SNS詐欺・マッチングアプリ詐欺の総合ガイド|話の行き先で見分ける7系統

Instagram、X、Facebook、TikTok、マッチングアプリ。SNSを入口にした詐欺は、最初の近づき方こそさまざまですが、最後にどんなお金を求めてくるかで見るといくつかの系統に整理できます。系統がわかれば、止めるべき支払いと相談すべき窓口もはっきりします。

このページは、SNSやアプリで知り合った相手の話に違和感を覚えた人、すでにお金を払ってしまった人、家族のやり取りが気になる人のための入口です。系統ごとの詳しい記事へ順に案内します。統計は2026年9月までに警察庁が公表した資料で確かめたものです。

警察庁の数字で見る、SNSとマッチングアプリの入口

警察庁の令和7年の確定値では、SNS型投資詐欺が9,523件、SNS型ロマンス詐欺が5,645件(被害額546.4億円)でした。どちらも前の年より5割近く増えています。

犯人と最初につながった場所には、詐欺の種類ごとの特徴があります。

令和8年上半期(暫定値)のロマンス型では、被害者の約8割が40代から60代で、70代の被害も増えつつあると報告されています。若い人だけの問題ではなく、どの世代にも起きていることがわかります。

話の行き先で見分ける:SNS発の詐欺の7系統

入口のSNSが違っても、相手が最終的に求めるものは次の表のどれかに当てはまることが多いです。自分の状況に近い行を探してください。

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有料サイトへ移す「アプリより安全な場所で話したい」相手に指定されたサイトに登録しないインスタDMでサイト登録を迫られたら
画像や動画で脅す「払わないと家族や職場に送る」払わずに、記録を残して相談する脅してくる相手の通報とブロック
知人の乗っ取り「急ぎでギフトカードを買ってほしい」電話など別の手段で本人に確かめる友だちのLINEから番号を教えてと言われたら

当サイトが共通の危険信号として重く見ているのは、お金の話より前に出てくる二つの言葉です。ひとつは「このアプリではなくLINE(または別のサイト)で話そう」、もうひとつは「このことは誰にも言わないで」です。どちらかが出たら、その相手とのやり取りを一度止めて、表のどの系統に近いかを確かめてください。

広告から始まる場合:クリックした先で確かめること

令和7年のSNS型投資詐欺では、最初の接点が広告だった被害が3,785件あり、接触手段の中で最も多くなりました。警察庁によると、有名人の写真や映像を勝手に使い、「元本保証」「必ずもうかる」といった言葉を並べた広告が見つかっています。広告は人と人の出会いと違って警戒心が働きにくく、クリックした後の流れも速いのが特徴です。

広告から進んだ先で、次のどれかに当たったら手を止めてください。

見つけた広告は、各SNSの広告報告機能で知らせることができます。YouTubeやFacebookなど媒体ごとの偽広告の特徴は 著名人広告「ビットコインで必ず儲かる」 でも取り上げています。

相手のアカウントが本物かを測る手がかり

SNSでは写真も経歴も簡単に借りてこられます。完全に見抜く方法はありませんが、次の手がかりは組み合わせるほど精度が上がります。

金融庁も、偽のアカウントや広告が著名人の公式サイトの写真を無断で転載していると注意を促しています。認証マークや写真の美しさは、信用する理由にはなりません。

「LINEで話そう」と言われたときの考え方

先に見た統計のとおり、だまされる途中の連絡はほとんどLINEで行われています。LINEそのものに問題があるのではなく、知り合った場所の運営の目が届かないところへ移すことが、相手にとって都合がよいからだと考えられます。

マッチングアプリの中には、規約で外部の連絡先の交換を制限しているものがあります。アプリの中でやり取りを続けていれば、違反報告の機能が使え、運営に記録も残ります。移るのを急かされたら、次のように伝えて様子を見るのも一つの方法です。

本当に関係を大事にしたい相手なら、こちらのペースに合わせることを嫌がる理由は少ないはずです。これを嫌がって連絡が途絶えるなら、それ自体が判断材料になります。LINEへ移った後でも、トーク履歴はテキストで書き出して保存しておけます。Pairsを例にした断り方は LINE交換を急ぐ相手への対応 にあります。

通報先はアプリの運営だけではない

怪しい相手を見つけたら、まずトーク画面やプロフィールのURLを保存し、そのうえで各サービスの報告機能を使います。あわせて、内容に応じて次の窓口にも情報を届けられます。

複数のアプリで同じ相手に出会ったときの報告のまとめ方は 複数のアプリに通報するには で紹介しています。

お金を払ってしまった後の窓口

払ってしまった場合は、系統ごとに頼りになる窓口が少しずつ違います。

どの窓口でも、相手のアカウント名やID、やり取りの記録、支払いの明細を時系列で並べておくと説明がしやすくなります。払った方法ごとの動き方は 詐欺の相談先は支払い方法で変わる、恋愛を装う詐欺の段階ごとの対処は ロマンス詐欺まとめ で詳しく説明しています。

世代ごとに気をつけたいこと

若い世代については、国民生活センターが2026年5月、副業のサポートや投資を名目に複数の貸金業者から次々と借金をさせる手口を取り上げ、20歳代以下からの相談が多いと注意を呼びかけました。また、出会い系サイト規制法は、18歳未満が利用できない仕組みを事業者に求めています。年齢を偽って使ったアプリでのトラブルは、保護者に打ち明けにくくなりがちです。家族は、叱るより先に話を聞く姿勢を示しておくと、早い段階で相談してもらいやすくなります。

40代以降は、恋愛感情や老後の資金への不安に寄り添うふりをした投資の誘いが中心になります。本人が「この人は違う」と信じている場合、家族の説得だけでは止まらないこともあります。そのときは、相手の名乗る業者を金融庁の検索で一緒に調べるなど、事実を確かめる作業から入るのが現実的です。

ここに書いた内容は、公的機関の資料をもとにした一般的な情報です。返金や問題の解決を保証するものではないため、実際の判断は各窓口や弁護士にご相談ください。

よくある質問

Q. SNSで知り合った相手から投資を勧められました。詐欺かどうか確かめる方法は?

A. 相手が紹介する業者の名前で、金融庁の金融事業者検索を引いてください。登録が見つからない、名前を教えないといった場合は入金を見送る判断材料になります。迷ったら金融庁の詐欺的な投資に関する相談ダイヤル(0570-050588)に相談できます。

Q. マッチングアプリの相手にLINEへ移ろうと言われました。断っても大丈夫ですか?

A. 断ってかまいません。アプリの中なら違反報告が使え、運営に記録も残ります。「会うまではアプリで話したい」と伝えて、相手の反応を見るのも一つの方法です。

Q. 知人のアカウントからギフトカードを頼まれました。

A. アカウントが乗っ取られている可能性があります。返信はせず、電話など別の方法で本人に確かめてください。すでに番号を送ってしまった場合は、すぐにギフトカードの発行会社へ連絡しましょう。

Q. SNSでやり取りした画像をばらまくと脅されています。

A. 要求に応じて払っても、請求が止まる保証はありません。やり取りの画面を保存し、警察相談専用電話(#9110)や最寄りの警察署へ相談してください。ネットに載せられた場合の削除の進め方は、違法・有害情報相談センターで助言を受けられます。

この記事の出典

※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。