仮想通貨詐欺まとめ|被害防止から回復まで段階別の総合ガイド

このページは、当サイトの暗号資産(仮想通貨)詐欺に関する記事の道案内です。暗号資産の被害は、気づいた時点でどこまで進んでいるかによって、やるべきことがまったく違います。送金前なら「止める」、送金直後なら「広げない・記録する」、しばらくたってからなら「取り戻す手段を選ぶ」と「二次被害を避ける」が中心になります。

以下では段階を5つに分け、それぞれで最初にやることと、詳しく書いた記事へのリンクをまとめました。今の自分に近い段階から読んでください。統計や制度は警察庁・金融庁・国民生活センターなどの公表資料をもとにしています。返金を約束するものではなく、個別の判断は公的な窓口や弁護士に確かめてください。

今の状況から読む場所を選ぶ

今の状況最初にやること詳しい記事
投資やコインの話を持ちかけられ、迷っている相手の業者が金融庁の登録一覧にあるか確かめる詐欺サイトの見分け方
毎日配当が出る案件に参加している追加の入金を止め、配当の受け取り記録を整理するポンジスキームの見分け方
出金しようとしたら税金や手数料を求められた支払わずに記録を残し、#9110か188に相談する「出金には税金が必要」と言われたら
暗号資産を送ってしまった送金に使った取引所と警察に連絡する警察への被害届の出し方
返金の方法を知りたい払った方法ごとに使える制度を確かめる手口と返金方法の仕組み
弁護士への依頼を考えている費用と回収の見込みを契約前に確かめる弁護士に相談するメリットと費用

段階1:勧誘を受けた・迷っているとき

まだお金を送っていないなら、被害は確実に防げます。次の3つのうち1つでも当てはまれば、いったん話を止めてください。

  1. 業者が登録一覧に見当たらない:日本の居住者を相手に暗号資産の交換や管理をする業者は、金融庁・財務局の登録が必要です。登録一覧は金融庁のサイトから開いて確かめます。
  2. 利回りの保証や、紹介すると報酬が入る仕組みがある:日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)は、「必ず儲かる」「元本保証」といった言葉を詐欺の典型的な誘い文句として挙げています。
  3. 会ったことのない相手が、送金先や買う銘柄を指定してくる:SNSやマッチングアプリで知り合った相手からの暗号資産の投資話について、国民生活センターは詐欺的な投資話を疑うよう呼びかけています。

勧誘の入口ごとの確かめ方は、次の記事で扱っています。

判断に迷うなら、取引前の段階でも金融庁の投資詐欺相談ダイヤル(0570-050588)で話を聞いてもらえます。

段階2:送金してしまった直後

送金に気づいた当日から数日のあいだは、取り戻す手段を増やすより、失う額を増やさないことが先です。次の順で動いてください。

  1. 追加の支払いを一切しない:「最後の手数料」「出金のための保証金」は、要求が繰り返される形の入口です。
  2. 記録を消さずに残す:相手とのやり取り、サイトのURLと画面、振込の控え、暗号資産の送金履歴に表示される送金先アドレスと取引の識別番号(TxID)。サイトやアカウントは突然消えることがあります。やり方は証拠の残し方にあります。
  3. 日本円を振り込んだなら、振込先の銀行へ連絡する:口座の凍結を依頼します。自分が振込をした銀行にも伝えます。
  4. 暗号資産を送ったなら、その送金をした国内取引所の窓口にも知らせる:いつ、どのアドレスへ、どれだけ送ったかを伝えます。取引所側で対応できることの範囲は送金後に取引所へ伝えることで説明しています。
  5. 警察に届け出る:最寄りの警察署か、電話なら#9110へ。
  6. ログイン情報やシードフレーズを教えたなら、アカウントを守る:パスワードと二段階認証を変え、ウォレットの接続を解除します。署名や承認をしてしまった場合は承認を取り消す手順も確認してください。

段階3:取り戻す手段を払い方ごとに知る

使える制度は、お金がどの経路で相手に渡ったかで変わります。ここでは概要だけを並べ、仕組みの詳しい説明は仮想通貨詐欺の手口と返金方法に譲ります。

渡した経路主な手段見通し
銀行振込(日本円)振込先口座の凍結と、振り込め詐欺救済法による分配口座に残高が残っていれば分配の可能性がある
国内取引所で買って送った暗号資産取引所への連絡、警察への届出送った暗号資産を取り消す仕組みはなく、回復は難しい
クレジットカードカード会社への連絡と利用内容の相談支払先や時期によって対応が分かれる
犯人が検挙され財産が没収された場合検察庁の被害回復給付金支給制度手続きが始まれば公告され、申請できる
相手の身元が分かる場合弁護士を通じた返還請求や訴訟相手に支払える財産があるかが鍵になる

