先に決めておくと動きやすくなります。
A. 手元のスクリーンショットや振込記録、相手が使っていたLINEのIDや投資サイトのURLは手がかりになります。警察(#9110)や金融庁の相談ダイヤル(0570-050588)に、残っている情報をそのまま伝えてください。
A. すぐの削除はおすすめしません。Facebookのヘルプセンターでは、削除の申請から30日を過ぎると取り消せず、Messengerも使えなくなると説明されています。距離を置きたいときは、コンテンツが残る「利用解除」を検討してください。
A. はい。警察相談専用電話の#9110は、事件かどうか迷う段階でも相談できます。被害届を出すかどうかは、話を聞いてもらってから決めてもかまいません。
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。
サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。
LINEで相談前チェックリストを受け取り、支払い方法・証拠・やり取りを整理できます。弁護士確認が必要なケースも確認できます。