SNS経由の暗号資産の投資話は、一度お金を渡すと取り戻すのがきわめて難しい。国民生活センターの見守り情報もそう警告しています。取り戻せる可能性が低いことを前提に、それでも可能性のある手段を早い順に使う、という考え方が現実的です。

段階4:二次被害を防ぐ

被害に遭った人のもとには、「取り戻せる」とうたう連絡が来やすくなります。暗号資産の被害では、次のような連絡に注意してください。

  • 回収や追跡をうたう業者・探偵:弁護士の資格がない業者が報酬目当てに返金交渉を引き受けるのは、弁護士法第72条に触れるおそれがあります。
  • 高額な着手金を求める法律事務所の広告:東京弁護士会は、ロマンス詐欺の被害回復は現実には難しいのに、高額の回収が確実であるかのように思わせる弁護士業務広告が見られると注意を呼びかけています。依頼前の確認点を読んでから契約してください。
  • 警察や金融庁を名乗る連絡:金融庁は、当庁から本人確認を行ったり支払いを求めたりすることはないとしています。警察や被害回復を名乗る連絡も参考になります。
  • 被害者の会や集団訴訟への勧誘:参加費を先に求められたら、主催者の実在を確かめてからにします。被害者の会・集団訴訟の確かめ方で扱っています。

よくある思い込みと実際

相談の場でよく聞かれる思い込みを4つ取り上げます。どれも、判断を遅らせて被害を広げる原因になりやすいものです。

  • 「国内の登録業者で買ったから大丈夫」:国内の取引所で自分名義の口座を作って購入しても、最後に相手の指定したアドレスへ送れば、お金は相手の手に渡ります。取引所が正規かどうかと、送金先が安全かどうかは別の問題です。
  • 「少額なら出金できたから本物」:最初の小さな出金は、信用させて大きな額を入れさせるための段取りとして使われます。
  • 「警察に行っても何も変わらない」:届出は捜査の手がかりになり、犯人が検挙された後の給付金の手続きにもつながります。口座の凍結依頼など、届出と同時に進めたほうがよい手続きもあります。
  • 「取り戻してくれる業者に頼めば戻る」:費用を先に払わせる回収業者が二次被害の入口になる例が目立ちます。段階4を読んでから判断してください。

段階5:生活と気持ちを立て直す

損失の穴埋めを急ぐあまり、別の「確実にもうかる話」や借入れに手を出してしまう例は少なくありません。まずは生活費と返済の見通しを家族や相談窓口と一緒に確かめてください。

  • 税金:国税庁は、詐欺や恐喝による損失は雑損控除の対象にならないとしています。暗号資産の損失と税の扱いは損失は確定申告で戻るかで説明しています。
  • 借入れがある:返済が難しいなら、法テラスや弁護士会の法律相談で債務の整理を含めて相談できます。
  • 気持ちの整理:だまされたことを責める必要はありません。恋愛感情を利用された場合の向き合い方は消えない気持ちの整理と次の一歩にまとめています。

家族が被害に遭っているかもしれないと感じたら、責めるより先に、送金を止めることと記録を残すことを一緒に進めてください。本人が了承すれば、家族が消費生活センターへ相談を持ち込むこともできます。

手口別・手続き別の記事一覧

取引所・サイト

配当型・新規コイン

ウォレット・NFT

統計と相談・手続き

よくある質問

Q. 仮想通貨詐欺に遭ったかもしれません。何から始めればいいですか?

A. まず追加の支払いを止め、やり取りや送金の記録を保存してください。そのうえで、日本円を振り込んだなら振込先の銀行、暗号資産を送ったなら送金に使った取引所に連絡し、警察(#9110または最寄りの警察署)に相談します。

Q. 被害額が少なくても相談してよいですか?

A. 金額にかかわらず相談できます。少額の出金に成功した後で大きな額を入れさせる手口もあるため、少額の段階で止められれば被害の拡大を防げます。#9110(警察の相談窓口)も188(消費者ホットライン)も、被害額が小さいことを理由に断ることはありません。

Q. 家族が仮想通貨の投資話にのめり込んでいるようです。どうすればいいですか?

A. 本人を責めるより、業者が金融庁の登録一覧に載っているかを一緒に調べるのが第一歩です。本人が了承すれば、家族が代わって消費生活センターや警察に話を持ち込むこともできます。

この記事の出典

※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供です。特定のサービス・事業者を詐欺と断定するものではなく、返金・解決を保証するものでもありません。個別の判断は弁護士や公的機関にご確認ください。

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参考資料

  • 警察庁「サイバー犯罪・特殊詐欺に関する情報」
  • 消費者庁・国民生活センター「消費者トラブルに関する公表情報」
  • 金融庁「無登録業者に関する注意喚起」
免責:本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の事案に対する法的助言ではありません。記載内容により返金・回収・解決を保証するものではありません。個別のご相談は、弁護士または公的機関にご確認ください。